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運の良い人、悪い人
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投稿者 デラシネ 日時 2005 年 12 月 06 日 09:05:40: uiUTTMWMO8Vq6
 


運の良い人、悪い人(1)
世の中では、「なぜか幸運ばかりが舞い込む運の良い人もいれば、何をやってもうまくいかない運の悪い人もいる」、というのが定説になっているようですが、これについてカウンセラーはどう考えるのでしょうか?

色々、意見は分かれるでしょうが、現在の私は、「一人一人の個性が違うのだから運も異なって当然」と考えています。ちなみに、昔は「運の総量は決まっていて、トータルでは幸運も不運も全員似たようになる」と考えていたり、「運とは偶然の揺らぎであるから、個人の力で左右されることはなく、全て確率の範囲内で収まる」と考えていたことがありました。しかし、たくさんの人とお話をするうちに、「とてもそんなレベルの話ではないぞ?」と思い知らされるようになってきたのです。実際、クライエントに「最後は皆、帳尻が合いますから気にしないで下さい」とか、「それはただの偶然で、確率的に起き得ることですよ」などとは、とても言える状況にないケースも多かったのです。

さて、今、私は運を語る上で三つの大きなキーワードがあると感じています。即ち、「自分のモノの見方」、「周りの環境」、「目に見えない流れ」です。

「モノの見方」というのは、「その人がどう見るかで結論は決まる」という意味なのですが、心理学ではこれを現象学的世界として非常に注目しています。例えば、デートで雨が降ってきた時に、「うわー、気分が沈みそうで最悪!」と感じる人もいれば、「よーし、ロマンチックになりそうでラッキー!」と感じる人もいるわけです。では、両人に全く同じ現象が起こっているのに、片方には「不幸」が、もう片方には「幸運」が訪れる事実は、何を意味するのでしょうか? 

それは、「運とは本人がどう捉えるかで決まる」、つまり、運は本人に左右される側面があることを意味します。そして、そう考えると、最終的なトータルで全員の運が等しくなるはずもなく(笑)、明らかに楽観的なモノの見方をする人の方が幸運の量は多くなり、いわゆる「運の良い人」となるわけです。

又、見方を変えれば、これはインパクトの問題と言えるかもしれません。例えば、ある人が、この1年の間、「交通事故にあった」、「楽しい旅行に行けた」、「病気をした」、「新たな友人が増えた」という体験をした時、どれが一番、インパクトがあるかで、この年はツイていたか、ツイていなかったかが決まるのです。おそらく、「楽しい旅行に行けた」というインパクト(思い出)が強い人は、幸運が訪れた人、即ち「運の良い人」です。対して、「病気をした」が最大のテーマだったと感じる人にとっては、「運が悪かった」年となるでしょう。

ただし、厳密に言えば、まだこの時点では、ツイていたか、ツイていなかったかは確定していないのです。これは単なる自己認識で、いくらでも変わりうる可能性があるからです。例えば、自分が「今年は病気をしてツイていない年だったなぁ」と友人達にポツリと漏らした時、全員から「何言ってるんだよ。そんなこと些細なことじゃないか!それよりこうして新しく仲間になれた年なんだから、それを喜ぼうよ!」と励まされたならば、ハッとして、今までの否定的な自己認識は打ち消されるでしょう。

ところが、周りからも「やっぱりお前はツイていない人間だよなぁ」とか、「本当にあなたは可哀想ね」と同情されると、マイナスの自己認識が強化され、「ツイていない」ことが確定してしまうのです(笑)。

そして、これが二番目の「周りの環境」の問題なのです。「周りの環境によって自分の運の量が左右されてしまうなんておかしい!」と考える人もいるでしょう。しかし、私にはそうとしか考えられないのです。類は友を呼ぶではありませんが、なぜかプラスオーラを発揮する人はそのような集団を形成し、いわゆる、運が悪いと考えている人達は、似たような者同士で同盟を組み、ますますマイナスオーラを強化していく傾向があるのです。だからこそ、私は、運が悪いと感じている人へのアドバイスとして「運が良い人のそばに行き、その言動をできるだけ真似しなさい。そして、できれば友達になりなさい」と言うのです。

運の良い人、悪い人(2)
最後に、「目に見えない流れ」について説明します。私達は自分の意思で毎日を過ごすものですが、その中では自分の力ではどうにもならない「流れ」というものが存在します。そもそも生まれてきたこと自体「自分の意思」ではなく大きな「流れ」によるものですから、その流れに人生が左右されることは意外とあるのです。
ただ、それを運の話と結びつけると、流れのスケールはもう少し小さくなり、「因果律」で説明することができるようになります。因果律とは、全ての現象には原因がある(原因があって結果がある)という理論なのですが、これを運に当てはめると非常に分かりやすくなるのです。
例えば、Aさんが常にお年寄りを大切にしていたとしましょう。Aさんは、見知らぬお年寄りでも横断歩道では手をとって渡ってあげ、電車では席を譲り、困っている様子ならばすぐに声をかけるという素晴らしい行いを実践している人です。そして、たまたまお年寄りの中に莫大な遺産を「いつも良くしてくれるAさんに譲ろう」と考えた人がいて、実際に後日、Aさんがそれを受けとったならば、これは「運が良い」だけなのでしょうか?
Aさんがその因を作ったからこそ果が出たわけで、単なる運の話ではないでしょう。ところが、Aさんの因を見ていない人、つまり「目に見えない流れ」を読めない人には、「あぁ、Aさんは運がいいなぁ」で終わってしまうのです。
おそらく、他人の良運を羨ましがる人ほど、自分では何ら因を積み重ねず、ラッキーを待っているものと考えられますが、何も良因を積み重ねていない人間に良運が訪れることは、因果律の観点から見ればあり得ないことなのです。

逆を言えば、運が悪い人は悪運を呼び込むような流れに乗っているためとも言えます。例えば、パソコンにお茶をこぼした時、それで壊れてしまう人もいれば、壊れずにすむ人もいますが、それは単に運の差なのでしょうか? 「やっぱり私は運が悪い」で済ませてよい話なのでしょうか?
普段からパソコンを大切にし、メンテナンスも行い、埃なども拭き取っている人がお茶をこぼしたならば、まだダメージは少なくても、普段から雑に扱い、パソコン自体が壊れやすくなっているところにお茶をこぼしたならば、運悪く(?)クラッシュするのも当然なのではないでしょうか?
もちろん、これは極論です。単に「過去の行い」だけに運を終結させてしまうと危険ですし、宗教っぽくなってしまうのですが(笑)、ここでは、目に見えない流れも運に働いていることを忘れないで下さい。(目に見えない分、胡散臭く感じてしまうかもしれませんが)

さて、どうでしょうか? 大きく3つの観点から解説しましたが、皆さんには、「運が良くなるとはどういうことなのか?」のイメージが浮かんでこられたでしょうか?
おまけとしてオカルト的(?)な話も付け加えておくと、私は、最近、直感的に動く人、右脳によるイメージ力が強い人ほど「良い運」が訪れやすいのではないか?と考えています。もちろん、上記の3項目と異なり、何ら根拠となる理論はないのですが(笑)、たくさんの人を見ているとそう感じざるを得ないことが多いのです。
例えば、パッとみた感じ、「頑固で理屈ばかりを並べるお年寄り」と「柔軟かつ直感的に動く幼稚園児」のどちらに良運が訪れやすそうでしょうか? 又、あるクジを引く時、コンピューターで解析して「当たり」を導き出すのと、勘で適当に引いて当たるのでは、どちらが「運が良い」と言えるでしょうか? 前者のやり方を「アルゴリズム」、後者を「ヒューリスティック」と言うのですが、私は運の本質は、アルゴリズムでは計り知れないヒューリスティックの中にこそ潜んでいると思うのです。言い方を換えれば、全てを理論で計ろうとすると、逆に運気が落ちていく危険性もあるのではないか?と感じているのです。
ただ、日常全ての言動を幼稚園児みたいに感覚的に決めていけば大変なことになってしまいます(笑)。それでも、参考までに、そういった部分を少しでも残しておいたほうがいいのではないでしょうか?とお伝えしたかったのです。やや蛇足に近いおまけでしたが(笑)。

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