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「為替」 強い新築住宅販売＆消費者信頼感指数でドル全面高119.70円まで上昇／ニューヨーク外国為替市場概況
「強い新築住宅販売＆消費者信頼感指数でドル全面高119.70円まで上昇」ニューヨ
ーク概況 2005年11月30日（水曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:29JST 「「強い新築住宅販売＆消費者信頼感指数でドル全面高119.70円まで上昇」
【ロンドン市場概況】
29日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルやポンド・ドルが昨日大きく戻した
後で動きが鈍かったことから、全体的に小動きの状態が続いた。ユーロ・ドルは
1.1811ドルから1.1836ドルで、ポンド・ドルは1.7227ドルから1.7266ドルで、ド
ル・スイスは1.3075フランから1.3105フランで、ドル・円は118円96銭から119円24
銭で取引された。ユーロ・円は140円95銭から140円71銭まで軟調推移後、140円87銭
まで反発した。
【経済指標】
仏・10月の生産者物価指数：前年比+2.9％（予想+2.8％、9月+3.4％）
【要人発言】
経済協力開発機構（OECD）の各国経済見通し
「実質GDP予測（前年比）：米国2005年+3.6％、2006年+3.5％、ユーロ圏2005年
+1.4％、2006年+2.1％、日本2005年+2.4％、2006年+2.0％（上方修正）」
「GDPが潜在成長率に近い水準にあり、基調的なインフレが上昇すると予測される米
国においては、金融政策当局は引き続き金利を引き上げるべき」
「ユーロ圏では、基調的なインフレ率が低下傾向にあり、需給ギャップも存在し続
けることから、金融緩和政策を維持すべき」
「日本、量的緩和政策の解除はインフレ率が+1％と十分高くなるまですべきでな
い」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：119円21銭、ユーロ・ドル：1.1799ドル、ユーロ・円：140円65銭、ポン
ド・ドル：1.7237ドル、ドル・スイス：1.3119フラン
【ニューヨーク市場概況】
29日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は10月の新築住宅販売件数が過去最高
を記録し、11月の消費者信頼感指数も予想を上回るなど、強い米経済指標を受けて
119円13銭から119円70銭まで上昇した。119円台後半に観測される大口売りオーダー
が上値を抑えて119円60銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは中東筋主導の売りに押されて1.1804ドルから1.1738ドルまで下落す
るが、欧州利上げ観測などを背景に欧州リアルマネーや短期投機筋の買い意欲が強
く1.1780ドル前後まで戻して引けた。ユーロ・円はユーロ・ドルの動向に連れて一
旦140円40銭まで下落後に141円04銭まで反発した。ポンド・ドルは1.7241ドルから
1.7146ドルまで下落した。ドル・スイスは1.3112フランから1.3191フランまで上昇
した。
【原油市場】
原油相場は3日続落。“週末にかけて米北東部の気温が低下する”との気象情報を受
けて昨日4ヶ月ぶりの安値水準まで下げたヒーティングオイル相場が反発した事から
買い先行スタートとなったものの、買い一巡後は失速した。原油在庫が高水準にあ
る事で供給不安が乏しい事やOPEC関係者が「価格上昇の可能性があり、生産枠の削
減よりも価格動向を注視する方が望ましい」と述べ、来月開催されるOPEC総会での
減産観測が後退した事が売り材料になったようだ。NYMEX原油先物価格（1月限）は
高寄り後に軟化し、56.50ドル（前日比1.5％安）で引けた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、月末需要からドルの押し目買い意欲が強く、又朝方発表
された堅調な米国経済指標を受けてドルは再び上昇し120円を目指す展開となってい
る。この動きを受けたオプション市場での変動率は堅調に推移しており、1ヶ月物は
7.65％から7.800％へ上昇、3ヶ月物は7.925％で昨日比変わらず、6ヶ月物は8.075％
から8.125％へ上昇した。
リスクリバーサルでは、引き続き動意が乏しく25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月
物は+0.400％、3ヶ月物は+0.500％、6ヶ月物は+0.575％とそれぞれ昨日と同水準で
の取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方発表された11月の消費者信頼感指数や新規住宅販売が予想
を上回ったことを好感し、ダウ平均株価は一時11000ドルの節目をうかがう展開とな
った。しかし、良好な経済指標を受けて長期金利が上昇した事が嫌気され、引けに
かけて軟調推移となった。セクター別では、ヘルスケア機器や素材が上昇する一方
で、食品生活必需品や医薬品バイオが軟調。好調な新規住宅販売を受けてホームデ
ポ(HD)やロウズ(LOW)などのホームセンターが買われた。USスティール(X)はJPモル
ガンの推奨リストに加わったことで6.5%高。一方でメモリーチップ子会社が損失計
上することが明らかとなったAMD(AMD)が売られた。また、グーグル(GOOG)はメリル
リンチのアナリストが慎重な見方を示したことで下落。複数のアナリストから投資
判断を引き下げられたエヌビディア(NVDA)も6.3%安となった。ダウ構成銘柄では、
新型飛行機の受注が好調に推移していることを受けてボーイング(BA)が堅調推移。
結局ダウは2.56ドル安の10888.16、ナスダックは6.66ポイント安の2232.71で取引を
終了した。連銀による金融引き締めは住宅市場の沈静化を狙っているとの見方も多
く、予想以上に良好な新築住宅販売の発表を受けて、FF金利の4.75%までの利上げが
確実視されている。
【経済指標】
カナダ・7-9月期の経常収支：+93億加ドル（予想+72億加ドル、前期+49億加ドル←
+47億加ドル）
米・10月の耐久消費財受注：前月比+3.4％（予想+1.1％、9月-2.0％←-2.1％）
米・10月の耐久消費財受注（輸送機器除く）：前月比+0.3％（予想+1.0％、9月-
0.2％←-1.0％）
米・11月の消費者信頼感指数：98.9（予想90.0、10月85.2←85.0）
米・10月の新築住宅販売件数：142.4万戸、前月比13.0％増（予想120.0万戸、9月
126.0万戸←122.2万戸）
【要人発言】
ユンケル・ルクセンブルグ首相兼財務相
「ECBは利上げには用心すべきである」
「金利の引き上げは特に必要でない」
「インフレ期待は1.5-1.7％とみており、利上げを実施する程に心配される水準でな
い」
「ECBは経済成長を妨げるような金利政策を決定するとは思えない」
「2006年度には経済成長は軌道に戻る」
「金利は歴史的な低水準にあり、利下げの理由はない」
ブルトン・フランス財務相
「インフレの兆候は見られず、存在しないインフレ抑制のための利上げは理にかな
わない」
「継続的な利上げは避けなければならない」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.08 119.70 118.96 119.65
ユーロ・ドル 1.1834 1.1836 1.1738 1.1780
ユーロ・円 140.77 141.04 140.40 140.92
ドル・スイス 1.3090 1.3191 1.3075 1.3138
ポンド・ドル 1.7254 1.7271 1.7146 1.7181
株式市場：
NYダウ 10888.48 10959.79 10888.07 10888.16
ナスダック 2247.77 2253.25 2232.54 2232.71
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.619 4.692
米国債10年物 4.404 4.478
先物市場：
NY金先物 500.0 504.2 499.3 503.5
NY原油先物 57.55 57.75 56.25 56.50
シカゴ日経平均先物 14925 14950 14905 14920
（フィスコ） - 11月30日7時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051130-00000003-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。