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天体望遠鏡で冥王星を観る?(PJニュース)
http://www.asyura2.com/0510/nature01/msg/566.html
投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 9 月 28 日 15:23:46: Lif1sDmyA6Ww.
 

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2493216/detail

天体望遠鏡で冥王星を観る?
【PJニュース 09月26日】− 冥王星が惑星から外れたということで、天文学への関心が高まっている。子どもの科学に対する興味が薄れてきている昨今、非常に喜ばしい事である。わたしもこれをきっかけに天体望遠鏡と双眼鏡を購入して夜空を見上げてみようと思い立った。なにぶん、ド素人なのでどういったものを買えばいいのか解らない。

 新聞に挟まったチラシをみると、300倍も倍率がある天体望遠鏡がたったの4980円である。300倍もあれば、冥王星だって見えるかも知れない。アポロが着陸した月も恐ろしく鮮明に見えるに違いない。意外と安いものだなあ。これなら気軽に天体観測をしたくなるってものだ。

 と、思ってしまった人は多いと思う。ストップ、ストップ! ネットで色々と調べてみた。「こういった過剰倍率を表示している天体望遠鏡は粗悪品を売りつけるための酷い宣伝文句であって、絶対に買ってはいけない商品である」。

 天体望遠鏡の性能は、対物レンズの口径の大きさに左右されるのであって、倍率ではない。どれくらい光を集めることが出来るかは、口径の大きさに比例するのでそれを無理矢理、倍率をあげて観ようとしても薄暗く何も見えなくなってしまう。また、同じ口径でもレンズの材質や作りでまったく変わってくるが、色ズレで周りに色がついて像がぼやけてしまう(色収差)のを抑えるために、安価な天体望遠鏡の場合、長めの鏡筒がいい。

 レンズの作りはそのままダイレクトに見え方に跳ね返ってくるが、その分値段も高くなってしまう。日本製のレンズは高いが、同じ口径であっても価格に見合ったとても良いものが多いそうだ。

 天体望遠鏡のレンズは大きく2種類ある。光を集める大きな対物レンズと、倍率をあげる接眼レンズである。対物レンズで集めた光を、接眼レンズで虫眼鏡のように大きくみるといった感じである。つまり集めた光が少量であれば、いくら拡大してもまともに見られなくなるのだ。

 わたしが購入した天体望遠鏡にはバローレンズという2倍にする3枚目のレンズが付属してあった。このバローレンズは追加のレンズなので、接眼レンズを簡単に2倍にも3倍にもしてしまう代物だ。実際に口径70ミリで250倍にして使ってみると、さっぱり見えなくなった。適正倍率とは、対物レンズ(mm)の2倍までらしい。つまり70ミリ口径だと140倍までという事だ。ただ、バローレンズは適正に使えばとても有効なレンズである。

 他にも大きな注意点として三脚の丈夫さがある。恐ろしく遠い物を観るのだから、ひ弱な三脚では、星がぶれて見えなくなる。出来る限りがっちりした三脚付きの望遠鏡を買うべきだ。安物の三脚だと猛烈に後悔するだろう。その時、星はすぐに動いてずれるので、微動装置がついてると使いやすい。

 星といえば天体望遠鏡だと思うだろうが、実は双眼鏡も星を観るのにとても適している。大きさによる使い勝手はもちろんの事、なんといっても正立像(天体望遠鏡は倒立像で前後左右が逆向きに映る)で、天体望遠鏡に比べて圧倒的に視野が広く目的の天体を発見し易い。しかし、こちらにも初心者が陥りがちな宣伝文句のような落とし穴がある。基本的な注意点は天体望遠鏡と同じだが、双眼鏡の場合、倍率は出来る限り低い奴を買うべきだそうだ。手で持つ双眼鏡で倍率が高いのを使うと手ブレが酷くてきちんと星を捉えることが難しくなる。星見に適正な倍率は7倍から10倍であるという。

 私の買ったものは7倍の奴だが、確かに7倍でも油断してると手ブレを起こす。カタログなどをみると、8倍と12倍の値段の差が2000−3000円くらいなので、これだったら12倍にしようと普通は思うだろう。ところがこういった光学系では大は小を兼ねる事は出来ない。目的に合ったものを買わないと痛い目に合うのだ。10倍を超えると三脚が必要となってくる。

 また双眼鏡でもレンズのコーティングは重要で、きちんとしたコーティングを施していないレンズだと、月のような明るいものをみるとフレアーやゴースト現象を起こして、ぼやぁっとなってしまうらしい。昼間みると大して違いが感じられない双眼鏡だが、夜はその性能がシビアに現れる。双眼鏡は正立像にする為のプリズムの材質も重要で、お勧めはBak4という材質である。

 という訳で、この2台の光学機器を使って天体を観測し始めたのだが、夜が待ち遠しくてしょうがなくなった。例えば雲にうっすらと隠れて肉眼で見えなくなってしまった天体も、双眼鏡を使えば見えるのだ。私のような光害が酷い都会に住んでいても、双眼鏡で観れば結構な星が見えてしまう。そうして双眼鏡で探しておいて気に入った天体があれば、天体望遠鏡を向けそれを捉える。

 これは人にやって貰うより、自分でやったほうがいい。自分で苦労して導入した天体は、とても美しく輝いて見えるものだ。大きな天文台で星をみた事もあるが、自分で試行錯誤しながら手に入れた天体には比べうるものではなかった。口径1メートルの反射式望遠鏡が、僅か70ミリの屈折式望遠鏡に絶対に勝てないのはこの部分だろう。本当に楽しさがまったく違ってくる。妙に嬉しい。

 素人が陥りがちな罠がもうひとつある。大きな天文台でも、星は点にしか見えないという事実である。輝く『点』のみである。あまりにも遠い距離にあるために、形など解ろう筈もなく初めてみた時は「なんだ、これ?」とがっかりしたものだ。これは倍率をあげても同じで、倍率の高さはここでもまったく意味を持たない。しかし口径が大きいとその輝きと解像度(実は2重星であったというのは解像度が重要)に違いがあり、その距離を考えるととても美しく神秘的に見えるようになってくる。私的には恒星を観るなら口径が大きくても倍率をあげても単なる点にしか見えないので、手に入れやすい価格の天体望遠鏡で十分だと思う。

 形や模様を知りたいのであれば、太陽系の惑星を観るといい。冥王星は遠く、とても小さいのでかなり高性能な天体望遠鏡でないと観る事は出来ないが、土星は冬これからがシーズンであり、近い事もあってこれまた一般人が手にする事の出来る天体望遠鏡で十分、輪までしっかり見える。木星も同じく、ガリレオが発見した衛星(いわゆる木星の月)まで観ることが出来るばかりか、上手くいけば木星の模様まで観ることが可能だ。また何度も言うようだが、星はどんな強力な天体望遠鏡で観ても単なる点に過ぎないが、星雲星団は様々な色、形があり、高性能な天体望遠鏡が欲しくなってくる最高の標的となるだろう。

 秋の夜長は、夜空を見上げてしばし宇宙の神秘にふれてみては如何だろうか? 私などは導入した天体がわずか数十秒の時間で視野から外れるなど、地球の自転の凄さを初めて実感した。是非、おためしを。せっかくなんで、以下、私が参考にしたサイトと星見にお勧めの書籍をあげておく。他にもいいサイトや書籍があると思いますが、あくまで入門という事でご容赦ください。【了】

■関連情報
・「星雲星団を探す」 浅田 英夫著
 ※双眼鏡や小口径の天体望遠鏡で確実に観る事の出来る天体ばかりで初心者に最適。
・「星雲星団ウォッチング エリア別ガイドマップ」 浅田 英夫著

スコープタウン.jp
法政天文研究会
つるちゃんのプラネタリウム 

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 喬 啓明【大阪府】
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2006年09月26日04時01分

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