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JMM [Japan Mail Media] 「情報の恐ろしさ」  冷泉彰彦 
http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/631.html
投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 08 日 23:24:26: ogcGl0q1DMbpk
 

                              2006年1月7日発行
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JMM [Japan Mail Media]                No.356 Saturday Edition
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                        http://ryumurakami.jmm.co.jp/
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  ■ 『from 911/USAレポート』第232回
    「情報の恐ろしさ」

 ■ 冷泉彰彦   :作家(米国ニュージャージー州在住)

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 ■ 『from 911/USAレポート』第232回
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「情報の恐ろしさ」

 新年早々のTVニュースは、毎日重苦しいムードの連続でした。アパラチア山脈の
中、ウェストバージニア州のトールマンズビルにあるセイゴウという炭坑での爆発事
故が連日報道されていたからです。1月2日に起きた炭鉱内の爆発事故で13人の従
業員が坑内に閉じこめられ、その安否が気遣われていたからです。

 同州のジョー・マンシン知事は現場に張りついて「このウェストバージニアにも奇
跡を」と訴え続けていました。「にも」というのは、2002年7月に起きたペンシ
ルベニア州キュークリーク炭坑の事故の際の「奇跡」を念頭にした発言です。丸3日
間閉じこめられていた9人の従業員が「80メートルの縦坑を掘る」という必死の作
業の結果、全員救出されたキュークリークのドラマは確かに「奇跡」でした。

 2001年9月のセプテンバーイレブンスから1年も経たない、しかもUA機の墜
落した現場からほど近いこのペンシルベニアの地での生還のドラマは、全米に大きな
感動を呼びました。今回の炭鉱事故に際して、3年半前のこのペンシルベニアのこと
は、思い出すな、というのがムリだったのでしょう。

 そのこともあって、セイゴウ炭坑には全国から報道陣が押しかけました。NBCは
朝の看板キャスターである、マット・ラウアーを送り込みましたし、CNNは昨年の
ハリケーン報道で人気上昇中の看板記者アンダーソン・クーパーが、不明者の家族た
ちと夜明かしをして密着取材をしていました。

 事態に動きのあったのは、3日の夜です。9時過ぎに救出チームが事故現場に到着
して、第一報が炭鉱会社の災害対策本部に入ったそうです。その内容は「1名死亡」
ということだったのですが、その際の坑道内から本部への交信はスピーカーで流され
て、対策本部内の人々はそれを聞くことができたのだそうです。

 その人々の中には、不明者の家族がいて、その家族はスピーカーから流れてくる交
信を聞いて「1名死亡したが残りの12名は生存」という心証を得、それを教会に集
まっていた家族たちに携帯電話で伝えたのだそうです。「奇跡が現実になった」そう
信じた家族たちは、自宅で待機していた家族たちにも知らせて、教会には人々が集ま
り始めました。

 午後10時過ぎには、坑口から出てきた救急車が病院へと向かう様子を、多くの家
族が拍手で見送るということがあり、人々は益々「奇跡」を信ずるようになったので
す。この頃になると、家族を励ましていた知事だけでなく、「奇跡」のドラマに「一
枚加わろう」ということなのでしょうか、同州選出のシェリー・ムーア・カピート議
員(連邦下院、共和)などもやってきて、家族を激励したりしていました。

 このカピート議員は、この晩の11時頃、CNNのクーパーのインタビューに対し
て「私は確かに確認しました。12人は生きています。奇跡です」と語っていました。
夜半前後には、炭鉱会社も生存説を裏付けるような会見を行っています。家族の集っ
ていた教会では、「奇跡」が現実になったと喜びの鐘が鳴り響き、メディア各社は、
人々の抱き合う姿を取材していたのです。

 ですが、午前3時頃になると事態が急転しました。生存が伝えられた12名は全員
が死亡していたのです。悲報が教会に伝えられると、最初は「何かの間違いでしょう」
というのが反応でした。クーパーは、この時点では、すでに家族たちに信頼を得てい
て、動揺を始めた家族たちの生々しい心理を取材しています。

 最終的に炭鉱会社が会見して、事実は動かしがたいものになりました。それと共に、
家族たちからは憤りの声が上がり出しました。そして夜明けとなり、各局がニュース
枠で一斉に生中継を始めました。「現在の心境を」とマイクを向けられた家族たちは、
口を揃えたように「アンガー(怒り)だけです」と叫んでいました。

 僅かな救いは、救急車で運ばれた1名は一命を取り止めているということです。
(6日朝現在)ですが、そのほかの12名は帰らぬ人となりました。それに加えて、
一旦は流された「奇跡」という誤報のために、衝撃と怒りが悲しみを更に深くさせて
います。

 タイムラグを宿命としたオールドメディアの悲しさというべきでしょうか。4日朝
の新聞各紙には「奇跡」とか「喜びに沸くウェストバージニア」というような大きな
活字が躍っていました。何ともいえない偶然なのですが、私のエリアでは4日の
『ニューヨークタイムス』が2回配達されたのです。1回が普通の定期購読の分、こ
れに加えて何故だがこの日は、通信会社のATTがSBCとの合併を告知する広告を
新聞に挟んで「無料新聞の配布」をやっていました。

 結果的に「早版」と「遅版」の両方が来たのですが、「早版」の方は「一部家族に
よると12人全員救出か」という控えめな見出しだったのが、「遅版」では喜ぶ家族
の写真が大写しで「41時間後に12人全員救出」という見出しがトップになってい
ました。

 とにかく、誤った情報が一度流されたことで、家族のショックと悲しみは倍増させ
られたのです。4日にはブッシュ大統領が、この種の事故としては極めて異例なこと
に、TVカメラを入れて追悼のメッセージを出していましたし、TVニュースは6日
になっても、トップ扱いが続いています。この日には「安らかに行かせてもらうよ」
というような犠牲者のメモ、つまり遺書が紹介されて涙を誘っていました。

 事故を起こした炭坑が、安全基準を達成できていなかったという非難もさることな
がら、鉱山会社のCEOが3日深夜に「生存説を支持するような会見」を行った45
分後に「全員絶望」の情報が入っていたのに、発表を先延ばしにしたことは、遺族た
ちの憤激を買っています。

 では、どうしてこのような情報の混乱が起きたのでしょうか。それは情報の恐ろし
さと言うことだと思います。3日夜、坑内に閉じこめられている従業員の家族が集結
していた教会の雰囲気は「奇跡」への期待感に満ちていたのは間違いありません。そ
こに入った携帯電話の「情報」は、その雰囲気が火をつけるように、まるで「事実」
のように受け止められていきました。

 全てが明らかになった後に、例えば鉱山会社のCEOや政治家たちは、メディアの
追及に対して「とても、まだ確認していません」とは言えない雰囲気だった、と弁明
しています。ある強い期待感の中で、情報がどこかで歪められ、歪んだ情報が広がっ
て既成事実化する、その恐ろしいドラマが起きてしまったのです。

 この場合は、家族を責めることはできません。自分の夫が、父親が、あるいは息子
が、有毒ガスの充満しているかもしれない坑道に閉じこめられている。時間は刻一刻
と過ぎて、生存の可能性はどんどん減っていく、それでも希望を捨てるわけにはいか
ない、そんな家族たちが「吉報」を信じてしまったとして、それを責めるのは酷で
しょう。

 家族たちが強いエモーションに支配されている時こそ、経営者や政治家は「悪い
ニュース」を直視し、それを伝える責任を全うすべきだったのです。別にリーダーに
英雄になれというわけではありません。この状況では、そして一般的にもそうですが、
そのような役割分担が機能するのが社会というものだからです。

 それは「情報」というのはあくまで人の口伝えであって「事実」ではないからです。
「情報」が事実から乖離したときに、誰かが訂正をする、そのことで全体が事実を直
視するようになる、そうであって初めて人間の社会と言えるのでしょう。

 今回の事件は、私には、どうしてもイラク戦争の開戦時の状況と比較させられてし
まいます。2003年3月の米英軍によるバグダッド進軍は、「WMD(大量破壊兵
器)を持っているサダム・フセインの政権を転覆するため」だとされました。

 国連が、例えば国際原子力機構のエルバラダイ代表による、核兵器の査察などを繰
り返した結果、イラクにはWMDが存在しないという報告がされました。ですが、ア
メリカはCIAやNSAなどの諜報機関を使って「情報」を集め、最終的にはパウエ
ル国務長官(当時)が国連安保理の席上で「証拠」だとした録音テープを流して演説
をしたりもしました。

 ですが、それから2年半が経過する中で、CIAのもたらした情報では実は「ウラ
ン密輸はシロ」だったのが握りつぶされたことが明らかとなり、国連で流した録音テ
ープの情報もパウエル氏自身が誤りと認めています。ブッシュ大統領も「WMDの存
在は確認できていなかった」ことを認めざるを得なくなりました。

 こう申し上げながら、イラク開戦の口実の問題と、今回のセイゴウ炭坑の「誤報」
を同列に扱うことには、少し違和感を感じるのもまた事実です。民間の事故の問題と、
政治を比較したり、政治家同士の駆け引きと厳粛な生と死の話を混ぜたりするのが、
不謹慎な感じを生むということもあるでしょう。

 また、セイゴウの「誤報」は「12人の死」という動かしがたい事実を「情報」が
歪めたのに対して、イラクの問題に関しては、サダムという人物はWMDに関して必
ずしも「イノセント」ではなく、政治的延命のため、あるいはブッシュとの権謀術数
の「一手」として兵器の破棄をした、つまり「相手のある」話だったということもあ
ります。確かに、その意味ではセイゴウで起きたこととは次元が異なります。

 ですが、強い先入観や期待感によって「情報」が「事実」から乖離していくという
ことでは、この二つのエピソードは同じ構造を持っていると言っていいでしょう。そ
の意味で、ブッシュ大統領が今日、1月5日に全国の大学の学長を集めた会議の席上
で行った演説は興味深いと思います。

 ブッシュはこの演説の中で「反テロ戦争」には短期の戦略と、長期の戦略があると
言っています。そして、短期的には「強硬策を続ける」としながら、長期的には「語
学の専門家を養成」するというのです。アラビア語、ファルージ語、ウルドゥ語を流
暢に話す「情報工作員」や「外交官」がもっと必要だからだというのが理由です。

 ブッシュは、自分がアラビア語が話せなくて、いつも通訳に頼っているのは「自分
が語学学校へ行くのをサボったからだ」といって一同から笑いを取っていましたから、
ある意味では本気なのでしょう。その一方で、世界各国から若者を大学に集める際に
は、911以降面倒になっているビザの問題を改善するといって、大学の学長たちか
らの拍手を得てもいます。

 悪いことではないのかもしれません。アラビア語を話す人間が増えれば、相手のこ
とがよく分かるようになって、イラクでのWMDの問題のようなことは起きなくなる
かもしれません。例えば私の翻訳した『チャター』という本で、パトリック・ラーデ
ン・キーフが指摘しているように、電子盗聴の結果データベースに膨大な情報を集め
ても、アラビア語の出来る分析官は圧倒的に足りないから、911の兆候は見逃され
たのだと言います。このような問題は、今日のブッシュ政策で改善に着手されるとい
うことになる、確かにそうでしょう。

 ですが、ブッシュ大統領が、演説の中で外交官より情報工作員を先に挙げたところ
に、アメリカの病理が残っています。現在アメリカの政局は「市民への盗聴」問題で
揺れています。昨日もチェイニー副大統領が「盗聴をきちんとやっていれば、911
は防止できた」と胸を張っており、民主党陣営とは徹底抗戦の構えです。

 問題は盗聴行為がプライバシーの侵害であるだけではありません。電子盗聴をして
かき集めたデータや、工作員を潜入させて得た材料は、あくまで「情報」に過ぎない、
そこが大きな問題です。そうした「情報」は何らかの形で事実とは乖離しているので
す。そして、情報機関の持つ密室性は、情報を事実から離れた内容にしてしまう危険
を多分に秘めているのです。

 その意味で、戦後の日本は危険な情報機関の跋扈を許さず、外交官の通常の情報収
集活動に加えて、経済合理性に支えられた民間の活動を通して、外国を知り、外国と
の関係を結んできたことは、悪いことではないと思います。にもかかわらず最近は、
ネグロポンテ統合情報管理官が秘密訪日したり、上海の事件がクローズアップされる
中で、日本にも「情報機関」を設置するという構想が動いているようです。

 恐らく「情報機関」は右傾化だとか、国際協調に反するという議論はされるでしょ
う。ですが、情報機関という密室の存在のアウトプットしてくる「情報」が果たして
どこまで信用に足るのか、あるいは使えるのか、という危険性も慎重に検討されるべ
きだと思うのです。

 この日のブッシュのスピーチの後半は、実はその日本に関する大演説でした。「コ
イズミはプレスリーのファンなんだ」から始まるいつもの「ネタ」ですが、この日は
とりわけ念が入っていました。「41(第41代大統領)が19歳の時に戦った日本
の、その国の首相と、その息子の43(第43代大統領=自分)が友人になって、一
緒にイラクに兵力を出して若い民主主義を助けようとか、北朝鮮の問題をどうにかし
ようとか、相談したりしているのは感動ものなんだ」というのです。

 とりわけこの日の演説では「日本のケースは自分たちにとってはファミリーのドラ
マ」だと言い切っています。そして「敵が同盟国になった例」だと胸を張っているの
です。例によって、イラクもそうするのだというのですが、演説のこの小泉首相に関
する部分は、恐らく日本では報道されていないのではないでしょうか。

 選挙に勝ってキングメーカーとして9月の政局をにらんでいる小泉首相としては、
そんな形でブッシュ大統領から「子分扱いされてほめられる」のは自分のイメージダ
ウン以外の何物でもないのでしょう。そんな首相周辺の気分、そして、他でもない日
本の世論が「そんな話は聞きたくない」というムードを察して、日本の報道機関は、
この「情報」を避けてしまっているのに違いありません。このように恣意的な「取捨
選択」が入る、というのも「情報」の恐ろしさの一面なのです。

 取捨選択といえば、脳卒中に倒れて3回の手術を受け危険な状況の続いている
(6日現在)イスラエルのシャロン首相について、イランのアフマディネジャド大統
領が「死を望む」ような発言をしたというニュースは、日本でも流れているようです。
ですが、アメリカの宗教指導者(キリスト教原理主義)のパット・ロバートソン師が、
全く同様に「神の罰が当たった」などと放言している事実は、余り報道されていよう
です。ある意味で「解説の面倒な情報」というものも、流れにくい性質を持っている
からです。

 新しい年が明けました。国際協調の気運がまだまだ回復しない中、先進国同士の
「情報戦」なるものは、今年の大きなテーマになるような気がします。情報戦には情
報機関や工作員で対抗するのではなく、情報戦に巻き込まれているとか、情報戦を
戦っているという意識そのものが、事実が分からなくなっている脆弱さの象徴だとい
う意識を持つべきです。仮に百歩譲って情報戦というものがあるとして、それに勝つ
には平時の平静さを維持するしかないのではないでしょうか。

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冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)
作家。米ラトガース大学講師。1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア
大学大学院(修士)卒。著書に『9・11(セプテンバー・イレブンス) あの日か
らアメリカ人の心はどう変わったか』(小学館)『メジャーリーグの愛され方』(N
HK出版)<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140881496/jmm05-22>
最新訳に『チャター 〜全世界盗聴網が監視するテロと日常』(NHK出版)がある。
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140810769/jmm05-22>
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JMM [Japan Mail Media]                No.356 Saturday Edition
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                   まぐまぐ: 15,221部
                   melma! : 8,677部
                   発行部数:128,653部(8月1日現在)

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【発行】 有限会社 村上龍事務所
【編集】 村上龍
【WEB】   http://ryumurakami.jmm.co.jp/
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