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【米経済コラム】バーナンキ次期FRB議長の有利な点―J・ベリー [ブルームバーグ]
http://www.asyura2.com/0510/hasan43/msg/137.html
投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 25 日 14:32:33: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: バーナンキ米CEA委員長を次期FRB議長に指名−関係者の見方 [ブルームバーグ] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 25 日 14:29:46)


  10月25日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長は、来年1月31日の任期満了までインフレ抑制を目指しながら、精力的に取り組むだろう。任期最終日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を恐らく 4.5%に引き上げるとみられる。

  後任のベン・S.バーナンキ米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長はその翌日に就任する。金融界がバーナンキ氏の一挙手一投足まで注目することは同氏自身も分かっている。

  バーナンキ氏は、グリーンスパン議長のように金融当局の行動とその理由を器用に説明できるのか?議会やホワイトハウスなど政界との難しい交渉をうまくこなせるのか?そして、避け難い金融危機が到来した場合に次期議長がどう対応するかも心配されるだろう。

  こうした疑念や懸念はあるものの、バーナンキ氏には有利な点が多くある。金融政策理論に精通しているエコノミストでは世界屈指の人物である上に、 2002年からCEA委員長に就任した今年6月までの約3年にわたりFRB理事を務めており、ほかのFRB当局者のことも知り尽くしている。

最前列

  バーナンキ氏はFRB理事として、グリーンスパン議長が19人から成るFOMCで政策コンセンサスをどう形成するかをじかに学んだ。多くのFOMCメンバーの話によれば、名声や議長職の権力を持ちながらも、グリーンスパン議長は常に平等に権限を与える手法を採用してきた。バーナンキ氏もこれを継承するだろう。

これ以外にも、次期議長にとって有利な2つの点がある。まず、バーナンキ次期議長とすべての政策当局者は、米連邦準備制度の主要目標がインフレ抑制であり、これこそ持続可能な最大限の雇用という当局のもう1つの任務達成に最大の貢献を果たす方法だという見解で完全に一致している点だ。2つ目は、巨額の経常・財政赤字という厄介な長年の経済課題は存在するものの、足元の経済は過度の弱さや急速なインフレ加速のいずれの兆候もなく、かなり良く均衡していることだ。

          就任当初のグリーンスパン議長

  言い換えれば、バーナンキ氏は、1987年夏に就任したグリーンスパン議長よりもはるかに時間をかけて足場を固めることができるだろうということだ。グリーンスパン議長は就任以前に金融政策での実績がなく、FRBでの経験もなかっただけに、1987年の議長交代はタイミングが悪かった。87年8月の株価と長期金利の水準はバランスが著しく崩れており、外国為替市場も混乱していた。FOMC内部にはまとまりが乏しい状態だった。

  グリーンスパン議長の就任後1カ月足らずで、当局はドル安是正に向けて公定歩合を0.5ポイント引き上げた。ドル安に歯止めがかからなければインフレに重大な結果を招くとの懸念が債券・外為市場で高まっていた。

  10月初めには金融引き締めを実施し、翌日物金利が上昇。その数週間後に株式市場は暴落。米国の決済システムにおける重大な危機を阻止するため、当局は説得力ある行動に出て大量の流動性を供給し、翌日物金利は低下した。

  グリーンスパン議長は翌年1月、金融市場の相場下落懸念から独断でFF金利の誘導目標を引き下げたが、この措置をめぐっては、一部のFOMCメンバーの間で議長の意向について欺かれたとの反発も受けた。

インフレ

  こうした事態の背景には、容認し難い高インフレがあった。3月にはリセッション(景気後退)懸念がないことが明確になり、当局は一転して利上げに踏み切り、FF金利誘導目標は1年以内に10%近い水準に達した。多難の新議長就任劇であり、当時は誰もグリーンスパン議長の才能を評価していなかった。

  そのころの問題の一部には、前任のボルカー元議長がインフレ率を80年代前半の2けたから劇的に低下させたものの、米連邦準備制度に対するインフレファイターとしての信頼が十分に確立されなかったことがある。近年は、グリーンスパン議長の下で積み上げられた当局のインフレファイターとしての信頼を次期議長に継承可能かどうか疑問視するアナリストもいたが、今回の指名でその心配も消えるはずだ。

  FRB理事時代のバーナンキ氏の公式見解には、物価安定を全面支持する姿勢が表れている。物価安定目標への取り組みを強調するため、1−2%のインフレ目標を採用する案もFOMCに提示している。この構想はグリーンスパン議長などのメンバーが反対しているものの、物価安定目標自体を支持しない当局者はいない。

  バーナンキ氏は上院の指名公聴会を楽々と乗り切り、2月1日の就任に臨む構えだろう。いろいろ考え合わせれば、今回の議長交代は絶好のタイミングと言えよう。(ジョン・ベリー)

(ジョン・ベリー氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

原題:Ben Bernanke Has a Lot Going for Him to Make It: John M. Berry (抜粋) {NXTW NSN IOWDXQ076GHT}

更新日時 : 2005/10/25 13:20 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html

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