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写真は在モスクワ英大使館
【モスクワ２３日】
ロシア連邦保安庁（ＦＳＢ）は、英外交官４人を含むスパイ・ネットワークを摘発したと発表するとともに、石に偽装したスパイ用のハイテク通信機器も発見したと明らかにした。
ロシア国営テレビが連邦保安庁の協力で制作した２２日放映のドキュメンタリー番組によると、英外交官が関与したスパイ網は昨年後半に摘発された。
スパイ映画を地でいくような問題の「ハイテク石」はモスクワ郊外で見つかったもので、在モスクワ英大使館の文書係の外交官がその近くをぶらついているのが目撃された。
連邦保安庁は当初、石の下に通信機器が隠されていると考えていたが、専門家が検査したところ、石そのものの内部に電子機器が内臓され、情報を保存し、伝達する機能を持っていることが判明したという。
これまでの調べでは、ロシア人情報提供者は石の近くを通り過ぎながら、ポケットサイズの小型コンピューターを操作し、情報を石に転送したり、石から情報を引き出したりしていた。
ロシア人情報提供者が石の近くに現れた数日後、今度は英外交官が姿を見せており、この石が「情報交換ポイント」となっていたのは間違いないという。
ロシア国営テレビによれば、今回のスパイ事件に絡んでロシア国民１人が逮捕された。また、英外交官の１人はロシアの非政府組織（ＮＧＯ）と関係があった。
ロシアでは目下、外国政府の支援するＮＧＯや慈善団体がスパイ活動の隠れ蓑になっているとして、官憲の強い圧力にさらされている。
〔ＡＦＰ＝時事〕
2006年01月23日18時57分
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