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多神教的天皇論とは一体どんな物なのでしょう?
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投稿者 如往 日時 2006 年 1 月 28 日 06:02:11: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 思想としての多神教的天皇論は、国民主権を支える文化論だと考えています。 投稿者 張良 日時 2006 年 1 月 27 日 12:56:25)


 張良さん、こんにちは。


 >如往さん、こんにちわ。「どうも【天皇】の二文字が如往さんの何かを刺激してしまうのか、誤解が解けないようですね。」と再度繰り返さざるを得ません。
 >「此処で言う天皇とは、天から地上に降臨した生身の存在ということです。私達は皆、天から地上に降臨した存在ではないのか。天の下を治める為に一身を与えられているのではないのか。それぞれがそれぞれに自己実現することで、大いなる働きの一端を担うのではないのか。」
 >「日本の地に形成された天皇という存在は、そうした事の発現に至る歴史と考えられないか。日本国憲法第一条は、天皇の地位を国民の総意に基づくものと定めています。私たち国民は、自らの似姿として天皇を擁立しているのだと考えられないでしょうか。戦前の現人神規定は、自らの似姿を神格化するという一神教的意匠だったのではないか。」
 >「しかし、天皇は神ではなく神の子孫です。神性からの逸脱として生身を受けた存在です。逸脱ではありますが、罪を負ったのではありません。使命を帯びたのです。其の使命が何であるのか、それぞれが自らの内に見出す事柄でしょう。」

 これ等の神話的ファンタジーに依拠したものが多神教的天皇論であるとしたら、それが客観的な評価に堪え得るものでないことは、聡明なる張良さんならばお気づきの筈です。けれども、張良さんの言説には【天皇】と国民主権との間にあるべき繋辞が見当たらず、【天皇】が国民主権を支える要と捉えることにも論理的整合性を見出すことができませんし、上記にあるような日本国憲法第一条を拠り処にする論理構成は日本国憲法を牽強付会に理解した、しかもトートロジーと謂わざるを得ないでしょう。
 
 >そんな事はないでしょう。もちろん、単なる政策論として導入可能だとは思っていません。ベーシックインカムの必要性を認めざるを得ない経済状況が前提とならざるを得ないでしょう。近頃巷に反乱する近未来予想たる日本破産状況です。取り沙汰される内容の正誤は別にして、それに近い状況は充分起こり得る事だと思います。

 ベーシックインカムが日本の破綻状況を如何に緩和し、あるいはどのように国民を救済するのでしょうか。私には容易にイメージすることができませんし、元々誰が主導して実現化を図るかが全く見えて来ないがために、北一輝流の「想い」(=夢想)が想起されたことを以って理解に資することが可能かと思われたのですが、見当違いであったのかも知れません。

 >労働者の運動史を知っていると言える立場でない事は認めます。ただ、「穏健な」というのは、「革命」への修飾語として用いている積りです。権力奪取を直接に目指すことがないという意味で「穏健」なのです。其の運動形態が穏健な段階に止まるという意味ではありません。

 「権力奪取を直接に目指すことがないという意味」からも、張良さんの「想い」は皇道派の心情と限りなく重なっていると思われます。喩え観掛け上であっても権力の頂上(権能)には天皇がいる訳ですから、革命をそのまま推進していくと最終的には天皇に刃を向けることになります。政府を信頼できなかった北一輝も皇道派も究極的なところでは天皇の裁可を仰ごうとしていたのです。しかし、その顛末は歴史が物語っている通りです。

 >では、何故権力を目指さないのか。USの巨大な軍事力に対抗する術が無いからです。また、権力を手にしたとしてもグローバル化の時代に出来る事は限られています。権力維持の為に知恵やエネルギーを注ぎ込むより、社会の実質的変化を作り出す事の方が大切です。政治権力はそのための条件整備に役立てば良いと思っています。

 ここに至ると国体の護持のためにはUSの下僕に甘んじることも辞さないといった岡崎久彦氏や日本会議の面々の姿勢とどこが変わるのでしょうか。現実主義を標榜しつつも現実論(実体験)を基にした戦略論の展開が見られない典型的な歴史修正主義などと張良さんの言説を評することは憚られますが、張良さん独自の社会再構成のスキームが全く見えて来ないのも事実です。

 さて、一つのターニング・ポイントに差し掛かったことを意に留めて、張良さんに質問させていただきたく思います。それは、ファンタジーとは無縁の『What is「多神教的天皇論」?』です。

 また、会いましょう。

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