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(回答先: 食品添加物の現場 連載11 添加物だけの豚骨スープのつくり方大公開！・食品というより工業製品[日刊ゲンダイ］ 投稿者 feel 日時 2006 年 2 月 10 日 23:29:10)
日刊ゲンダイ2月8日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載12
安部司
http://gendai.net/
加工食品の「添加物黄金トリオ」
塩・化学調味料・たんぱく加水分解物
どんな味でも自由自在
ここまで連載をお読みいただいた読者の方なら、そして商品の裏の表示をよく見るような方なら、うすうすお気づきかもしれませんが、加工食品の多くに使われている「黄金トリオ」と呼ばれる添加物があります．
「塩」「化学調味料」「たんぱく加水分解物」です。これらはほとんどの加工食品に使われています。この３つでうま味のベースを作り、あとは風味付けのエキスや香料を加えれば、変幻自在にどのような味も作り出すことができます。
たとえぱ、ラーメンスープもそうです。「塩」「化学調味料」「たんぱく加水分
解物」で味のベースを作って、とんこつスープなら「とんこつエキス」、味噌スープなら「味噌粉末」を使えばいいのです。同じ要領で、「黄金トリオ」に「かつおエキス」を入れれば「かつおのだし」、「昆布エキス」を入れれば「昆布のだし」が出来上かります。これに「しょうゆ粉末」「乾燥ねぎ」などを加えれば、お吸い物だってできます。
私は講演で添加物だけを混ぜ合わせて食品を作ってみせますが、「では、今度はしょうゆスープにしましょう」「次はお吸い物にしましょう」と、「白い粉」の比率を少し変えてそれらを作ると、見ている人は大変驚かれます。しかし、それほど加工食品における「黄金トリオ」は強力な「最終兵器」なのです。
「黄金トリオ」はあらゆる加工食品に使われていると言っていいでしょう。粉末や液体のだし、ちくわ、ハム・ソーセージ、漬物はもちろん、即席麺、レトルト食品、冷凍食品、カレールー、瓶詰や缶詰、チルド食品、珍味、各種インスタントスープ、ふりかけ、○○のタレ、○Ｏの素・・・・・・。
もちろん、子どもが好きなスナック菓子にも使われています。
「スナック菓子、インスタントラーメンは体に悪いから食べたらダメよ」
そんなことを言う親御さんがいますか、それに入っているのと同じ物を「○Ｏのタレ」「○○の素」を使うことで子どもに与えてしまっているのです。
スナック菓子、インスタントラーメンを避ければいいというほど、加工食品の世界は単純ではないのです．（つづく）
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」（東洋経済新報社）
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