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分配の問題
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投稿者 如往 日時 2006 年 2 月 01 日 04:29:36: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 末尾の「(-yuが準備?笑)」の言葉、不謹慎につき外します。(本文なし) 投稿者 yu-min-yu 日時 2006 年 1 月 30 日 11:45:58)

 
 yu-min-yuさん、こんにちは。


 >人類の命・存在に対する平等とは存在の数にたいして 数の平等分配でははなく、存在の中味が評価された生存,社会に活かされ得る存在としての平等が必要と痛感しています。

 生物の多義性に配慮した地球経営の思想を持つと同時にそれが人間の営為にも反映されるべきとの趣旨であると受け留めています。勿論、生態史観から人類の将来像を展望することの重要性を感じていますが、現時点での人間の生存の実現化・継続化を図るための考察はやはり経済活動を主軸に収斂していくだろうと考えています。

 さて、分配をどうするかは、ESOP&OBMの導入方法や実現方法を考察していく上でも避けては通れないテーマであると思っています。
 ストックが効かないが故に一時のフローの獲得だけに専念することで事足りる狩猟採集の生活様態ならば、分配の問題はその都度刹那のうちに解消され得るでしょう。しかし、人間はストックする知恵を得て、さらにそれを他者と交換する方法や交換に纏わる方法を創造・開発しました。支配とは主に分配に関わる事象でありますし、ストックとその交換可能性が諸々の支配の根源であり、人間社会の特徴を成している中核部分であると思っています。
 分配に関する究極的な課題として結果の平等の実現化が望まれますし、我々はそれを目標に掲げるべきでしょう。しかし、それよりも先ず、機会均等のより広汎な浸透化を図るべきだと思っています。二極化が進行する時代に逆行するようですが、働く人達自らが入換えの可能性を拡げてゆかなければ、やがて脱出口を眼前にして隘路に犇めき合い身動きがとれなくなってしまうでしょう。機会均等とは個人がそれぞれの脱出口を持つという意味で流入のための間口を広げておくことと同義だと思っています。

 ところで、そもそも株式会社においては誰が利潤の分配者であり、誰が利潤の授受者でしょうか。実は国家の法にも会社法にも利潤分配制が明記されていないことが多く、逆にそれが取り分け日本では毎年繰り返される賃金交渉の根拠にもなっていると云えないことはありません。つまり、曖昧にされているからこそ毎年お互いに確認する必要があるのです。
 前のレスの標題を「ESOP&OBM仕様の会社を作るには」というよりは、むしろ「会社をESOP&OBM仕様にするには」としたのは、ESOP&OBMを会社における改革の主体である労働組合や改革の有志にとっての運動方針への寄与ばかりでなく、経営を担うための当事者能力と当事者意識の涵養に資するべきものであると捉えるからに外なりません。利潤分配制が曖昧な状況では、経営の当事者能力なきまま権利を主張してもそれは繰り言でしかないですし、経営の何たるかを知らぬような当事者意識が欠如した見識では問題解決の要点を突いた提案をすることができないでしょう。利潤分配制をリアルなものとすることは分配の決定権の獲得と同時に経営にたいする責任を負っていくことなのです。
 こうしたアジェンダに対応するものとして、“ESOP”では法的に従業員持株比率をどこまで高められるかが懸案事項ですし、また取締役の数を拡大していくことも重要なテーマになっていきます。また、“OBM”は大まかには、【[1]経営情報の共有化 [2]従業員による財務情報の理解徹底 [3]Implementation(実行過程)における権限委譲(Empowerment)の拡大化 [4]株式保有を含む成果配分の公正性】の4つの要件(原則)で構成されています。(尚、ESOP&OBMの詳細については後日にさせていただきたく思います。)
 
 また、会いましょう。

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