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「生きる意味について」・・あっしらさんとBBマークさんの対話についての雑感
http://www.asyura2.com/0510/dispute22/msg/273.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2005 年 10 月 30 日 04:17:20: SjhUwzSd1dsNg
 

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/183.html

なんで生きる必要があるのだろう?

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/193.html

生きる必要はないと思っています。
生き続けるかどうかは、それぞれが、諸般の事情を考慮して選択することだと思っています。

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/194.html

生きる必要がないなら、なぜ生まれたのですか?何かの行動が起きるためには、そこにはなんらかの意志(衝動)が必要だと思います。なぜその意志が起きる必要があったのでしょうか?

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/241.html

「生きる意味」はそれぞれが自分で付与するものだと思っている立場なので、・・
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たぶん、BBマークさんは、科学的思考に冒されているのだろう。

科学は「何故」には答えない。科学的思考から脱却しない限り「何故」を理解することはできない。

「何故」というのは「当為」(・・すべし)に属する用語です。

科学は「当為」に対して無関心であることによって客観性を保持しようとする思考態度のことを意味する。科学が対象にするのは「当為」ではなく「存在」である。科学は「生命が存在すること」を前提にして「どのようにそれがあるか」を研究するに過ぎない。

ただし、このように言っただけでは、否定的な言説に過ぎないので、たけ(tk)の思う所を少しだけ言っておく。

(1)「今が楽しくない」という状況から抜けるには、「楽しくない状況」という外部的な原因を徹底的に認識することが一つの方法だろう。パンドラの箱から楽しくない原因をすべて放り投げてしまえば、希望が見えてくるかもしれない。ブッダも「これは苦しみである。これは苦しみの原因である」と唱えよと言っている。

(2)自分の身体の中には「生きる意味」を知っているモノがあるので、それに尋ねてみるのもよい。たけ(tk)はそれを《息しつつあるモノ》と呼んでいる。

(3)「人事を尽くして天命を待つ」というコトバを、たけ(tk)は、(a)自分が勝手に「生きる意味」を決めて、何かやってみる、(b)何かやると状況のほうから反応がある。(c)その反応の中から次にやるべき天命が見えてくる。というように理解しています。

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/217.html

またあっしらさんは、他の応答も含め、「自己」とは意識や思念や記憶や意志を含め肉体までが自己だと認識しているようにも推測されますが、どうでしょう。

俺は、肉体も含め意志や感情や記憶等々まで「果たしてこれは俺なのか?」という疑問がよくおこります。「この疑問をしている者も俺なのか?」とも。

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/222.html

自己の範囲をどこまでと考えるかは微妙ですが、「意識する主体」に限定して“自己”と考えることもできます。
自己をそのようなものに限定すると、自分の身体のみならず、意識内容も自己とは言えなくなります。
逆に言えば、自己とは、対象化されることがないから知ることもできないものということになります。
そうなると、自己とは、感じ思考する能力という機能であって、存在としては無と言えるかもしれません。

このような「自己」認識は思弁的過ぎるので、我が身(身体)を含めて自己とするほうが落ち着きがいいのかなと思っています。

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/236.html

「死」や「生」をそうだと思ってはいても、なぜ“それ”は起こるのか?という疑問だけは残っています。それは、自己はこの世界には見つからないと思っても、俺という“何か”があるにはあるわけで、それは何だろうか?と思考が探求したり、なぜそれはあるのか?起こるのか?ということにも似ています。
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たけ(tk)は「自己」というコトバが多義的過ぎるので、BBマークさんの言うような意味の「自己」を《知りつつあるモノ》というコトバで呼んでいます。

《知りつつあるモノ》は原理的に直接に知ることはできません。《知りつつあるモノ》は《知られつつあるモノ》になってしまえばもはや《知りつつあるモノ》であることができないからです。

「認識限界がある」ということを知る必要があると思います。

あっしらさんのいう「我が身(身体)を含めた自己」についてはまだ、適切な用語が見つかっていないのですが、「他者との相対関係における我が身(身体)を含めた全体性としての自己」を《私》という《》付きの用語で呼んでいます。

ここら辺は、それぞれのヒトが、自分の用語を定義していって、自分の頭で自分の世界を再認識していく必要があると考えています。他人のコトバで自分の世界を認識するのはできない話だと思っています。

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/217.html

このままだと俺はいつまで経っても生きているというのも確信できなくなってしまい、・・
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何故自分が「生きているという確信」を持ちたいのか、その原因を探ってみてはいかがでしょうか?

また『生きているという確信』のイメージとはどんなものであるのか、明確にしてみてはいかがでしょうか?

『生きている』ということに過大なイメージをいだいているから、現実の「生きている」状態を『生きている』というイメージにマッチさせることができないのかも知れません。

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/236.html

つまり、達観できていない俺の状態が、今の現状だと思っております。

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/241.html

達観する必要もないと思っています。
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これは、あっしらさんのふざけ過ぎ。達観しているヒトが「達観する必要もない」と言っても説得力がない。

* 「達観する必要もない」と言うべき相手は、相手が「達観したのだ」と傲慢になっている場合のこと。

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/249.html

死後の世界や、輪廻転生なんて聞かされて、
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それはよろしくない。ちゃんとした仏教の本でも読みましょう。できるだけ生身のブッダの言葉に近いもの、原始仏典がよろしいでしょう。

* ちなみに、下のあっしらさんの「生に執着→死の恐怖」は十二因縁の一部でしょう。

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/249.html

そして俺は達観せずに、ただ楽観的にこの状況を受け入れ妥協して「生きていく」ということは、無理なのではないだろうかとさえ、少し思ってしまいます。
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人間は達観するのは無理だ、というのが他力本願の達観です。阿弥陀仏は「すべてのヒトをブッダ並みにする」という本願を成就したので、「南無阿弥陀仏(阿弥陀さん、頼んまっせ)」と唱えればOKなのだそうです。

「楽観的にこの状況を受け入れ」る必要は全くないでしょう。「この状況」というのが自分の思いこみに過ぎないのではないかと疑ってみましょう。

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http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/222.html

「死の恐怖」は、“自己の消滅”ないし“自己の行方知れず”に起因していると思っています。
「死の恐怖」は、生をいとおしく思ったり生に執着する人が“生の遮断”や“自己の消滅”を観念することで起きるものではないでしょうか?

http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/249.html

生きていて思念できる状況で、死んで思念できなくなる状況を考えることはできても、把握することは不可能だと思います。
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たけ(tk)はあまり死を恐怖することがないです。

「思念できなくなる状況」は毎晩眠ったときにはそうなっているし・・

自分が死んでも誰かの記憶には残っているだろう(記憶されるのは、じつは、あまりいい気分はしないのだが・・)。
自分が身近な死者たちの記憶をたどるとき、記憶の中の死者たちは彼ら自身の死を恐れているようには感じない。
たぶん、自分も死んだ後に、他者の記憶の中で暖かく彼らを見守ることができるのではないか、と感じているからです。(これは、日本の民俗宗教の祖霊観)。

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