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象牙輸出解禁を先送り ワシントン条約事務局
【ワシントン６日共同】野生生物の国際取引を規制するワシントン条約の事務局は５日、日本などが求めてきた、ナミビア、ボツワナ、南アフリカが保有する象牙計約６０トンの輸出の解禁を認めないことを決めたと発表した。３カ国の密猟の実態や個体数に関する基本的な情報が不足し、密猟監視態勢が不十分だと判断した。
同条約の締約国会議は象牙の国際取引を１９８９年に禁止した。だが、個体数が比較的多い南部アフリカ３カ国については２００２年、生息数や密猟の監視がきちんと行われることを条件に、自然死や間引きで得られた在庫象牙の一部の取引解禁を承認。専門家らが条件が満たされたかどうかを検討していた。
事務局によると、ワシントン条約の常設委員会は、この条件が満たされていないと判断、来年５月に改めて審議することにした。
象牙の輸出対象国については「国内の取引管理態勢の整った国」とされ、事実上、日本だけになっている。
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