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中国人の友達との徹底討論 いままで日本人は論争する事を避け謝罪する事で誤解されてきた
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投稿者 TORA 日時 2006 年 1 月 10 日 14:25:52: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu110.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中国人の友達との徹底討論 いままで日本人は
論争する事を避け謝罪する事で誤解されてきた

2006年1月10日 火曜日

◆中国人の友達との徹底討論 2005年8月3日 堀義人
http://blog.globis.co.jp/hori/2005/08/post_c1ee.html

中国の友達が初来日した。この友達とは、ダボス会議で出会って、日本と中国のヤングリーダーの会を開催しようと語り合った仲である(コラム:中国の若手リーダーとのネットワーク参照)。(中略)

彼は、その点は納得した様子であったが、当然のごとく切り替えしてきた。彼の表情は穏やかで、一生懸命に理解したいという気持ちでいっぱいに見えた。

「 中国政府も靖国神社への参拝自体を問題にしているわけではない。それよりも、A級戦犯が合祀されていることに問題があるのだ。その点に関しては、どう考えるのか?」

「この点に関しては、東京裁判に対する見解によって変わってくると思う。東京裁判の判決に関しては、日本政府はサンフランシスコ平和条約締結に際して裁判を受諾している立場ではあるが、その裁判のあり方に関しては、さまざまな見解がある。

まずは、定義を明確にしなければならない。「戦犯」をどう捉えるかである。裁判では二つの罪が問われたのである。平和に対する罪と人道に対する罪である。人道に対する罪であれば、国際法に照らして問題がある行為(例えば捕虜の虐殺・拷問、化学・細菌兵器の使用、民間時の虐殺)は、これらは明らかな戦争犯罪であるので、議論の余地が無い。

ただ問題は平和に対する罪である。国際法の解釈では、戦争を始めたこと自体は戦争犯罪には当たらない、と言われている。もしも戦争を始めたことが戦争犯罪にあたるならば、米国のイラク侵攻自体も戦争犯罪ということになってしまう。

A級戦犯には外交官や政治家もふくまれている。つまり、直接的に戦争行為にたずさわっていないのに、戦犯として処刑された人もいるのである。これでは、勝者による敗者への一方的裁判であるという考え方が残り続けるのは致し方ないことである。

だからと言って、僕らは戦争を正当化する気は毛頭無いし、近隣諸国に対して与えた精神的なダメージを軽視しているわけではない。日本の首相は、既に23回も公式に謝罪をしている。先日の中国の反日デモ後のバンドン会議でも小泉首相は再度謝罪をしたのである。

また、小泉首相が最初に中国に訪問した際には、盧溝橋などを訪問し、中国に対する「侵略」を謝罪しているのである。これだけ常に謝罪をしているのである。もうそろそろ未来志向になっても良いのではないかと思えている」

※参照コラム:中国と韓国の友達へ。Dear Friends in Korea and China

バーカウンターでは、シャンパンボトルがワインクーラーの中に置かれていた。比較的は早いベースで二人が飲み干していっていた。目の前には、牛の燻製が置かれていた。薄く切られたハムをつまみながら、僕ら二人はお互いを理解しようと議論を続けていた。静かであったがとても充実した内容の濃い議論が続いていた。

中国人の友達は、グラスを片手に持ちながら、彼が幼少の頃から聞いてきた話しを語り始めた。

「日本軍が中国に攻め込んでから、親族も日本軍人によって殺された。南京での虐殺の話しも祖父から聞かされていた。虐殺のあとに南京に入ったが、人影がほとんど無かったとのことだ。日本軍はひどいことをしてきたと思う。

ただ、不思議なことに、日本人に対して好感を持っている人もいた。もう片方の祖父は日本語を喋るのだが、日本人には優しくされたと言っていた。基本的に優しい人々だと好感を持っているようだ」と。

そして友達は、「南京大虐殺に関してどう思うか?」、と聞いてきたので、僕は率直に応えた。「ある程度の虐殺はあったかもしれないが、中国政府が主張しているような数十万人という数ではない、というのが通説である。真偽は定かでは無いが、南京大虐殺は、ニュルンベルグ裁判でのナチスドイツによるユダヤ人虐殺のようなものを東京裁判でも必要となり、誇張して報告された、と思われているのだ」、と説明した。

中国の友達からは、「でも、虐殺が問題なのであって、数の問題ではないよね」とやんわりと指摘され、「仰るとおりだ。事実としてあったことについては、率直に日本政府は謝罪をしているし、僕も日本人として残念に思う」と伝えた。

僕からも色々と質問した。「中国で教える日本の歴史はどうなのか?」、「中国の愛国主義教育に関してはどう思うか?」、「最近の反日デモに関してどう思うか?」、 「愛国無罪というスローガンをどう捉えるべきなのか?」、「今後の台湾はどうなっていくと思うか?」など。友達は、彼なりの私見を淡々と、説明してくれた。

友達は、次の質問に対して初めて語気を強めて反論した。「ロンドン同時爆破テロにおける中国人の反応はどうだったのか?ファイナンシャルタイムズ紙によると中国語の掲示板には、1/3以上がテロに賛同しているようだと書かれているが、どう思うか」。彼は、「外国メディアは、中国に対して偏見を持っている」と主張していた。

僕らは、既にシャンパンのボトルを飲み終わっていた。お互いに、お水を飲みながら議論を続けていた。僕らの目の前には、紙と鉛筆が置かれていて、人名や地名の時には、筆談を交えながら、語り合った。

僕は、明治維新の流れから、日清、日露戦争、日韓併合、満州事変、そして日中戦争 に向けての歴史の流れを僕なりに説明してみた。彼からすると、違う国から見た歴史の流れは、新鮮味があるのか、関心を持っているようであった。そして、最近の日中関係、韓国を交えた北東アジアのあり方などが議論になった。

気がついたら、時計は夜中の2時半を指していた。結局、4時間半も議論してきたのである。僕は、翌日朝8時半から会議の予定であり、さすがにこれ以上残れなかったので、帰路に着くことにした。

第一日目は、このように二人で徹底的に議論をした。お互いこれだけ中国・日本に関 して議論をしたのは、初めてであった。

会計を済ませて、外に出た。がっしりと硬く握手をして、翌日(本日?)再会を約束して、別れることにした。(後略)


(私のコメント)
日本人はもともと日本人同士でも政治的な議論は好まないし、ましてや外人との論争は「横めし」といって昼食会やディナーなどを避けたがる。学校教育などでも議論のやり方は特に教えず、ましてや政治的な議論は小中学校内で行われる事はない。歴史教育にしても大体明治維新あたりで終わってしまう。

だからアメリカや中国などに留学した学生たちも、現地の学生から政治的な議論を言われても日本人学生はほとんど反論も出来ず、自国の歴史も教えられていないから途方にくれている人がほとんどなのだろう。社会人でも外人のホームパーティーに出席しても政治的な話に加われず聞き役にまわる事が多いようだ。

そうなってしまうのもアメリカにしても中国にしても強烈な愛国教育が行なわれて、アメリカは教室に星条旗が飾られて911テロ事件の後は反戦Tシャツを着た女子高生が退学処分になるほど徹底している。民主主義の国のアメリカですらこうだから、独裁国の中国ではかなり強烈な愛国教育が行なわれている。

それに対して日本では教育基本法改正そのものに「愛国教育」を入れるかどうかすら議論になっている。日本に歴史教科書そのものがかなり異常なものであり、扶桑社の教科書に対しても左翼の活動家が熱心に反対運動しているという事は、左翼的な教科書が用いられている事の証明になる。また教員も国旗や国歌に対する反発を示すなど日教組は健在だ。

このような状態で留学やビジネスなどで中国や欧米などに出かけても、政治的な話をするのは当然避けるようになるが、それに対して中国人や韓国人は「日本人は反省が足りない」と反発を示す。実際には反省が足りないのではなく日本の歴史に対して無知なのだ。だから議論にならない。

堀義人氏は住友商事からベンチャーキャピタルを設立した人でアメリカ、アジアなどで国際的に仕事されている人ですが、ブログにおいて中国人との議論について書いている。このように民間の一人ひとりが外国人との議論できちんと説明して行けば、多くの誤解は解けていけるのでしょうが、日本人は外国人との議論を避けるし出来ない人が多い。

ましてや大東亜戦争がらみの話題は議論が分かれるところで、ウエブサイトやブログなどを見ても政治の話題はエンターテイメント系のブログに比べるとアクセスは極端に少ない。しかも右翼的なブログが多いのですが、南京事件の論争や従軍慰安婦などの論争などBBSなどを見ると左翼のブロガーが元気がない。

中国においても教科書を2005年の改訂で反日的な部分をかなり変えたようですが、正々堂々と議論を戦わして誤解は解いて行くべきだ。そうしなければ日中、日韓などの外交的対立は解消されないだろう。根本的には両国とも講和条約で国家間の歴史的問題は解決されたのですが、中国と韓国はそれを蒸し返して外交カードにしているのだ。

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