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(回答先: 闘論：禁煙指導への保険適用 佐藤誠記氏／富永祐民氏 （毎日新聞) 投稿者 彗星 日時 2006 年 2 月 20 日 10:52:16)
ＢＳ２でアカデミー受賞作品シリーズを観ている。昨日のものは「危険な１年」であった。６０年代のインドネシアが舞台、というので観る気になった。意外な拾い物という感じで、面白かった。当時、かの国ではスカルノ大統領が右（軍部）と左（共産党）の狭間に立って奮闘していたが、軍部に押し切られて共産党の弾圧に乗り出してしまった。これらの政治性はもちろん背景に過ぎない。お話の中心は、オーストラリヤの記者とイギリスの外交官女史（諜報員）との恋愛である。
昔の映画には、洋画も邦画もタバコを吸うシーンがふんだんに出てくる。この「危険な１年」にもなつかしい「ラッキーストライク」がまるで主人公であるかのように頻繁に映し出されている。いかにもうまそうに「一服」しているし、記者は、何かあるたびに雇い人の現地人にタバコをくれてやる。ところがどうだ、今の映画では、主人公がペットポトルから水をやたらに飲みまくる。いい年をして、下品なことおびただしい。
タバコのどこが悪いのか。諸説紛々、今もって明らかでない。タバコがん要因説を声高に叫んでいたがん研の所長がぞくぞくがんで死んでいったのは、そう遠い過去のお話ではない。最近の統計を見ると、喫煙者が激減するに反比例して肺がん患者が激増している。これを素直に見る限り、タバコをすわないからがんになる、といわれても仕方があるまい。タバコのどこがどのように悪いのか、論者はこれを明快に発言すべきだ。
ごく少数ながら、タバコ有益論もある。この論者の有益根拠は、「ストレス解消」にある。つまり、「一服」することで、ストレスを解消できるのだ。このことは、タバコに愛着を持つヒトなら、誰でも実感しているし、納得が出来ることだろう。タバコを吸わない、あるいは吸えなくされている人たちは、どこでどのようにストレス、日々埃のように降りかかるストレスを解消しているのだろうか？ケイタイかインターネットの流用か？
私自身は、逆流に効して、喫煙を開始した。実にうまい、懐かしい辛い味がする。他の食べ物では味わえない味覚であり嗅覚だ。ただ、紙巻はやらない。あの紙には、何かやたらと添加物があるようだから。火が消えないようにと火薬がしみ込まされているとも聞いた。それでは、パイプ煙草かというと、さにあらず、紙巻煙草をほぐしてパイプに詰めて吸っている。買うに手軽で、火も消えにくい。本当の「一服」が出来る。これをやると、紙巻煙草は、不味くて吸えない。外では吸わず、もっぱら家で吸うことにしている。
親父たちは、煙草を吸っていたものだ。喫煙が大人らしくしていたものだ。今は、煙草を吸わずがきとしっしょにインターネットだ。親父がいなくなり、がきの大人ばかりだ。
むかしの「映画」は良いもんだ。「一服」できるよ。
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