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弾道ミサイル防衛システム
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投稿者 いかん!いかん! 日時 2005 年 9 月 22 日 10:20:32: quKJjhPrFN9TM
 

弾道ミサイル防衛システム(Ballistic Missile Defence)
 


■弾道ミサイル防衛構想(BMD)(Ballistic Missile Defence)
米国は冷戦終結後、第三国に拡散する大量破壊兵器・NBC兵器(核、生物、化学)およびそれらを運搬
するミサイル等の拡散による脅威に対処する為、アメリカが同盟国と進めているミサイル防衛構想の総称
で、米本土を防衛するための国家ミサイル防衛構想(*1)と世界各地に展開する米軍及びその基地ならび
に同盟国を防衛する為の戦域弾道ミサイル防衛構想(*2)の計画が推進されている。

(*1)国家ミサイル防衛(NMD)(National Missile Defence)
(*2)戦域弾道ミサイル防衛(TMD)(Theater Missile Defence)

 

■国家ミサイル防衛構想(NMD)(National Missile Defence)
アメリカ本土及びアラスカ・ハワイを含む全土を長距離弾道弾ICBM(大陸間弾道弾)より防衛する為の
弾道ミサイル迎撃システムで、地上に設置された探知用レーダー・システムと同じく地上に設置された
迎撃ミサイル発射基地及び宇宙空間より探知追跡する衛星システムより構成されている。
しかし、1972年に当時の米ソ間で締結されたABM制限条約(*3)に抵触する恐れがある為、現政権で
は条約からの脱退を表明している。 また中距離弾道弾より高速で飛来するICBMへの迎撃ミサイルの
命中は、開発がより困難を極めており技術研究にとどまっている。

(*3)ABM制限条約 
相手国の弾道弾ミサイルを迎撃すれば相手国はミサイルの保有を多し軍備拡大競争を誘発するとして
米ソ間で迎撃ミサイルの開発と基地建設に関して制限する条約を調印し軍備拡大競争の方針に一定の
制限を付けた。

 

■戦域弾道ミサイル防衛(TMD)(Theater Missile Defence)
IRBM(*4)・TBM(*5)拡散という脅威から、海外に展開する米軍、同基地および同盟国を防衛するため
、アメリカが日本・欧州等に提唱し、現在優先的に開発が進められているミサイル防衛構想。戦域高高
度地域防衛(THAAD)、パトリオット改良3型(PAC3)、海軍戦域(Navy Theater Wide)高空域システム
、海軍地域防衛(Navy Area Defence)、航空機搭載レーザー計画(ABL)、中空域機動防空システム
(MEADS)から構成されるミサイル迎撃システム。

(*4)IRBM:中距離弾道ミサイル
(*5)TBM:戦術・戦域弾道ミサイル

 

■TMD研究開発概要
TMDは、現在国防予算でもNMD構想に比べても優先的に配分され、先行して開発が進められている。
これは、NMDの開発には技術的困難が伴なうからで、TMDでは比較的要求される技術水準がNMD
より低い為である。 しかもパトリオットやイージス艦等の既存の現有システムを改良する事によって迎撃
システムを構成できる利点もあるし、これらの兵器システムは、固定式では無く移動できる為ABM制限
条約に抵触することなく配備する事が可能である。

 

■迎撃システム
アメリカ軍では陸・海・空軍がそれぞれ弾道ミサイル迎撃システムを開発しており大別して広大な戦域を
防衛するシステムと限定的な地域を防衛する態勢システムに分けられる。 前者は弾道ミサイルを上層
(中間・終末段階)で迎撃し後者は下層(終末段階)で迎撃する。陸軍と海軍では上層・下層の二段構え
で迎撃し空軍では航空機にレーザーを搭載し発射直後の上昇段階で迎撃するシステムを現在研究開発
中である。

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