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参議院で否決された郵政民営化法案が、改選後の衆議院であっさり大差で可決された。
ところで、あの選挙結果を善戦、健闘と讃えた共産党が、選挙前に提唱した郵政自民党案への反対共闘はどうなったのだろうか。
共産党の主張から言えば、共産党以外のどの党が議席を増やそうと減らそうと変わりがないはずなのに、あの提唱が立ち消えになってしまったのはなぜなのか。
言うまでもなく、自民党が大幅に議席を伸ばしたからである。もし、各党の議席が改選時と同じであったら、あるいは共産党が数議席減らしても民主党が議席を増やし、与野党の議席が逆転、あるいは接近していたら、前国会では郵政自民党案に賛成した議員まで反対に回り、自民党案を否決することは可能だったと思われる。
そうなると国会情勢は大きく変わっていたであろう。
自民の大勝が国会を変えた。誰が見ても、自民が勝っても民主が勝っても、政治は変わらないという共産党の主張は間違っている。
そのことを認めず、現有議席確保で善戦、健闘という共産党の政治感覚は、国民と大きくかけ離れていると言わざるを得ない。
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