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日本のフィギュアー・スケートとクラシック音楽の比較。「東洋人の家庭教育のあり方」以外のものもある
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投稿者 Sun Shine 日時 2006 年 2 月 24 日 12:24:27: edtzBi/ieTlqA
 

(回答先: 荒川が「金」 日本、待望のメダル 村主4位入賞、安藤15位 【東京新聞速報】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 2 月 24 日 07:57:13)

どこにレスをつけるべきか迷ったが、こちらに。

>トリノ五輪日本女子代表の村主章枝(avex)や荒川静香(プリンスホテル)が師事している佐藤信夫コーチ、佐藤久美子夫人の著書によると、ミシェル・クワン(米国)を育てた名コーチ、フランク・キャロルは「東洋人の家庭の教育のあり方に違いがある」と、フィギュアスケートにおける東洋系選手の強さについて言い切ったそうだ。

これについては、最近、なぜ東洋人が、国際ピアノ・コンクール(クラシック音楽の国際コンクールとしてもよい)に強いかということに置き換えてもいいかと思う。

フィギュアー・スケートとピアノの共通点を挙げると、

1.一人前になるまでに、莫大な費用がかかる

例えば、ピアノの場合、優秀な先生についたり、有名な音楽学校に行ったりするために、何億かはかかるといわれている。だから親が金持ちでなければ、なかなか一人前にはなりにくい(よほどの天才なら話は別だが。ちなみに、フィギュアー・スケートの村主選手の父親はJALの機長)。

2.毎日の練習が必要

ここで、「儒教精神」「忍」の精神に基づいた「東洋人の家庭の教育のあり方」が影響してくる。

3.西洋文化である

これについては、小沢征爾がいつも言っている「日本人に、果たして本物の西洋のクラシック音楽ができるのか」ということに似ている。

フィギュアー・スケートに関して言えば、西洋の伝統的ダンスは、できるだけ地上から上に高く飛び跳ねようとする「騎馬民族」の文化だが、日本の伝統的ダンスは、「すり足」で、できるだけ地上から足を離さない「農耕民族」の文化である。

そのため、クラシック音楽に関して言えば、一流の日本人音楽家は、小さい時から日本を離れ、海外で暮らした人が多い。クラシックの音楽環境の中に「丸ごと」浸るためである。

しかしながら、ここまでやっても「血」は争えないもので、どうしても「民族の血」は出てくると言われている。例えば、ヨー・ヨー・マ(チェロ)の場合、彼は中国の伝統的楽器、二胡の演奏を髣髴とさせるような、曲芸的な巧妙さで楽器を操り、徹底した名人芸を披露する演奏家と言われている。

他にも、例えば、レバノンのピアニストによるベートーベンの演奏には、アラブ音楽的な特性があり、トルコのピアニストによるブラームスの演奏には、トルコ音楽のようにリズムのアクセントのつけ方に特徴があったりする(ぽつん、ぽつんと切って演奏)。

そして、現在の欧米の聴衆は、必ずしも伝統性というものをかつてほど重視せず、スポーツと同様に、ヨー・ヨー・マの圧倒的な「名人芸」にも、「個人技」として拍手を送るし、他の国のミュージシャン達についても同様だ(ヨーヨー・マがテクニックだけの演奏家といっているのではない)。

それでは、「このように民族的な特性が国際的にも認められるのなら、わざわざ外国に行かなくてもいいのではないか」と言う話になるが、ここで欧米と日本との教育の違いが出てくる。

東京芸大大学院を卒業して、NYのジュリアード音楽院に留学した私の知り合いが、このように言っていたことがある。「芸大の大学院生レベルのレッスンを、ジュリアードでは1年生でやっている」。これは技術的なことの他に、いかにその人の個性を見出し、育てるか、そしていかにクリエイティビティーを発揮させるかという教育をしているかということだ。

これはフィギュアー・スケートについても言えることだと思う。

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