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イラク人は「自爆」を米国の仕業と考えている/インディペンデント
http://www.asyura2.com/0505/war74/msg/425.html
投稿者 white 日時 2005 年 9 月 19 日 22:06:04: QYBiAyr6jr5Ac
 

□イラク人は「自爆」を米国の仕業と考えている/インディペンデント

 http://blog.mag2.com/m/log/0000169265/106435777?page=1#106435777

2005/09/19 (月)
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イラク・レジスタンス・レポート(日本語版)      転送・転載可
  編集・発行 山本史郎 
  webサイト 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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           ※ 今日紹介する主な内容 ※

<日本語版だけの号外>

  イラク人は「自爆」を米国の仕業と考えている

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◆バグダッド: 流血の一日
◆Baghdad: The bloodiest day
      インディペンデント 9月16日
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http://news.independent.co.uk/world/middle_east/article312735.ece

 ・・・別のベッドにはイラク南部出身のシーア派教徒アリ・ガジがいた。
「これはアメリカ人の仕業だと思う。スンニ派の仕業のようにみせかけ、内
戦になればわが国の富を支配できる」。今朝の爆弾事件でヒドイ目にあった
多くの生存者は、シーアとスンニの違いを扇動することでイラクを支配しよ
うとしている米国の陰謀説に賛同した。・・・負傷者の多くはシーアとスン
ニの間で戦争になるという主張を否定した。負傷してノマン病院に入院した
モハンマド・アブドル・カリム(シーア派教徒)は、スンニ派の多い地域に
住んでいること、そしてスンニ派教徒である医師が彼を救うために全力をあ
げたことを指摘した。 (以上、記事の一節より)


全文は次でも読めます。
http://bellaciao.org/en/article.php3?id_article=8286


 (以下、全訳)

 By Patrick Cockburn in Baghdad
 9月15日発:

 自爆犯が仕事を提供するといって、仕事を求める労働者を自分の車に引き
寄せ、その後114人を殺害し156人を負傷させる爆発事件を起こしたと
き、バグダッドは30ヶ月前にサダムが倒されて以降で最悪の虐殺発生日と
なった。

 夜明けから午後遅くまでにバグダッド全体で十数件の攻撃があった日、
(152人の生命が奪われ542人が負傷した)、イラクのアル・カイダ組
織が北部の拠点タルアファルへの米・イラク軍共同作戦に対する報復である
と宣言した。そして自動車は爆弾と道路脇爆弾がここ数日の比較的に平穏な
日々を粉砕して何時間かのちに、内戦の恐れは高まった。

 ※訳註: ザルカウィの宣戦布告については次を参照
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005Fake_Statement.html
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/0915-2005_Resistance_Report.html

 イラクのアルカイダによってインターネットに掲載された文章は、「タル
アファルのスンニ派住民のための復讐戦が昨日始まったという吉報を皆さん
に伝える」と述べた。

 今日はバグダッド南部のドーラ地区において、警察車両の一団に自爆犯が
車で突入するという殺戮(さつりく)が続いた−−警察が発表した。他の3
軒の爆弾事件とあわせると、バグダッドにおける本日の死亡者総数は30人
以上にのぼった。

 ちょうど24時間前、カディミヤ地区のシーア居住区にあるアルバ広場で
は、死者と瀕死の重症者が搬送されるとき、群衆が声を張り上げて叫んだ。
「なぜなんだ?」と。地元病院の玄関のなかは、バラバラになった手足や頭
部が焼けた遺体のそばに積み重ねられ、床は血で濡れていた。

 「集まったとたん、突然、自動車が爆発し、一帯は炎と砂埃(ほこり)と
暗闇に包まれた」と爆発のなかを生き延びた労働者ハヂが話した。彼は他の
1500人と一緒に夜明けに広場に出かけた。アルバ広場では労働者たちが
いつものように日雇い仕事を待っていた。死亡した者の大部分は、イラクの
南部からバグダッドに仕事を求めて来ていた貧しいシーア派の労働者であ
り、アルバ周辺のむさくるしいホテルに泊まったり路上で寝たりしていた。

 朝、市内のいたるところで十数件の爆弾事件が発生し、油っぽい黒い煙が
バグダッド上空の青空にたち昇った。爆発音が聞こえるたびにテロが発生し
ていた。爆発に巻きこまれるのを避けようとして、人々は自宅にとじこもっ
た。

 シーア派の聖地としてひじょうに尊敬されている黄金のドームがあるカデ
ィミヤ地区に入ろうとする車は、新たな自爆を恐れて、警察と兵隊に止めら
れた。しかし怒りで取り乱した人々は、友人や親類の生死を確かめようと、
近所の病院に競うように徒歩で行きかっていた。

 サイエフ・アビドは病院で見ることになる光景を恐がるような神経質な足
取りで歩きながら、「アッラーフ・アクバル! 神は偉大なり! これは大
惨事だ」と叫んでいた。「兄弟がそこで仕事を捜していることを知ったいた
から、ラジオで事件を聞いて、まっすぐにやって来た。そのことは親にさえ
知らせていない」。

 病院では、取り乱した中年の男性アッバス・ラダ・モハンメドが、負傷者
162人の名簿をくっていたが無駄だった。「兄弟を捜している。おそらく
彼は死んだか、別の病院なのだろう」。

 昨日イラクで死んだ人々は、爆発事件の犠牲者だけではなかった。バグダ
ッドの北方10マイルにあるタジ近郊のスンニ派の村では、おそらくは兵士
であろう軍服姿の男たちが夜明け前にやって来て、男性17人に手錠をか
け、目隠しして連れ去って射殺した。死者のなかには、警官1人、米軍基地
で建設作業員や運転手として働いている男性数人が含まれていた。

 イラク人が日ごとに恐怖をつのらせる理由の1つは、夜中にやってきて彼
らをたたき起こす警官や兵士がほんとうに政府の仕事をしているのか、それ
とも暗殺者集団なのかが判らないことである。

 バグダッド北部の別の自爆事件では、ガソリンを入れるために列を作って
いた人々11人が殺された。カディミヤで発生したその爆弾事件は、クルド
人やスンニ派教徒がその場にわずかしかいなかったことから、明らかにシー
ア派教徒を多く殺害しようと狙っていた。後に、他の爆発事件ともども、ザ
ルカウィ率いるイラクのアル・カイダが実行を宣言した。

 ザルカウィは昨夜、インターネット上に音声メッセージを発表し、シーア
派とイラク軍、イラク政府に宣戦布告をおこなった。話し手はすぐには身元
が特定されていないが、タルアファルへの米軍攻勢に協力したと思われるイ
ラク人を彼の一味が攻撃するだろうと述べた。

 人口20万人の都市タルアファルは民族と宗派が入りくんでいる。住民の
ほぼ70%はスンニ派トルクメンであり、ゲリラに同情的だ。残る30%は
シーア派トルクメンで、シーア=クルド連合のバグダッド政府を支持してい
る。米軍とともにタルアファルを強襲したイラク軍兵士は、ほとんどがクル
ド人とシーア派(アラブ人)である。その攻撃は、ワシントンでの記者会見
において、タラバニ大統領がブッシュ大統領のそばに立った数時間後に開始
された。

 ナシリヤ出身のシーア派の労働者サアフ・ジャッベル・アジュミは、足と
肩、背中に爆弾の破片を浴びて、アダミヤ地区にあるノマン病院に入院して
いた。「この自爆事件はイラクの大統領がアメリカを訪問したことへの反発
だと思う」と彼は言った。別のベッドにはイラク南部出身のシーア派教徒ア
リ・ガジがいた。「これはアメリカ人の仕業だと思う。スンニ派の仕業のよ
うにみせかけ、内戦になればわが国の富を支配できる」。今朝の爆弾事件で
ヒドイ目にあった多くの生存者は、シーアとスンニの違いを扇動することで
イラクを支配しようとしている米国の陰謀説に賛同した。

 ノマン病院近くでは、銃を持った男が警察幹部その他の高級職員を殺害し
た。人々が彼らを助けようにむかうと、自爆犯による第2の攻撃が発生し
た。こうした2段階攻撃が今では頻繁に起こっており、むりもないことだ
が、爆発後に神経過敏になっている警察と兵士に近づくのをひじょうに危険
にしている。というのも、彼らは自分たちに近づくどんな車両にも発砲する
のである。

 爆弾事件のうち少なくとも3件は米軍パトロール部隊を狙ったもので、空
港通りで破壊されたハンビー(米軍用車両)を伴っていた−−目撃者が証言
した。少なくとも2人の兵士が重態である。ある米軍車列はグリーン・ゾー
ンの真北で攻撃を受け、爆弾が14人の警官にケガを負わせた。その後10
分ばかり重機関銃の射撃音が響いた。

 宗派間の抗争が増加している。主にはスンニ派だが、これまで混在してき
たバグダッドの南部と西部にあるドーラ地区とアミリヤ地区では、シーア派
住民が撃たれたり立ち去るよう脅されている。しかし同時に、負傷者の多く
はシーアとスンニの間で戦争になるという主張を否定した。負傷してノマン
病院に入院したモハンマド・アブドル・カリム(シーア派教徒)は、スンニ
派の多い地域に住んでいること、そしてスンニ派教徒である医師が彼を救う
ために全力をあげたことを指摘した。 

 傷害事件が連続するただなかで、イラクは最終的に、憲法(案)を10月
15日の国民投票にかけることに合意した。しかし昨日の状況とほとんど釣
り合わないように思われる。


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    Iraqi Resistance Report : 
    Translated and/or compiled by Muhammad Abu Nasr,
    member, editorial board, the Free Arab Voice 
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