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コリン・ウィルソン
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投稿者 デラシネ 日時 2005 年 10 月 27 日 12:04:35: uiUTTMWMO8Vq6
 

http://www.d4.dion.ne.jp/~yanag/kora8.htm

イギリスの評論家、小説家。

レスターに靴屋の長男として生まれ、土地の高校ゲートウェー・スクールを卒業後、 1949‐50 年まで空軍に勤務したのち、パリやストラスブールで職を転々とした。
51‐53 年までロンドンで労働者の生活をし、土管の中で野宿しながら大英図書館で独学に励む。
やがてブルジョア社会における実存主義者のあり方をその内側から論じた《アウトサイダー》(1956) で一躍文壇に登場。
この後《闇の中の祝祭》 (1960)、《ガラスの檻》 (1966) など数多くの小説、性哲学、スリラー、ミステリー、SF を発表している。
しかし、彼の本領はあくまで《宗教と反抗人》 (1957)、 《敗北の時代》 (1959)、《アウトサイダーを超えて》 (1965) といった哲学的人生論や、 《詩と神秘主義》 (1970)、《オカルト》 (1971) といった〈宗教的〉関心を示す評論にあり、ヨーロッパ大陸のペシミスティックな実存主義に対して、生命肯定、人間意識の高揚を求める新実存主義がその基本的な姿勢である。
彼の一貫するテーマは「退屈な日常からの脱出」である。
ウィルソンの性に関する見解は以下の通り
偉大なる才気は必ずや狂気と結びついている。実際大芸術家のほとんどは性格が不安定である。
(アウトサイダー / コリン・ウィルソン [著] ; 中村保男 訳 東京 : 集英社, 1988.2)

性的異常の様々な形を検討し、人類において性はより高次元に「象徴的」次元にまで進化した。
(性の衝動 : 新実存主義への道 / コリン・ウィルソン [著] ; 大竹勝 訳 東京 : 竹内書店, 1964.1)
*ここでいう芸術家とは、科学・哲学・文学・美術・音楽等々・・・文化の創造者全般を意味している。
 
・・ただし、ウィルソンは同性愛や性倒錯が、天才たちの創作活動の驀進剤ではないとはっきり主張している。
彼自身、ノーマルな人間であり、円満な家庭を持ち息子と娘もいる。(それが思考の冷静さを保っているようだ)。
彼はそこに「性の進化」があると結論づけている。

ウィルソンは性を二面的なものとしてとらえる。
それは性別に限らず、強さと優しさ、喜びと悲しさ、サディズムとマゾヒズム・・・人間の精神世界全てを表す。

ゲーテの言う男性性と女性性、それをユングは「アニマ」と「アニムス」に分類していた事より、偉大な芸術家は、「自分と反対のもの」を理解し、それを検討する能力において他に抜きん出ている。
人間の進化において、自分の本質の二面性を理解し、意識的にそれを利用することにより、人間の意識はより高度な強度を達成する。

それこそが太古より進化を続けた文化的創作活動の源と主張している。

そして中には意識を補強せねばならない人間がいる。
ちょうど我々が小説を読むだけで満足する人間もいれば、むしろそれを題材にした映画やアニメの方に興奮を得られる人間がいるように。
偉大な芸術家に多い性的な逸脱行為は、ギリシア人が演劇を発明することによってトロイ戦争やオイディプス王の物語が何倍も現実に感じられたことと同じように、創造力を補強するためのものである。
人間の想像力は時代と共に進化する。それと共に人間は新しいSEXも次々と開発し、それを補強していくであろう。
(性のアウトサイダー / コリン・ウィルソン 著 ; 鈴木晶 訳  東京 : 青土社, 1989.7)
・・・以上がウィルソンの見解である。

100年前は性倒錯とされていた「フェラチオ」も社会的に認められた。
そして現在は、人目を忍んで二次元の恋愛に熱中する人間もいれば、各種フェティッシュクラブに通う人間、或いは各種乱交に走る人間も数多い。
やがてこうした行為も社会的に認められるのであろう・・・ウィルソンはこうしたタブーに関して極めて鋭い知見を示し、20世紀を代表する批評家としての地位を確立している。
尚、ウィルソンは良く言えば、大胆にして斬新。悪く言えば驚くほど単純で図式的と評されている。
(以下、性のアウトサイダー / コリン・ウィルソン 著 ; 鈴木晶 訳  東京 : 青土社, 1989.7 
第1章 シャーロット・バッハの秘密 の意訳 )

ウィルソンの所に不思議な魅力を秘めた女性心理学者「シャーロット・バッハ博士」が表れる。
彼女は長年「性倒錯」の研究を続け、その起源にもう少しで結論が得られるという。
それには「服装倒錯」(異性の服装を着用する事により性的快楽が得られる人間)が根本的に絡んでいるとし、共同研究を申し出てきたのである・・・。

ウィルソンは当初、彼女は特別な性差を抱えているのではないかと考え、「レズビアン」と推測した。
しかし彼女はノーマルであることに気付いた。
そもそもシャーロットは同性に興味を示さなかったし、キスが上手かった。
ウィルソンは彼女との服装倒錯研究で、性倒錯者には極めて知的水準の高い人物が多い光景も目の当たりにする・・・
その一人、オックスフォードの教授はツイードの服とパイプたばこをこよなく愛する、どこから見てもまったく正常としか見えない紳士であった。
インタビューの前に彼はシャーロットにこう尋ねた。
「ふだんと同じにしていいかね?」
彼女が「どうぞ」と答えると、彼はいきなりズボンを脱いだ。そこには黒いレースのパンティをはき、ストッキングをガーターで留めていた教授の姿があった。そして彼はおもむろに肘掛椅子に腰掛け、パイプを片手に「さあ、どうぞ始めて下さい」と優雅に言った・・・。
 
ある日シャーロットはシャーマニズム研究の文献を読むうちに至高体験を味わったらしい。
「そうよ、あれのことだわ、進化のことよ!」
彼女は謎の言葉を残し、1981年6月17日に突然死してしまう。
ウィルソンは驚くべき事実を知る。
警察が死体安置所で服を脱がせると彼女にはペニスがあった。何と「彼女」自身が男性の服装倒錯者だったのである・・・

シャーロット・バッハ博士は「性欲進化説」を打ちたてていたらしい。
・トゲウオの半雄半雌行動 (ある面積で個体数が増えすぎると、一部のオスの体色が薄くなり、正常なオスを誘惑する。正常なオスは射精するが当然個体は増えないので、翌年は飢え死にを出すことなく縄張りがみんなにゆきわたる)
・無性的な生活を送るシャーマンが瞑想でしばしば長時間にわたる恍惚を得ていた点に彼女は着目した。

シャーマンは性を超越してしまったのであり、何時間にもわたる神経エネルギーの放出を引き起こすほどの力にまでなっていた。
性の超越(無性化)こそが人間の進化であり、全ての社会問題(人口問題、凶悪犯罪・・・)の解決につながるのである。その進化行動こそが「服装倒錯」に違いない!

・・ウィルソンもさすがにシャーロット・バッハ博士の理論を全て受け入れることはきなかったようである。
しかし「性の進化」に気付いた点は素晴らしいとして以下数百ページにわたる彼の考察が続く・・・

http://www.d4.dion.ne.jp/~yanag/info.htm

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