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知らない間に心や体を侵す「ネット依存症」(Nikkeibp.jp)
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/380.html
投稿者 デラシネ 日時 2006 年 4 月 18 日 19:14:38: uiUTTMWMO8Vq6
 

http://www.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/pickup/389237

不特定多数とのメールやチャットで深みに

インターネット人口が爆発的に増加している(「インターネットの普及と“心の問題”」参照)一方で、「インターネット依存症の患者も確実に増加している」と話すのは、成城墨岡クリニック院長の墨岡孝氏だ。

インターネット依存症」とは、インターネットの「メール」や「チャット」といったコミュニケーション・ツールに、極度にはまり込んでしまう症状のこと。墨岡氏の診療経験によれば、8年くらい前から、だんだんとインターネット依存症が増えてきているという。最近では、インターネットにはまり込んでしまった結果、ネット以外のことを犠牲にしたり、日常生活に支障をきたすようになるケースも少なくないそうだ。

インターネット依存症は、パソコンにのめり込んでしまう、「テクノ依存症」と呼ばれるストレスの一種だ。日本では、職場にコンピュータが導入されるようになってきた1980年代前半ころから、テクノ依存症は問題になっていた。

成城墨岡クリニックにも、以前から多くのテクノ依存症患者が受診していた。しかし現在では、このテクノ依存症の患者のほとんどが、インターネット依存症として来院するという。

職場への遅刻や欠勤、引きこもりにも発展

インターネットを始めた当初は、Webページを閲覧するネットサーフィンから入っていく。やり始めは面白くて、最初はのめり込んでしまうが、しょせんは見ているだけのことなので、じきに飽きてそこで終わる。しかし、「それがメールやチャットの分野に入ってくると、その辺りから依存の問題が深くなってくるようだ」と墨岡氏は指摘する。

特にメールやチャット、匿名の掲示板は、パソコンを通して不特定多数の相手とやりとりを楽しめるため、飽きることがない。そうして、楽しんでいるうちに段々とネットにはまってしまい、職場から自宅に帰っても、食事はコンビニ弁当などで済ませて、すぐに自分のパソコンに向かってインターネットを始めるという例が非常に多くなってきているという。

こうして、食事や睡眠、人との付き合いに当てる時間まで、ネットに費やすようになっていく。朝方までネットにはまり込むため、睡眠不足になり、職場に遅刻したり、欠勤したりするという問題も出てくる。ひどくなると会社に行かなくなり、“引きこもり”にまで発展することもあるという。

また、ネット依存症に陥ると、胃潰瘍や高血圧、心筋こうそく、狭心症などの身体的症状や、パニック障害、過食症、不眠症などの精神症状が見られることもある。

墨岡氏によれば、ネット依存症にかかりやすい年齢層は、大学生ぐらいから30代くらいまで。また男女別にみると、以前は圧倒的に男性が多かったが、今では女性の患者も増えてきた。それでも患者の3分の2程度は男性だという。

性格的には、対人関係が苦手で内向的、それに加えてきちょうめんできまじめな人が多い。さらに論理的な思考を好む、いわゆるマニュアル型というか、理屈っぽい人がなりやすいという。

ネットの個人使用は1日2時間以内を目安に

インターネット依存症の原因となるメールやチャットは、匿名性の高いコミュニケーション・ツールだ。そのため、対人関係が苦手で内向的な人でも、ネットの中では雄弁な社交家になったり、普段なら言えない本音も言える。さらにネット上では名前や性別、職業も自由に変えられる。

芝浦工業大学工学部助教授の春日伸予氏によると、インターネット依存症の場合、現実の世界の自分と、インターネット上のバーチャルな世界での自分の区別がつきにくくなってくるのが問題だ。その結果、ネット上で作り上げた自分の虚像を、現実世界に持ってきて、混同してしまうというケースも起こり得る。

しかも、インターネット依存症の患者のほとんどは自覚症状がなく、自分自身は正常で何の問題もないと思っている。したがって多くの場合、家族や職場の同僚など、周囲にいる人が、遅刻の常習化や引きこもりなどの“異常”を問題視して、心療内科などに連れていき、初めて発覚するケースが多いようだ。

インターネット依存症の治療の第一歩は、患者自身に「自分はインターネット依存症」であることを自覚させることにある。依存症から脱却させるためには、依存しているものから切り離すしか治療法はない。したがって、ネット依存症の場合は、コンピュータに向かう時間を制限するということになる。

治療では、例えばスケジュール表を患者に作ってもらい、1日当たりのネットの使用時間を自分で決めさせたり、日記を書くことで、どのくらいネットを使ったかを自分で記録させたりする。こうした治療は、本人がネット依存症であることを自覚することができれば、比較的スムーズに進むという。というのも、もともとマニュアル思考を持つ人がなりやすいため、自分で立てたスケジュールなどは守れる人が多いからだ。

後は、患者のスケジュールと日記をもとにカウンセリングを行う。最終的には仕事で使う以外は、ネットの使用時間を1日2時間程度に抑えるようにするのが理想だ。

(田村 嘉麿=健康サイト編集)

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