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「妖怪大戦争」または「泥棒たちの人気投票」の結果について  村崎百郎(社会派くんがゆく!リターンズ)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/674.html
投稿者 ジリノフスキー松田 日時 2005 年 10 月 15 日 19:47:11: YsYC0m30wm2Rw
 

(回答先: 民主主義とは衆愚政治である!(社会派くんがゆく!リターンズ) 投稿者 ジリノフスキー松田 日時 2005 年 10 月 15 日 19:05:09)

http://www.shakaihakun.com/data/extra.html

 「勝ったのは官僚どもだ。小泉でも自民党でもない」

 中身は下品で醜悪な「妖怪大戦争(共食い)」だったにもかかわらず、なぜか『七人の侍』のラストシーンが目に浮かぶ。落選候補者たちの墓を見上げてしみじみ感じるのは、この国の官僚どもの強さとしぶとさと狡猾さである。開票から一夜明けて、何が嬉しいんだかマスメディアは小泉の勝因分析にあーでもないこーでもないとバカ騒ぎを続けているが、こんな状況になってもまだ誰が本当に勝ったのかも分からねえとは、マジで正気を疑いたくなるくらいお目出たい連中だぜ。やっぱりこの国のマスコミはとっくに死んでいたようだ。それとも、何か? マスコミぐるみで官僚どもの犬に成り下がって茶番劇を盛り上げようという趣向だったのか? まあどっちにしても、我々国民を舐めるのも、そろそろいい加減にしとけよと言いたいところだ。

 誰でもちょっと考えれば、これが茶番であることは明白だろう。「小泉内閣の掲げる構造改革」が国民の支持を得たといっても、小泉一人に改革ができるわけもなく(どーせアタマん中はエンドレスで「フォーエバー・ラブ」が流れてるだけだし)、実際に具体的なプランを立てて改革を進めるのは小泉の周りについている各省庁のお利口な官僚どもである。そして、言うまでもなく、この国の破綻と腐敗の元凶は、長く続いた自民党政治というより、それを持ち上げて支えてきた官僚政治に他ならない。「改革」などというと聞えはいいが、腐敗の元凶の官僚どもが自らの地位や繁栄支配を投げ打って自らの腐敗を改善しようなどと考えるだろうか? そんなことは右手で右肘を掴もうとするようなもので、そもそも無理な話である。ていうか、自分の出世と天下り先以外何も考えられないだけの自己中の官僚どもが、真剣に改革に取り組むはずがない。誰が好き好んで、ブン取った金を返したり、進んで貧乏になろうとするものか。いま官僚どもが「改革」の名のもとに全力で取り組んでいるテーマは「いかに国民の目を欺いて、改革を進めるフリをしながら、その裏で巧妙に新たな腐敗&利権システムを作り、この先もず〜っと自分たちだけが旨い汁を吸い続ける構造を作り上げることができるか」だけである。それが証拠に「霞が関の官僚の大半は小泉改革を支持している」そうで(笑うしかない)、これほど国民を愚弄した話も他にあるまい。自我と思考力が少しでもある人間は、間違っても官僚の言いなりになって偽の改革を進める小泉が勝ったくらいで喜んではいけないのである。

 ……などと、冷静に考えれば考えるほどムカつくが、極端な話、霞が関の官僚どもを皆殺しにしたところで、我々のように怠惰で阿呆なクソ庶民に奴ら官僚どもの代わりに国の運営ができるわけもない。官僚側にしても「我々はお前ら低能クソ愚民どもの代わりに、自治だの行政だの何だのと面倒くさいことの全てを一手に引き受けて働いてやってんだから、その分の見返りぐらい(天下りだの賄賂だの)大目に見ろや!」という言い分もあるだろう。それもそうだが、だったら、なるべくオレら庶民にバレねえようにこっそり搾取してくれって前から言ってんだろ? 「悪事はバレないように目立たないように長く細く、継続は力なり」が原則だってのに、おめーらはあまりにも際限なく派手に露骨に天下りなんかしやがって、カネも一気にブン取り過ぎだし、旨い汁吸い過ぎ。汚職も天下りもバレねえようにやれば誰も怒らねえんだから、ちったあ謙虚に反省しろ! ってイヤミ言いたい気分にもなるぜ、こんなに全てが何もかもデタラメなどん詰まりの状況じゃあな。

× × × × × × × × × × × × × × × × × × × × 

 ……なんてことを書いてるとマジで忘れかけた怒りがこみあげてくるので、ここは冷静に、ココアは冷やして飲みながら、いつもの楽しいお笑い犯罪批評の立場に戻ろう。俺の感覚では「政治」と「犯罪」は全くの同義語である。より正確に言うならば「政治」は「犯罪」の中の一ジャンルだ。「政治」と名のつくものは殆ど全てが不特定多数相手の大規模な「悪事」であり「詐欺犯罪」であり、全ての政治家は一人残らず、結果的に国民を欺き搾取しているという点で、罪の意識のない無自覚な犯罪者で、スケールの大きな泥棒であると思って間違いない。そして「選挙」とは「政治家という名の泥棒どもの人気投票」だと理解すれば諦めもつくだろう(笑)。たかが泥棒に何を期待するのか? 我々が泥棒に期待できるのは「お願いだから全部盗らないで、明日食う分ぐらいは残してって!」であり、もちろん、たかが泥棒に善意なんか期待するほうがどうかしているのだ(笑)。

 犯罪のジャンルにもいろいろあるが、「政治」という犯罪は詐欺の拡大発展系で、政治家を志した人間は国民に向かって大きなウソをついているうちに、次第に倫理感と目的意識が麻痺して発狂していき、しまいには自分のついているウソをウソと自覚できなくなり、「政治活動」という名の詐欺行為を続けるうちに「自分は国のために働いている」、「自分はひとかどの人物である」などという、まるで根拠のない悪質な妄想に取り憑かれ、「政治家」という名の訳のわからん妖怪じみた怪物に成長していくのである(この点で政治家は明らかにキチガイの一種であるともいえる)。このため「選挙」は文字通り魑魅魍魎が跋扈する「妖怪大戦争」の様相を呈していくのが常なのだが、あきれたことにどの妖怪も「自分こそ正義」と思い込んで詐欺を働くだけに、自分が悪事を為していることを自覚している一般の犯罪者たちよりもはるかに悪質で始末が悪い。

 自分にはその趣味がないので全ては分かりかねるが、おそらく政治家というのは、支配欲に狂った「権力オタク」の成れの果てなのだろう。人が集まり共同体ができれば、その中から進んで人の上に立ち、面倒な共同体の自治に関わりたがる奇特な奴が出てくるものだ。そこで上手く立ち回って自分に都合の良い利権構造を作り、富を築くのもそれなりに魅力的な人生かもしれないが、そのためには根回ししたり談合したりして膨大な金と時間を費やして好きでもない多くの他人と関わらねばならず、それに関して面倒ごとも圧倒的に多く、オレのように人嫌いで個人的な鬼畜趣味に興じるのが好きな者にとっては、「政治」というのは面倒すぎるうえに自分の時間を取られすぎて、「割に合わない&羨ましくも何ともない効率の悪い犯罪」である。金なんか必要以上あったってそれを好きなことに使う時間がなければ意味ないし、「権力オタク」になりさえすれば「権力」の二文字を考えただけで脳内麻薬物質が大量分泌されるという麻薬いらずの便利な身体になれるんだろうが、それでも全然羨ましさを感じないから、お前らは好きなように面倒くさいことを引き受けてどっか知らない所で勝手に威張ってくれって気分だ。長いようでいて人の生存期間など微々たるもので、人生はものすごく有限で短い。その中でどんな快感を求めるかは個々人の趣味だし勝手だし、求めないのも勝手だし、「国家社会のタメ」などという欺瞞に満ちた妄想を抱えて生きるのも気持ちがいいのかもしれんが、オレにはアナルセックスほど興味が持てない(笑)。さらに信じがたいのは、政治家の分際で人間性を捨てず正義感を抱え持っている社民党や共産党の野党議員連中で、あいつらは何という倒錯した変態犯罪者どもだろう! 彼らはろくに支配欲や権力欲も持たず、ひたすら潔癖に「自分は悪徳政治家と違って正義と人民のために頑張るのだ」という「正義感」だけで脳内射精ができるハイレベルなキチガイどもなのだ。まあ一般社会における暴力団の存在と同じで、政界における社民党や共産党は「必要悪」として、それなりの存在意義はあるのだろう。「正義を行う」という意識だけで快感を感じる連中など、考えただけで寒気がするが、所詮は同じ穴のムジナなのでロクなものではない(おまけにどっちも北朝鮮とグルだしな)。民主党は何がやりたいんだか分かんねえし頼りないし、選挙の敗北で顔に露骨に死相が出ていた岡田はそれでも愛妻家だそうだから期待しても自殺しそうもないし(派手に切腹でもして死ねば同情が集まって支持者が増えるかもしれんけど)、現在の日本の資本主義的な市場経済社会は結構だが、公明党とツルんでる自民党はキモくて全面的に支持ずる気にはなれんし、露骨に利権にしがみついてる国民新党も先がないし(亀井は当選したとはいえ、ホリエモンのプレッシャーで選挙中の無理がたたって相当に寿命を縮めたことだろう)、田中康夫の発言には耳を傾けるべきものがあるが、小林興起のようなレベルの低い悪党(落選するわ、直後にこっぱずかしい選挙違反はバレるわ、恥の上塗りもいいとこだ)と組んだのはいまだに正気の沙汰とは思えないし、そんな新党日本も支持する気にもなれないし、有権者にしてみれば「どれでも好きなクソを食え」とスカトロ趣味を強要されたような選挙だった。とても能天気に誰が勝ったとか負けたとか騒げるようなものではない。

 以上、思い付くままに所見を述べたが、今回の「泥棒人気投票」で勝ったのが「小泉でも自民党でもなく霞が関に巣食うクソ官僚ども」であることだけは忘れてはいけないし、我々クソ愚民も現実問題として、「いままでは平和を尊び穏便に我慢してきたが、その気になって力を合わせて武装蜂起すれば、いつでもあんな脆弱な官僚どもは皆殺しにしてその家族も一人残らず犯して殺して首を切って河原に晒せるが、めんどくせえから今はヤラねえけど、奴らがこの先も調子こきすぎて国がブッ詰まって我慢できねえほど追いつめられて、全てが破綻して崩壊し、とばっちりの一蓮托生で死ななければならなくなったら、そん時は正義も悪も民主主義も法治国家の体裁も関係ねえし知ったこっちゃねえよ。どうせ死ぬなら歴史に残る下克上のスーパー一揆起こして、官僚&政治家とその家族どもには地獄以上の地獄を見せて一人残らず虐殺しまくってやるから憶えとけ!」という覚悟と気概と気合いを持って、常にこの国を支配する官僚どもにプレッシャーを与えておく必要がある。

 これは冗談でも何でもない。
 我々庶民はこれまであまりにも奴らに舐められすぎてきた。
 だが我々庶民がいつまでも大人しく、お前らの与える「養豚場のブタの幸福」に甘んじると思うなよ。
 追いつめられ過ぎた窮鼠は、猫を噛むぐらいじゃ済まねえぜ(笑)。

小泉純一郎は又吉イエスを超えるフリークだった  唐沢俊一


 又吉イエス候補は今回、たったの1557票しか得票を集められなかった。嗚呼、この世に神はないのか(いや、又吉が神だったか)。この得票数、前々回衆院戦の698票にくらべれば倍以上とはいえ、前回の参院選で獲得した8382票にくらべれば1/5程度に目減りしてしまっている。飽きっぽい江戸っ子はもはや唯一神など必要としないのか。それとも山下万葉という、選挙公約に
・ディズニーランドの乙女たちを外交親善大使に!
・アニメ・声優界を変える! 人材バンクの設立を!
・巫女さんの将来に希望を持てるサポート体制を!
 などという文句を書き連ねる強力なライバルが出現し、ネット雀どもの興味がそっちの方に取られたためなのか。
 いや、やはりこれは今回の選挙が、候補者をその個性で選ぶ選挙ではなく、小泉首相の巧緻極まる誘導で、“郵政改革法案是か非か”の二者択一に絞られた戦いだったからだろう。そういう問題とは別の次元にある泡沫候補などに目をやる余裕が国民に与えられていなかったのだ。まったく自民党は、小泉は、選挙をなんだと思っているのだ(ちなみに私は滅多に見られぬ変人・奇人を公的メディアで堂々と見られるサイドショーのようなものだと思っているが何か)。

 まあ、そういう候補者見物にくらべれば興味の薄い話ではあるが、まず今回の総まとめ的結果である“自民圧勝”について述べてみるか。なにが楽しいといって、これまでずっと反小泉、反郵政改革を唱え、参院での否決で“サヨナラ小泉”“ピエロの退場”などと書きまくったマスコミ、ことに夕刊紙類の負け惜しみ記事を読むほど楽しいことはない。中でも今回は日刊ゲンダイが凄かった。バカでかい見出しで
「この国の民主主義は死んだ」
「この選挙結果は狂気の果てだ」
「これからこの国の暗黒の10年が必ず始まる」
 などと書き立てて、いかにくやしかったかを表している。私は前からこの日刊ゲンダイのヤケクソ的見出しの大ファンで、毎晩くたびれきって帰宅するサラリーマン諸氏の鬱屈のハケ口として、ひそかに日本経済の底を支え、かつ日本の保守政治の基盤をガス抜きで守っているのではないかと評価している。人は、ことに組織の歯車の一員としての自覚のある会社員にとっては、他者の悪口は必要不可欠な精神の安定剤であり、自分の内面にある実力(自己申告)を認めようとしない上司、会社、それを支える政府、日本社会に対するグチを赤提灯で吐き出すことが明日もまた働く活力になる。そういった人種に、悪口のタネを与える情報源、手引きメモとして、日刊ゲンダイのような雑誌の存在価値はある。……もちろん、いくら“あんな会社、将来性はねえよ”などと悪口を言ったからといって、それが実現して会社が潰れてしまったら一番困るのは彼らである。精神的健康のための悪口というのは、言っても大丈夫な相手に対して吐かないと機能しない。そこらへん、ゲンダイはやはり見事である。いくら一面の記事で明日にも日本は壊滅する、というような見出しがあっても、株式欄では“依然好調、高値安定”などという記事が載っていて、読者であるサラリーマンは、“ああ、本当はまだ大丈夫なんだな”と安堵するわけである。下げたり上げたり、ちゃんとバランスがとれているのだ。あの強引解散で「自爆テロ解散」「小泉自暴自棄」などと夕刊・スポーツ各紙が書き立てた直後も、ページを繰っての株式欄を見ればどの銘柄も高値を続け、解散後もずっと上がり続けた。財界や海外の株のトレーダーたちは一貫して小泉内閣を支持し続けていたのだ。彼らの後押しさえあれば、マスコミがいくら自分を叩いても、小泉首相には痛くも痒くもないのである。そこを、高名著明な政治評論家どもはまったく読めていなかった。所詮は政治評論などというのは机上のゲームである。野球の優勝予想と対して違いはない。株は違う。自分のなけなしの貯金、老後の生活を支える金をかけて、先を予想するのである。真剣さがダンチなのだ。その真剣な目が、日本は当分大丈夫だと予想した。日刊ゲンダイは一・二面の大罵倒大会記事と、七・八面あたりの経済・株式欄を併せて読まないと、本当に読んだことにはならないのである。

 日刊ゲンダイと言えば13日の魚住昭のコラム『魚眼複眼』も面白かった。『拝啓小泉純一郎さま、どうぞおやり下さい増税、改憲、弱者切り捨て』と題するヤケクソなコラムで、「やがては日本人が大勢死ぬことになるでしょうけど、致し方ありませんね。我々国民がそれを承知であなたを指導者に選んだのだから」と、言葉では“我々国民が選んだ”などと言っているが、その実“小泉を選んだのは衆愚であって、オレではない”という責任逃れ的な言辞を弄して現実から逃げている。これは第一面の記事の文面も同様で、「小泉パフォーマンスに踊らされ、“大増税、憲法改正なんでもやってください”と白紙委任状を渡すような選挙民が多くては民主主義は成り立たないのだ」などと言っている。結局、二木啓孝編集部長をはじめとするゲンダイの政治部の意見は、民主主義というのは自分たちのようにモノがわかって先行きが見通せるエリートたちが愚昧な大衆を先導してやっていかないとやはりこの国はダメなのだよねえ、ということに行き着くようだ。

 凄いカンチガイをしているようだが、民主主義というのは、過半数の国民がヒトラーがいいと選んだらヒトラーを国民の代表にいただかなければいけないシステムなのだ。そういう意味では非常に危ない政治形態なのである。しかし、現在までのところ、津々浦々の国民全て、弱者含めた再大多数の国民の声全てを上にまですくいあげるシステムで、民主主義以上のものをわれわれは持っていない。これを採用するからには、徹底して民主主義に準ずる、つまり、それが民主主義の定めるルールに乗っ取ったものである限り(民主主義というものの定義にはどこを探しても“弱者の救済を第一義とする”“イメージ選挙を行ってはいけない”などとは記されていない)、国民の多数が選んだ道に何があっても従っていく、という覚悟が必要だ。それを否定して、自分たちの都合のいい結果のときしか民主主義を守らない、守りたくないという態度をとることこそ、民主主義を成立させなくする行為なのである。先般のワールドカップでは、自分たちの負けを認めたがらない北朝鮮チームが試合終了後審判団に詰め寄り、観客席から椅子やビールなどが審判席に投げ込まれるという騒ぎが起き、結果としてあの国が国際的ルールを守れない野蛮国であることを世界に知らしめることになった。小泉がキライな特定の人々が反小泉の論陣を張ることは自由だし、彼のいわゆる改革に反対することは自由だ。しかし、規定の手続きによって行われた選挙で、自分の希望と反対の結果になったからといって、選挙そのものを認めないとダダをこねるのは、民主主義も選挙制度というものも何もわかっていない北朝鮮と同じではないか。そこらへん、ゲンダイも、ネットで今回の結果をふまえ愚民たちを罵りまくっている自称インテリたちも、民主主義道不覚悟な連中ばかりなのだ。

 小泉という男はある種、野生のカンの持ち主と言っていいだろう。解散に打って出るとき、側近に
「心配ない、必ず勝てる」
 とハッパをかけたそうである。あの時点でそれが読めるというのは尋常な政治眼ではない。これは獣人なみの原始のカンだ。小泉が嫌いだろうとどうだろうと、民主党はじめ、他の政党に現在、これだけのカンを持った人材がいるとは思えない。政事通といわれるほとんどの人は
「分裂選挙では自民党は勝てない」
「刺客戦術などあまりに極端な反対派への締め付けは国民の反発を招く」
 と意見を述べた。だいたい、学者というのは世故に対して無知すぎる。昨今高視聴率を保っているテレビドラマを見るといい。『女王の教室』『ドラゴン桜』、いずれも強烈なリーダーシップを持った主人公が、最初はその強硬な独裁的姿勢に反発を受けながらも、次第に周囲の人々をそのリーダーとしての魅力で取り込んでいくという話ではないか。すでに金八先生の時代は終わった(また何年後かには盛りかえすだろうが。流行なんてものはシーソーなのだから)。いま、大衆が求めているのは、腐ったミカンの方ではなく、必死で腐らない努力をしている自分たちの方なのである。優しいリーダーはどうして腐りかけのミカンしか贔屓しないんだ、という不満を、圧倒的多数の新鮮なミカンたちは持っていたのである。そこで、“非情”をウリにする小泉に、絶大な共感を覚えたのである。

 鬼畜対談であるこの『社会派くんがゆく!』執筆コンビのひとりとしての私は、弱者がどうなろうと、また強者がいかなる責任を負わされようと、それが選挙の結果であるということに何の関心もない。くり返しになるが、私が選挙に期待するのは、どれだけ滅多に見られぬ変人・奇人を公的メディアで堂々と見られるか、というサイドショー的興味だけである。そういう意味において、私はこれまで又吉イエスをはじめとする泡沫候補観察に執心を燃やし続けてきた。しかし、今回の選挙における最大のフリークは、小泉純一郎その人であった。総理大臣が泡沫候補的なキャラだったのである。いかに唯一神といえどもその前にカスんでしまったことは無理もない。そりゃ、私と言えど、日本国民たちが本当に明日のオマンマに困窮する事態になったら、そんなノンキなことを言ってもおられず、シビアに選挙のことを考えるに違いない。しかし、マスコミがどう煽ろうと、知識人と称する人々がどう将来の危機感を訴えようと、国民の大多数は、実は日本の将来を、そんなにアブナいものとは思っていない。所詮、ゲンダイの論調は酒場のグチのネタもとに過ぎないのである。そのサラリーマン大衆たちの、安定心のモトが、同じゲンダイの株式欄であるというのは、果たして皮肉なのか、最初からのねらいなのか、それはわからないけれども。

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