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ポルトアレグレ市の奇跡〜ブラジル労働者党の斬新なアイディアによる施政!(低気温のエクスタシーbyはなゆー)
http://www.asyura2.com/0510/hasan43/msg/296.html
投稿者 七瀬たびたび 日時 2005 年 11 月 05 日 00:21:30: bo2NmpzpRHGO6
 

(回答先: 【労働主権】労働者が経営に参加する協同組合が繁栄する街・モンドラゴン!(低気温のエクスタシーbyはなゆー) 投稿者 七瀬たびたび 日時 2005 年 11 月 05 日 00:19:38)

http://ch.kitaguni.tv/u/1023/%BB%FE%BB%F6%A1%F5%BC%D2%B2%F1%CC%E4%C2%EA/0000051408.html

インターネット新聞「JANJAN」が「参加型市政の実験」というシリーズ記事でブラジル労働者党の斬新なアイディアによるポルトアレグレ市政を取り上げている。

「二本山の兄弟犬」も取り上げてくれたインターネット新聞「JANJAN」

http://www.janjan.jp/index.php

が、「参加型市政の実験」というシリーズ記事でブラジル労働者党の斬新なアイディアによる施政を取り上げている。

http://www.janjan.jp/special/0402/040202765/1.php

都市予算の配分は政治的な発言力の強いグループ同士の利害調整を通じて行われていたため、政治的な発言のチャネルをほとんどもたない貧困層の居住区には、わずかな予算しか投入されなかった。

こうした仕組みを変えるために、新市長のスタッフは、市の行政が議会に提案する予算原案をつくりあげる過程で、予算配分を市民が自ら議論する場をつくり、その結論をもとに原案をつくる「参加型予算」を考案した。

身近な地区から市全体まで、各段階の予算配分について、市民が自分たちで議論する場をつくり、行政スタッフは、参加者同士の建設的な対話を促す触媒役を果たす。毎年、参加型予算の最初の段階で、各地区で1000人規模の集会が開かれるが、貧困層の多い地区で、集会への参加率が高い。

この「参加型予算」の成果はめざましいものがある。1989年から96年の間に、上水道の普及率が80%から98%に、下水道の普及率は46%から85%に上昇した。公立の学校に通学する子供が倍増し、貧困層の居住区で生活道路の舗装が進んだ。さらに、都市の財政についての透明性が高くなったために納税への動機が強まったこともあり、税収が約50%増えたという。

「参加型予算」の成功によって、ポルト・アレグレ市では労働者党の市政に対する信頼が得られ、その後の選挙でも毎回、労働者党の市長が選ばれている。また、ポルト・アレグレ市での成果は労働者党の統治能力への評価を高め、2002年の大統領選挙で、労働者党の候補が当選する要因のひとつとなった。

ポルト・アレグレ市で始まった「参加型予算」は、2003年には、ブラジルを中心に約200の自治体で取り入れられている。ブラジルでは労働者党が長になっている所が多数を占めるが、それ以外の所が取り入れる例も出てきている。南米では、ペルー、エクアドル、ボリビアでの試みが始まり、ヨーロッパでも、スペイン、イタリア、ベルギー、フランス、ドイツで類似したプロジェクトが出てきている。

http://www.janjan.jp/special/0402/040202769/1.php

「参加型予算」というアイデアが生まれたきっかけは、市の財源が乏しかったことにある。労働者党の候補が貧困層へのさまざまな政策を掲げて選挙に勝ち市長になったものの、市の財政は逼迫していて、新たな社会資本投資に使える財源はほとんどないことを知った。そこで、市長は、そうした事情を全て市民に公開して乏しい予算をどう配分するかを市民たち自身が決めるようにするしかない、と判断した。

こうして生まれた「参加型予算」は、市民の議論を積み重ねた上で予算案をつくり、市長はその案を市議会に提案する、という仕組みだ。

このような透明度の高いルールをつくったために、勢力の大きい地元の「ボス」が影響力を発揮する余地がなくなり、従来の資源配分を変えることができた。

http://www.janjan.jp/special/0402/040202771/1.php

他方、議員たちにとっては、参加型予算がうまく働くようになると、これまでの自分たちの役割や利権が掘りくずされてしまう。そのため、議員たちの間では、参加型予算に対して批判的な意見をもつ人が多い。しかし、議会に提出された「参加予算評議会」で決められた予算案が、議会で大きな修正が加えられるということにはなっていない。市民の議論の積み重ねによってつくられた予算案が、それだけ説得力をもつためだろう。となると参加型予算の成功によって、議会の役割は低下したと言わざるをえない。

しかし、労働者党は、代議制民主主義を直接民主主義によって置き換えるという主張をしている訳ではなく、代議制民主主義と参加型予算のような直接民主主義が緊張関係をもてば、民主主義のより豊かな可能性を開拓できると、ユティジッグさんは言う。

http://www.janjan.jp/special/0402/040202776/1.php

「(e)ボトムアップ型の参加」は、制度デザインの3つの特徴のうちの「(a)権限の委譲」と重なる部分の大きい視点で、設定された問題に取り組む際に、行政機構の専門的スタッフが処方箋を書くのではなく、問題に直面している住民やその地区を担当する職員が知恵を出しあった方が優れた解決策が見いだせるという捉え方だ。住民に近い所に意思決定権を移すことで、勢力をもつボスが口利き料をかせぐ余地をなくす効果も大きい。

http://www.janjan.jp/special/0402/040202778/1.php

従来の政党では「トップダウン」かつ「敵対的」という組み合わせが支配的であり、左翼政党はとくに「敵対的」な発想が強かった。しかし、労働者党は「参加型」の政策を掲げ、とくにポルト・アレグレ市の労働者党は柔軟性が高く、市長が当選した後、試行錯誤を通じて「共働的」かつ「参加型」というタイプの思考と行動の様式を身につけることができたのだと思われる。

http://www.janjan.jp/special/0402/040202780/1.php

しかし、高等教育を受けていない人が、評議会で発言しにくくなっているということはないと言う。これは、評議会になった人に、予算配分の仕組みや、評議会の議論の仕方について研修の機会がつくられて、その効果が現れているためのようだ。

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参考になりそうな記事⇒

http://www.janjan.jp/area/0310/0310157365/1.php

ブラジル最南端のリオ・グランデ・ドスル州にあるポルト・アレグレ市は130万の人口を持つ大都市である。「住民参加型予算」プロジェクトは公務員の給料を差し引いた市の歳入およそ80%を市内16ブロックの住民が運営していく。いろいろな経済的立場にある市民がこのプロジェクトに参加するがその大多数が貧困層であり、地域の支出は道路整備や下水システムの改良などの公共事業に向けられる。手順はまず各ブロックが代表者を選出し、そして交通、住宅、病院、上下水道の開発、税制について議論して予算配分と優先順位を決定する。その後予算配分と実施はブロック代表と議員が共同して行う流れだ。

このプロジェクトによって同市ではホームレスとスラム問題を解消することに成功し、また89年から96年の間に水道サービスを受けられる割合が80%から96%に伸び、市の下水システムを受けられる割合が46%から85%に伸びた。公立学校に入学する子供の数が2倍になり、貧しい地域で毎年30キロの舗装がなされ、市の税収が50%近く増加するなど多大な成果を収めている。

http://www.diplo.jp/articles01/0101.html

この街の行政は過去12年にわたって、労働党を中心とする左翼連合によって独特の方式で営まれており、住宅、公共交通、道路、ゴミ回収、診療所、病院、下水道、環境行政、低所得者向け住宅、識字教育、学校、文化、治安など、多くの分野でめざましい展開を示している。

http://www.jca.apc.org/~kitazawa/thesis/porto_alegre.html

この参加型予算システムが成功していることは、ポルトアレグレ市を訪れた人には、一目瞭然である。まず、ポルトアレグレ市には乞食がいない。スラムがない。小さな小路にいたるまで、清潔である。夜、女性が町を歩いても安全である。市の人口より多くの樹木が植えられていて、大気汚染がない。ブラジルの他の都市に比べると、その成果が判る。国連開発基金(UNDP)の人間開発指数では、ラテンアメリカの中で100万人を超える都市のなかでポルトアレグレ市が最上位にランクされている。水道の普及率は99%、下水道は82.9%にのぼっている。   12年前、労働党の現リオグランデ・ド・スル州のOlivio Dutra知事が、ポルトアレグレ市長に就任した時には、今日の他のブラジルの都市と同様、市財政は破綻し、汚職がはびこっていた。犯罪が多発していた。人びとの政治不信の根は非常に深かったのであった。  ポルトアレグレには、この政治面での参加型民主主義に加えて、「連帯経済」と呼ばれる経済システムがある。これまで、フランスやEUなどで「社会経済」と呼ばれてきたものである。これは、利潤追求の市場経済に対抗して、協同組合、共済組合、NGO、労組、社会運動など、利潤ではなく人間の連帯に基く非営利の経済活動を指す。これらの経済活動が、市や国のGDPの10%を上回ると、利潤追求の市場経済をコントロールすることが出来ると言われてきた。ポルトアレグレでは、この連帯経済が非常に発展している。生産者、消費者だけでなく、学校やミュージアムまでも協同組合によって経営されている。  

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★ブラジル労働者党のホームページ。ただしポルトガル語のみ→

http://www.pt.org.br/

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http://ch.kitaguni.tv/u/1023/%bb%fe%bb%f6%a1%f5%bc%d2%b2%f1%cc%e4%c2%ea/0000078757.html

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投稿者:はなゆー at 21:36

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