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円山川水系自然再生計画検討委員会
http://www.asyura2.com/0510/nature01/msg/454.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 6 月 04 日 22:13:18: YdRawkln5F9XQ
 

円山川水系自然再生計画検討委員会について
http://web.pref.hyogo.jp/tajima/kendo_toyooka/osirase/marusizen/gijiroku1.htm

委員会議事録

「円山川水系自然再生計画検討委員会」第1回委員会審議骨子

■日  時:平成15年1月23日(木) 午後2時〜午後4時40分

■場  所:豊岡市民会館4階大会議室

■議事次第:1)開会
      2)主催者挨拶
      3)委員紹介
      4)コウノトリ野生復帰推進協議会について
      5)「円山川水系自然再生計画検討委員会(仮称)」設立趣意について
      6)委員長挨拶
      7)議事
@「円山川水系自然再生計画検討委員会(仮称)」規約について
A豊岡盆地の河川及び流域の特性について
Bその他
      8)閉会

■審議骨子
1.コウノトリ野生復帰推進協議会について
 「コウノトリ野生復帰進計画の中間まとめ」、「コウノトリ翔る地域まるごと博物館(仮称)構想・計画中間まとめ要旨」について、兵庫県但馬県民局より説明があった。

2.「円山川水系自然再生計画検討委員会」設立趣意について
 事務局より設立趣意について説明があり、コウノトリをシンボルとして河川における生態系の多様性を保全・再生することを目的とする豊岡盆地内の兵庫県管理の河川に係る自然再生計画について審議・助言することが確認された。

3.「円山川水系自然再生計画検討委員会」規約について
・規約については、第8条2項に「この規約の改正については委員会で定めるものとする」の項目を追加し、案のとおり承認された。
・公開方針については、案のとおり承認された。 

4.豊岡盆地の河川及び流域の特性について
 豊岡盆地内の円山川水系の流域及び県管理区間の河川の特性について、事務局より説明があり、豊岡盆地内の河川や流域の特性、ならびに自然再生の考え方や課題抽出方法等について意見交換が行われた。主な意見は次のとおりである。

(自然再生関連)
・「円山川水系の自然再生は何か」ということをまず明白にする必要がある。また、自然再生には、ハードのみの整備だけではなく、ソフト面の整備も加える必要がある。
・自然再生は、昔の状態に戻すというのは難しい。そのため、生物に対して、どのような機能を復元すればよいかを検討する必要がある。
・機能の復元は、生物のハビタットを想定すればいい。
・水系の再生には、水文化の再生も含まれるのではないか。

(農地関連)
・兵庫県では、昭和39年以降ほ場整備が進められ、六方田んぼの六方地区では、昭和55年から平成7年の間にほ場整備が行われた(それ以前に区画整理はできていたが、この間に用排水路等の整備や田面の嵩上げが行われた)。
・昭和30年頃には、区画整理は終了していたが、水田はまだ湿田の状態にあり、その湿田にコウノトリがいた。
・ほ場整備前後の田んぼの生物の状況を把握することも必要である。
・室見台(田淵川)や祥雲寺で、ほ場整備後の田んぼの生物調査を実施している。整備前の調査は実施していない。
・現状では、田んぼに生物が生息するのは非常に難しい。特に、6月には中干しを行うため、5月に発生した生物が死滅してしまう。田んぼをコウノトリの餌場とするためには、冬季にも人工的に田んぼに水を張ることから始める必要がある。また、稲作の肥料(有機質にする等)や栽培方法そのものを変える必要がある。
・農作業の効率化のため、乾田化や水路のコンクリート化等が実施された。それを元に戻すと、また労力が必要となってくる。農業の担い手が少なくなってきていることもあり、今後の農業のことも考えた検討をお願いしたい。

(漁業関連)
・昔の漁獲量のデータからも、生物に対する機能の変化が把握できるものと考えられる。
・円山川漁業協同組合の方で、漁獲量の資料は調査してみる。
・六方川にはヒガイが多くいたが、護岸がコンクリート化することでカラスガイがいなくなり、ヒガイが少なくなった。現在カラスガイを放流している。

(今後の調査等について)
・どこで水路がコンクリート化されたか、どこでほ場整備がされたか、幹線用水路の素堀箇所がどのぐらい減少したか、どこの山裾の田んぼがなくなったか、これらについて空中写真から読みとり、生態的機能図(ハビタット図)の作成をお願いしたい。
・昔の円山川の水文化がどんなものだったかについての資料がほしい。
・湿田がどのぐらい残っているか、河川のコンクリート護岸が過去から現在でどのぐらい変化したか、水路と水田のネットワークが残されている箇所がどのぐらいあるか、水田・中小河川・本川のネットワークがどのように変化したのか、このような水のネットワークの観点での資料整理をお願いしたい。
・過去の六方川、水路、水田にどの程度の生物がいたか、現在はどうなっているのか、水田に依存(繁殖)する魚類が減っているのか、これらの生物関連情報を図面上で整理することをお願いしたい。
・コウノトリがいた30年前頃の農道が、どのように変化(自動車の通る道路)したのか、また、農薬の使用がどうなってきたのかについての資料も必要ではないか。
・コウノトリは、季節ごとにどういう場所を利用して、何を採餌するのかについて資料提供をお願いしたい。
・やみくもに資料を集めるのではなく、何を把握しなければいけないのか目標を設定し、その目標に向かって資料を収集・整理するべきである。そのためには、河川サイドと農林サイドでの調整も必要である。
・昔の水田や河川の状況について、委員の方々にヒアリングを行うので、よろしくお願いしたい。

5.その他
・第2回委員会は、3月に実施することで日程調整を行うことが確認された。


【ワヤクチャ】兵庫県豊岡市のコウノトリ保護政策に注目していきたいと思います。

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