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ホーム > 社説・コラム > 社説 記事入力 : 2006/03/10 07:09
【社説】韓米同盟に無頓着な国防長官
国防長官は大統領を補佐して軍を指揮する。国防長官の任務には、韓米年例安保協議会（SCM）の韓国代表として米国との軍事交渉に当たること、韓米同盟と韓米軍事協力を運営することが含まれる。
その国防長官が、バーウェル・ベル在韓米軍司令官とウィリアム・ファロン米太平洋軍司令官が7日、米上院議会で行った韓米同盟の将来像に関する説明に対し、呆気にとられるような反応を示した。
ベル司令官は、「国連軍司令部を実質的かつ常設的多国籍軍連合機構に発展させていく方針」と述べた。受け止め方によっては、国連司令部はもちろん、在韓米軍のあり方に関する米国の将来的な構想を明らかにした発言ととれる部分だ。
にもかかわらず、 尹光雄（ユン・グァンウン）国防長官は、「ベル司令官が、国連軍司令官を兼職しているため、自らの考えを述べたものと見られる」とし、「ベル司令官が帰国すれば、詳しい内容を聞く予定」と述べた。こうした言葉は、韓米同盟をめぐる韓米対話の内容に接することができない一般の国民が口にするような発言であり、韓米同盟の運営に携わる国防長官が口にすべき発言ではない。
核推進航空母艦の停泊問題についても事情は同じだ。ベル司令官が、「6月の完成をメドにしている韓国海軍第3艦隊基地には、核推進航空母艦が停泊できる埠頭が含まれている」と述べたことに対して、尹長官は、米国の航空母艦の停泊をを念頭に置いて（第3艦隊の埠頭）を作ったわけではない」と反応した。
ファロン司令官が、中国の軍事現代化など安保環境の変化を予告し、「韓米日のトライアングル軍事協力が大きく増進することを希望する」と明らかにしたことも、韓国との摩擦を引き起こす可能性をはらんでいる。韓国は、中国を念頭に置いた米日軍事協力の強化には協力しないと数回に渡って表明しているためだ。
結局、大韓民国の国防長官は韓米同盟と在韓米軍の将来、また、われわれの国益に直結する敏感かつデリケートな問題について、何も分かっていないという意味も同然だ。韓米同盟がここまで悪化した理由は果たして何なのか、また韓米同盟にまつわる大韓民国の国益管理が、どういう状況にあるのか、克明に物語る事件といえる。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/10/20060310000000.html
（私のコメント）
現在の東アジアでは中国対日米同盟という軍事的対立関係があり、日米両国は同盟国として韓国にもそれに参加して欲しいと希望している。しかし、上記の社説にも明記されているように韓国は、中国を念頭に置いた米日軍事協力の強化には協力しないと数回に渡って表明しており、歴史問題では中国と一緒になって、従軍慰安婦強制連行などの捏造された根拠に基づき日本に対する誹謗中傷を繰り返している。政治的には中韓vs日米という対立関係が既に成立しており、それが軍事の面に波及するのは避けられないだろう。
かといって、中国と韓国の同盟が緊密であるわけでもない。高句麗が韓国系か女真族・中国系かという歴史問題での対立は、現在の中韓関係の潜在的な対立を示している。将来韓国が北朝鮮と統一したとき、延辺自治区の帰属の問題は必ず韓国世論の中から出てくるであろう。また、それ以前に、中国の属国でない国の勢力が鴨緑江に達することを中国政府は容認できない。
韓国の主張する「バランサー理論」では、韓国は海洋勢力と大陸勢力の力関係を均衡させるように自由に同盟を組み替えることになる。それは、韓国は海洋勢力・大陸勢力の両方にとって潜在的な味方でもありかつ敵でもあるという非常に不安定な国家であるということになる。なぜ韓国はこの様な愚かな政策を追求するのだろうか？
それは、韓国人に歴史を通じて深く刻み込まれた劣等感であると考える。韓国の周囲に存在する国・存在した国は日本・中国・ロシア・アメリカ・モンゴル・清のいずれも超大国としての栄光の歴史を有している。一人韓国だけは、それらの超大国の属国としての屈辱の歴史しか持っていない。この屈辱の歴史から脱して、日中露米に並ぶ超大国の一角として国際政治に参加したいというのは韓国全国民の悲願であろう。
しかし、現実に日中露米に対抗するには、日本や米国の海軍力と中国やロシアの陸軍力の両方に対抗するだけの軍事力が必要になる。韓国の国力や人口から考えてそれは絶対に不可能だ。韓国にとって残された物は、海洋と大陸の中韓の軍事的要衝という地理的条件を武器にすることだけだ。それが「バランサー理論」なのだろう。
この韓国人の歴史的怨念と悲願から生み出された「バランサー理論」は日中間の戦争を生み出す時限爆弾である。白人の覇権を揺るがす危険な民族である日本人と中国人を共倒れさせるために、米国が愚かな韓国を利用して東アジアからの撤退前に時限爆弾を埋め込んでいるというのが現在の状況だ。韓国人がもし自国を戦場にしたくないのならば、「バランサー理論」は即座に撤回して「緩衝国」の道を選ぶべきだ。その為には、サンフランシスコ条約で日本の領土であることが確定している竹島の武力占領を止めて日本との領土問題を解決し、中国との間でも統一後を見据えて国境問題や延辺自治区の住民の扱いなどについて協議を行い信頼関係を深める必要がある。また、日本や中国との問題で対立する事があれば韓国は緩衝国として率先して譲歩して関係を安定化させなければならない。しかしながら、愚かな韓国国民が現在行っている選択は明らかにそれと逆方向である。
盧大統領「帝国主義国家と対等な能力で世界貢献したい」 （朝鮮日報）
http://www.asyura2.com/0510/asia3/msg/833.html
韓国と日米両国の政府首脳の間の説明と情報交換は深刻な危機状態にある。
http://www.asyura2.com/0510/asia3/msg/857.html
外交政策の本心を周辺国に分かり易く説明するのは非常に重要
http://www.asyura2.com/0510/asia3/msg/841.html
韓国の盧武鉉大統領は日中戦争の引金として米国により育てられたエージェントか？
http://www.asyura2.com/0510/asia3/msg/785.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。