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Re: しつもん
http://www.asyura2.com/0510/asia3/msg/149.html
投稿者 itusa998 日時 2005 年 10 月 27 日 21:18:31: 3eSOvMfj7qh5c
 

(回答先: しつもん 投稿者 ×× 日時 2005 年 10 月 27 日 19:01:20)

>1945年〜1960年(治療法確立の年)と、1960年以降の中華民国、およびOccupied Korea(これは米国?)+大韓民国の制度はどうなっていたのですか?

台湾(中華民国)の制度→1945年までしか資料がみつからないので
                詳しい制度の変遷は今のところわかりません。
Occupied Korea→? 書いた覚えがないのですが?
大韓民国の制度→下記参照
        1963.2.9 伝染病予防法改定(隔離主義から在家治療に転換)


時系列
1931年(昭6)「旧らい予防法」が内地(日本本土)施行
1934年(昭9)台湾で、日本本国と同じ「旧らい予防法」が施行
1943年(昭18)11月 米国で新薬プロミンの治らい効果発表
1945年(昭20)8/15 終戦。台湾,朝鮮日本の統治から外れる。
1947年(昭22)1/10 日本でプロミンの試用が開始される
1948年(昭23)7/13「優生保護法」公布される(患者の断種・人工妊娠中絶は   
         「本人及び配偶者の同意が有れば実施できる」と明文化された
       11月 第5回国際癩会議開催@らいが治癒可能であることの啓蒙の必要性
          Aダプソンやプロミンなどの有効性が確認される
1949年(昭24)4/15 厚生省がプロミン予算を要求。獲得運動により6000万円通過する
1953年(昭28)8/15「らい予防法(新法)(法律第214号)」公布される
         (旧法と殆ど変わらず隔離政策は完全に踏襲される)
       10/3 第6回国際らい会議開催 スルフォン剤の効果は確定的とされる
1956年(昭31)4/16 ローマ会議開催。
         「らいの伝染性が低いこと及び治療しうる病気であること」
          従って「全ての差別的な特別法の撤廃」「在宅治療の推進」
         「社会復帰の援助」などを決議(ローマ宣言)
1960年(昭35)   WHO(世界保健機関)が外来治療への転換を勧告
1961年(昭36)8/26 琉球政府は沖縄独自の「ハンセン氏病予防法」を公布 退所規定、
         在宅治療規定を明文化(ローマ会議の趣旨にかなう画期的なもの)
1996年(平8)1/18 菅厚生大臣は「らい予防法」の見直しが遅れたことを全患協に謝罪
         @予防法の見直しが遅れたことA予防法が今日まで残ったこと
         B優生手術などで多大な身体的・精神的苦痛を与えたこと。
          加えて通常国会への新法廃止法案の提出を表明する
       2/9 「らい予防法廃止法案」が閣議決定される
       4/1 「らい予防法の廃止に関する法律(法律第28号)」公布される
1998年(平10)7/31 星塚敬愛園・菊池恵楓園の入所者13名が国を相手取り
         「『らい予防法』違憲国家賠償請求訴訟」を熊本地裁に提訴する
         (西日本訴訟15次で計589人)  
1999年(平11)3/26 栗生楽泉園・多磨全生園の入所者等21名が東京地裁に提訴する
         (東日本訴訟、7次で計126人)
2001年(平13)4/5 超党派の国会議員による議員懇談会結成される
         (総員101名、会長江田五月)
       5/11 熊本地裁(1階101号法廷)判決。原告勝訴!(讀賣新聞)
       5/23 18時過ぎ政府は控訴を断念する!(官房長官の記者発表)
       5/25 「らい予防法」を憲法違反とする熊本判決が確定
          (総理大臣談話・政府声明)
       6/15 ハンセン病補償法成立
2004年(平16)8/23 小鹿島問題で弁護団は「行政訴訟」を東京地裁に提訴した
       8/23 台湾・楽生院に強制隔離され被害を受けたとして、入所者25人
         (平均78歳)がハンセン病補償法に基づき日本政府に補償請求
       12/17 台湾・楽生院の弁護団が「行政訴訟を東京地裁に起こす
2005年(平17)10/25 東京地裁でソロクト・楽生院の判決があり ソロクトは請求棄却、
          楽生院は勝訴となった。弁護団はソロクトについては控訴を決定   
          ソロクト更生園の元入所者274人が25日までに、日本政府に対して
          ハンセン病補償法に基づく補償請求を新たに行った 

詳しくは http://www.eonet.ne.jp/~libell/3-3kokubai-nenpyou.htm
            

朝鮮(韓国)のハンセン病患者について

韓国ハンセン病関係年表
1873 ノルウェーのハンセンがらい菌を発見
1907 法律「癩(らい)予防ニ関スル件」制定、日本の隔離政策始まる
1910 日本、韓国を併合
1916 朝鮮総督府は官立全羅南道小鹿島慈恵医院を開設(定員100人)
1917 小鹿島慈恵医院が開院式を挙行
1919 3.1独立運動始まる 朝鮮全土に拡大
1926 小鹿島慈恵医院拡張による島民の反対闘争が起きる
1931 らい予防法(旧法)制定
1932 財団法人朝鮮癩予防協会設立(事務所は総督府警務局内)
1933 小鹿島癩療養所第1期拡張工事開始
1934 官制公布に伴い小鹿島慈恵医院は小鹿島更生園と改称
1935 朝鮮総督宇垣一成、制令第四号「朝鮮癩予防令」を公布
   府令により小鹿島に光州刑務所小鹿島支所を設置
   小鹿島更生園第1期拡張工事落成式を挙行
1936 小鹿島更生園の第2期拡張工事が始まる
1939 小鹿島更生園の第3期拡張工事が始まる
   小鹿島「患者地帯」大桟橋工事を昼夜兼行で120日で完成
1942 小鹿島更生園園長周防正季が入園患者李春相により刺殺
1943 米国で治療薬「プロミン」の効果発表

1945.8.15 祖国解放(敗戦)植民地政策終了する  
    8.21 小鹿島で園運営を巡っての対立で
       朝鮮人職員らにより 入所者患者中 自治会員ら84名が虐殺される。
    8.24 日本軍が小鹿島に出動、日本人200名は軍撤退で引揚げ
   .9.24 米軍政府、衛生局を設置し保健行政を警察行政から分離

1948  ハンセン病患者への断種、中絶手術を認める「優生保護法」を制定する。
1948.8.15 大韓民国政府樹立 保健厚生部及び労働部を廃止し社会部へ改編
1948.9.1 世界保健機構(WHO)発足
1948.9.3 大韓癩予防協会創設
1950.6.25 朝鮮戦争勃発
1953.7.27 休戦協定締結
1954年  伝染病予防法制定(隔離収容をうたう 韓国)
       当事者組織「大韓ハンセン総連盟」創設
       この頃より韓国内各地に当事者の自立組織「定着村」が作られる      
1955.9 天主教救癩会創設 コークリン、国内患者数を15万名以上と推定
1956.3.6 イギリス救癩宣教会韓国支部発足
1960.8.23 第2共和国成立
1961.5.16 軍事クーデター勃発
1961.5.22 国家再建最高会議、政党社会団体の解体を命令 (癩協の機能停止)
1961.11.14 WHO、癩病顧問宮を駐韓
1961.11.23 癩協、機能回復
1963.2.9 伝染病予防法改定(隔離主義から在家治療に転換)
1965.6.22 韓日国交正常化

詳しくは http://www.mognet.org/hansen/korea/history02.html


台湾ハンセン病略年表

1872年  私立カナダ長老教会伝道所病院開設(1880年馬偕医院と改称)
1895年 下関条約により日本、台湾を領有 台湾総督府設置
1896年 英国長老派教会が私立南大彰化基督教医院開院
1900年 英国長老派教会が私立南台南基督教新楼医院開院
1910年  第1回台湾総督府警務局による全島癩患者一斉調査
1920年
代半ば  光田健輔 「台湾癩予防法制定ニ関スル意見書」を台湾総督に提出
1927年 馬偕医院テイラー医師が癩診療所開所(1934年私立楽山園開園)
1928年 総督府主催第1回全島社会事業大会で「特殊療養期間(癩療養所を含む)の設置」を答申
1930年 10月 勅令第183号で台湾総督府癩療養所官制公布
    12月 台湾総督府癩療養所楽生院設立(当初収容人員100名)
1933年  台湾癩予防協会結成
1934年 6月 勅令第164号で台湾癩予防法
    9月 府令第66号で台湾癩予防法施行規則公布
    12月 指令第7348号で台湾総督府癩療養所「患者懲戒検束規定」認可
1935年 楽生院300床へ
1939年 楽生院700床へ
1941年  太平洋戦争
1945年 終戦

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