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野田正彰 「新聞で知りたい」  信濃毎日新聞コラムより
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投稿者 レイ 日時 2005 年 11 月 11 日 22:14:13: mRt2rX4ca0PnA
 

10月28日(金)
今日の視角「新聞で知りたい」

日本新聞協会主催の「第五十八回新聞大会」が先週、神戸で開かれた。新聞社、通信社、放送局の代表者ら五百人が出席し、「『なぜ』『どうして』もっと知りたい新聞で」の標語のもとに、講演、討論会が続いた。

私も「なぜ、どうして」と思うことがあるので、あえて新聞大会を構成する各社に問いたい。

大会で「あらためて自由な言論の重さを認識」すると決議した後、河合隼雄・文化庁長官の「文化力で支え合いの社会を創(つく)る」と題する記念講演を聞いたという。その河合氏は、自民党議員を前にした「国家戦略本部−21世紀日本の構想」の講演(二〇〇一年十一月十二日付、ホームページに公表)で次のように述べている。

「道徳と宗教がすごく大事になるんじゃないかと思っています。ただ、そのことを、ご存じのように、あの報告書(「21世紀日本の構想」、座長は河合氏)には意図的に書きませんでした。なぜかといいますと、さっき言いましたように、宗教とか道徳のことを政府が言うと、どんなにいいこと言ったって、ジャーナリズムは全部反対するんです。ジャーナリズムが全部反対したら、国民は全部それに同調しますから、言うだけ損みたいなものなんです…(中略)…ただ、これを極端に政府がとか、総理大臣がという言い方をすると、絶対反対されると思いますけど、上手に持っていけばできるのではないか。そういうことを考えるのが我(われ)々(われ)学者といいますか、そういうものの役割だと思っています」

ジャーナリズムに言うだけ損だが、学者を装えばうまく誘導できる、と自民党議員たちに向かって公言している。こうして彼は政府の長官になり、「心のノート」など国家主義的道徳を教師に押しつけ、マスコミには学者の顔で登場している。新聞協会に加わる全国の新聞社は、河合氏にうまく騙(だま)されることに決めているのだろうか。そうでないとしたら、どれだけ彼の二重の構えについて迫ったのか、なぜ、どうして、私はもっと新聞で知りたいものだ。

(野田 正彰)

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