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【SUNDAYウォッチ】ホリエメール騒動 [JANJAN]
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投稿者 white 日時 2006 年 2 月 20 日 17:20:49: QYBiAyr6jr5Ac
 

□【SUNDAYウォッチ】ホリエメール騒動 [JANJAN]

 http://www.janjan.jp/media/0602/0602190560/1.php?PHPSESSID=2e668180f9c871ce3ae09b1231373197

【SUNDAYウォッチ】ホリエメール騒動 2006/02/20
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 先週のテレビ報道は「秋篠宮妃懐妊報道」も一服し、前半は盛り上がりに欠けた。ところが木曜日、「爆弾」が炸裂。ライブドアの堀江社長(当時)が、武部自民党幹事長の次男に選挙コンサルティング費用として3000万円を振り込むように指示したメールが出てきたというのである。民主党の永田議員が衆院予算委員会で明らかにしたこのメールの真贋をめぐって永田町は大揺れに揺れた。テレビ報道は飛びついた。

■報道2001(フジテレビ)
第1部 日本経済復活の道を探る

ゲスト:与謝野馨・経済財政金融担当大臣/本間正明・大阪大学大学院教授

 財政再建をめぐっては、閣内にも増税と増税慎重論の意見対立があるのは、視聴者もご存知のとおり。この朝の「報道2001」には「増税派」から与謝野馨・経済財政金融担当大臣が、慎重派からは本間正明・大阪大学大学院教授が登場した。本間教授は政府の経済財政諮問会議の委員でもある。

 与謝野大臣は「増税なくして財政再建なし」というかねてからの持論を滔々とまくしたてた。本間教授は専門的な経済理論を展開。朝それも起きたての頭にはついてゆけないほど難解だった。いや日中でもなかなか分かるまい。

 女性司会者が、17日に内閣府が発表したGDP速報値(昨年10月〜12月期)をボードで示した。年換算で実質成長率は5・5%増とデカデカと書かれている。「竹中さんなどが言う自然増もあながち夢ではないですよね」。

 竹中シナリオは「先ず徹底した政府の歳出削減、次に景気回復による税の自然増そして財政再建」。この番組は竹中シナリオを応援してきた。番組としての意地を見せたというところだろうか。

●ホリエメールの真贋

ゲスト:片山虎之助・自民党参院幹事長/前原誠二・民主党代表

 女性司会者がホリエメールのコピーをボードで示した。
 片山氏は、伏字が多いことなどを指摘したうえで、「堀江被告のメールスタイルではないようだよ」との間接情報を明らかにした。(他の番組では「堀江被告のメールスタイル」を重く見て、大きく扱っている)

 前原氏は金融機関に関する情報も得ている、と強気の姿勢を崩さなかった。国政調査権を発動すれば金の流れは明らかだ、と続けた。片山氏は送信者・受信者を出して頂きたいと主張。テレビ番組上でも、国政調査権が先か証拠提示が先か、というあいも変わらずの平行線を辿った。

●第2部は若手キャリア官僚が登場し、霞ヶ関の実態と改革を語り合った。

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番組評価(★3つが標準点)
ゲスト★★
MC回し★★
映像と演出★


■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●トップは滋賀県で起きた園児殺害事件
 容疑者の供述内容(ナレーション)と、ご近所、幼稚園関係者のインタビューを重ね合わせて編集、放送していた。別段、深い映像取材があるのでも何でもない。だがTBSに限らず民放にはワイドショーの“伝統”があるので、それなりにスラッと見せるコーナーに仕上げていた。

●ホリエメールの真贋
 MC(メインキャスター)の関口宏が「さて問題のメールは本当に堀江前社長が送ったものなのでしょうか」と前振りをして映像に入った(この前振りで番組の見解は出されたようなものだった)

 ビデオ映像は(1)堀江被告がメールを出したとされる8月26日、尾道での選挙戦、(2)東京拘置所から堀江被告がメールの存在を否定、(3)地検の「把握していない」、(4)爆弾発言をした翌17日、永田議員「どうしたら真性と認めてもらえるのか、知恵を貸してください」、(5)17日夜、民主党がメールのコピーを公表、と時系列で振り返った。

 レギュラーコメンテーターの岸井成格・毎日新聞編集委員によれば、この情報は一ヶ月前から(永田町を)駆け巡っていたという。

【電視解剖】
 ライブドア社内メールと件のメールを拡大した大判ボードが2枚、スタジオに置かれた。スタイルが違うことは一目瞭然でわかる。視覚に訴えるテレビの威力を十分に発揮している。

 準レギュラーコメンテーターの江川紹子氏は堀江被告とメールを交わしたことがある。江川氏によれば、堀江被告は一日5000通を処理するのでメールは体裁・フオーマットが決まっている、という。件のメールはホリエメールとは感じが違う、というのが江川紹子氏の見解だった。

 疑わしさに岸井氏が追い討ちをかけた。岸井氏の話をまとめると以下―(民主党に)持ち込んだのはいわく因縁がある人物で、我々は相手にしなかった。(ジャーナリストといわれているが)ジャーナリストではなく、議員秘書だった人だ。政局になるとネタを売る人間が出てくる。民主党は脇をもっとしめる必要がある。

 それでもって真贋が100%立証できるわけではないが、ライブドア社内メールと件のメールを大ボードで比較したのは、何よりの視聴者サービスだ。

―――
番組評価
ゲスト(レギュラー)
MC回し★★★
映像と演出★★★★


■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●トップ項目はトリノの江川卓(元巨人)をライブで継いだ。日本人選手が苦戦しているなか、メダルを取ることの難しさを探った。筆者はこの時点で電視解剖してもよいと思った。スポーツに詳しい江川卓をトリノに飛ばした機動力と切り口が素晴らしいではないか。

【電視解剖】
 モーグル女子の上村愛子選手は女子初のコークスクリューを成功させ、スピードも申し分なかった。しかし5位。「どうしたら(メダルを)取れるのか謎ですね」のコメントには説得力があった。

 番組ではスピードスケート500m男子で金メダルを取ったジョーイ・チーク選手(米)と比較した。

 「金メダルの賞金はスーダン難民に送る。スケートなんてバカバカしいが、勝って有名になれば寄付を集めるのに役立つ」というジョーイ選手のコメントを大きく扱った。精神論が横行する一方で金儲けに走るJOC、各競技連盟への強い戒めと映った。言葉を使わなくても映像は雄弁である。

●続いて園児殺害事件。
 映像はワイドショー映像の再編集。猟奇的な番組に登場する声優をナレーターに使い、おどろおどろしさをやたら強調していた。低俗さ丸出し。スタッフの仕事にいちいち文句をつける関口宏の番組だったら、先ずオンエアされない作りだった。

●2番目の項目はホリエメールの真贋

 日本テレビ取材記者のコメントとして、自民党は送信実験をした。永田議員が示した「ホリエメール」は簡単に作れるのだという。

 ライブドアに詳しいジャーナリストが同社関係者の話として「ホリエメールでないんじゃないか」と語った。堀江社長(当時)独特のマークもないし、年上の宮内にサンをつけていないのが本物とは違う理由という。

―――
番組評価
ゲスト(レギュラー)
MC回し★★
映像と演出★★★★

■日曜討論(NHK)
 1部は「日本外交とポスト小泉」をテーマに麻生外務大臣に聴いた。

 先ず、日朝交渉。麻生大臣は対話だけでは成果があがらないと述べ、制裁発動への姿勢もにじませた。北朝鮮人権法案も提出したい意向を示した。

 靖国参拝をめぐっては「あそこに行っちゃいかん、ここに行っちゃいかんという国の総理はいない」とこれまで通りの強気を貫いた。「靖国がなくなったら日中間の問題はすべて解決するというわけでなない」との持論を展開するのも忘れなかった。麻生さんはよほど「中国」に触りたくないのだろう。中国のことを示すのにやたら『あの国』と呼んでいた。

 コーナーの最後に、総裁選出馬の決断はいつか、と司会者に聞かれた。「それは今言えない。しかるべき時が来たら言います」と笑ってかわした。

 第2部は「ゆとり教育」。小坂文部科学大臣、教育評論家が、ゆとり教育を見直すべきか、続けるべきかを議論した。

【電視解剖】
 「日曜討論」では「ホリエメール騒動」を一切扱わなかった。これは決して圧力ではない。圧力がかかった時は上手に(権力側にすれば巧妙に)モダレートするのがNHKの手法だ。民放が大きく取り上げるが、NHKが扱わない時というのは、ビートたけし風に言えば「チャンチャン(♪)」になるのが明らかな時だ。話が「腰くだけ」に終わる、あるいは「茶番」「ガセ」などのケースである。

―――
番組評価
ゲスト★★
MC回し★★
映像と演出★


■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
第1部は「ホリエメール」

ゲスト:世耕弘成・自民党幹事長補佐/櫻井充・民主党ライブドア問題調査追追及チーム会長(永田議員は副会長だった)

 本物なら武部さんどころか小泉さんも吹っ飛ぶ、にせものなら民主党は次の選挙に負ける、と田原総一郎氏は切り出した。テーマをセンセーショナルに見せる田原氏特有の手法だ。

 もちろん冒頭からメールの信憑性が問題になった。田原氏やレギュラーコメンテーターは、本物であることを証明する根拠は何なのかを櫻井氏(民主)に幾度も聞いた。櫻井氏は「情報提供者の安全」を繰り返すのみだった。

 自民の世耕氏はNTTドコモ出身だけに、メールがらみの知識には長けている。民主党が公表した「ホリエメール」の黒く塗られた部分を「解析」した。それによるとX-senderはメールソフトの種類なのだという。種類は限られていて、膨大な数のユーザーがいる。堀江社長(当時)が使用していたメールソフトがわかったからと言って、情報提供者の身の安全には全く影響ないはずだ。定版のホリエマークも塗りつぶされている。これも情報提供者が危なくなるものではない。

 堀江社長から武部Jr.側に振り込まれたとされる口座名、番号については、櫻井氏は「今出すと隠滅される」と答えた。

 具体的な情報は何ひとつ櫻井氏の口から出てこなかった。田原氏が追及に追及を重ねた結果、来週(今週)の国会で口座名、番号ともに明らかにする、という言質を櫻井氏から取った。櫻井氏から引き出した唯一具体的なコメントだった。

【電視解剖】
 突っ込まれるたびに櫻井氏はシドロモドロになった。田原氏が「永田さんという人は失言が多い人なんですよ」と言い終わるとコマーシャル。第1部締めのコメントだった。「真贋騒動」について番組としての見解、結論でもあった。

●第2部は「中国の軍事的脅威」
ゲスト:志方俊之・元自衛隊北部方面総監/石破茂・元防衛庁長官/田岡俊次・軍事ジャーナリスト

 軍事費の膨張を根拠に中国脅威論が叫ばれている。だが、ゲストの軍事専門家の分析は以下のようなものだった。

 80年代のインフレを考慮すれば大した伸びではない。装備が旧式。空軍力は台湾に劣る。ソ連崩壊で米国が次なる脅威として中国を持ち出した(田岡氏)。防衛白書のように政治向きの軍事報告ではなく、純軍事報告書があれば、いたずらに中国脅威論は叫ばれなくなる(志方氏。石破氏も中国陸軍のお粗末さを経験談として披露した。ただシビリアンコントロールがきかない危うさも指摘した。

●第3部は北朝鮮拉致実行犯に迫る映像リポート。

―――
番組評価
ゲスト★★★★
MC回し★★★★
映像と演出★★★★

(竹谷昇)

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