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【関連】 『人権回復』に厚い壁 『何のための再審か』 【東京新聞】
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 2 月 10 日 09:21:28: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 横浜事件 再審は免訴 【東京新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 2 月 10 日 09:18:59)

【関連】『人権回復』に厚い壁
『何のための再審か』


再審判決公判で「免訴」と書かれた紙を示す支援者=9日午後、横浜市中区の横浜地裁で
 人権の回復はならなかった。九日、横浜地裁であった「横浜事件」の再審判決。松尾昭一裁判長の口から出た言葉は「無罪」ではなく、「免訴」だった。有罪判決から実に六十年以上の歳月が流れた。治安維持法下で逮捕され、拷問で自白を強いられた再審被告らは、今はいない。彼らの汚名をそそぐ場に響いた予期せぬ判決に弁護団は「名誉回復を行う再審の理念に反する判決は違法だ」と怒り、遺族たちは「今の社会に一石を投じるためにも泣き寝入りはしない。今後も闘う」と言葉に力を込めた。 

 判決が言い渡された瞬間、再審被告の故木村亨さんの妻まきさん(56)は、法廷内で思わず声を上げた。「裁判長の口を見つめていたんですが、思いがけもせず免訴と言われて、驚いた」。判決後の会見でそのときの気持ちを明かした。「どうせなら有罪にしてくれた方がすっきりした。免訴なんて逃げの判決は、ある意味で歴史に刻まれる」

 故小林英三郎さんの長男小林佳一郎さん(65)は「心臓にぐさりときた」と衝撃を語った。「壁の厚さを痛感した。思えば父も第二次請求で棄却され、本当に疲れた表情をしていた」と、亡き父と自分とを重ね合わせた。

 故平舘利雄さんの長女道子さん(71)は「法律はよく知らないが、形式的な話ばかり。こんなに人権を無視する、軽んじるとは」と怒りに震えた。

 松尾裁判長が判決で、「無罪判決ではなく免訴でも、再審被告人らの名誉回復の道を閉ざすことにはならない」と言及した点について、環(たまき)直彌主任弁護人(85)は「まったくの言い訳だ」と切り捨て、「今まで再審公判を開き、いろいろとこちらの言い分を聞いたのは何だったのか。免訴を言い渡すなら、最初から公判など開かなければいい。再審は誤判による被害者の名誉回復が目的のはず。何のための公判か分からない。再審公判はパフォーマンスだ」とまくしたてた。

 まきさんも「(戦時下に裁判資料を焼却した)司法の犯罪性にもまったく触れず、納得できない」。判決のショックが残る中、今後について問われると、まきさんはそれでも明るい声で語った。

 「私たちがこんな結末を受けた以外にも、(東京の)立川でビラをまき逮捕されたり、共謀罪が新設されようとすることが、同じ時間の中で起きている。社会の動きに目を配り、自分ができる活動をしていきたい。人権が危うい時代だからこそ、いろんな人たちと一緒に闘いたい」

    ◇

 傍聴席には「免田事件」で再審無罪が確定した元死刑囚免田栄さん(80)=福岡県大牟田市=も駆けつけ、判決に聞き入った。閉廷後、免田さんは「裁判所は逃げたということ。法理論だけで事件を片付けた」と厳しい言葉を並べた。さらに「現在の日本の司法制度は戦後六十年しかたっておらず、まだ成熟していない。『頭』はいいけど『心』が育っていない」と指摘。三十年を超える獄中生活を耐え、無罪を勝ち取った自身の例を出し「旧刑事訴訟法下の事件で私の場合とは違うが、(再審被告の遺族や弁護団は)ここであきらめないでほしい」と語った。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060210/mng_____sya_____003.shtml

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