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皇室典範:有識者会議報告書の全文 その1(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo16/msg/1327.html
投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 25 日 21:09:23: Lif1sDmyA6Ww.
 

毎日新聞からhttp://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/koushitsu/news/20051125k0000m010158000c.htmlより引用

皇室典範:有識者会議報告書の全文 その1

 小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が24日、首相に提出した報告書の全文は次の通り。

はじめに

 「皇室典範に関する有識者会議」は、内閣総理大臣から、将来にわたり皇位継承を安定的に維持するための皇位継承制度とこれに関連する制度の在り方について検討を行うよう要請を受け、本年1月以来、17回の会合を開くとともに、随時、非公式会合を行い、議論を重ねた。

 天皇の制度は、古代以来の長い歴史を有するものであり、その見方も個人の歴史観や国家観により一様ではない。我々は、与えられた課題の重みを深く受け止め、真摯(しんし)に問題を分析し、様々な観点から論点を整理するとともに、それらを国民の前に明らかにし、世論の動向を見ながら、慎重に検討を進めるよう努めた。

 具体的には、現行憲法を前提として検討することとし、まず、現行の皇位継承に関する制度の趣旨やその背景となっている歴史上の事実について、十分に認識を深めることに力を注いだ。

 5月、6月には、その後の議論の参考とするために、皇室制度、憲法、宗教、歴史など様々な分野の専門的な知識を有する8名の識者から意見を伺った。また、7月には、広く国民に理解と関心を深めていただくための一助となるよう、検討の基本的な視点を明らかにしつつ「今後の検討に向けた論点の整理」を取りまとめ、公表した。それ以降、これに沿って、中長期的視点に立ちつつ、現在の我が国の社会において広く受け入れられる結論を探るべく、議論を深めてきた。

 この報告書は、こうした経過を経て、この度得られた結論を示すものである。

1 問題の所在

 象徴天皇の制度をとる我が国にとって、安定的な皇位の継承は、国家の基本に関わる事項である。

 現行の皇室典範を前提にすると、現在の皇室の構成では、早晩、皇位継承資格者が不在となるおそれがあり、日本国憲法(以下「憲法」という)が定める象徴天皇制度の維持や長い歴史を持つ皇位の継承が不確実になりかねない状況となっている。

 したがって、将来にわたって安定的な皇位の継承を可能にするための制度を早急に構築することは、現在の我が国にとって避けて通ることのできない重要な課題である。

2 基本的な視点

 憲法においては、我が国の歴史・伝統を背景としつつ、国民の総意により、天皇が、日本国及び日本国民の統合を象徴する存在として位置付けられており、また、その地位は血統に基づいて継承されるべきものであるとされている。

 象徴天皇の意義は、天皇の存在そのものや憲法に定められた国事行為により明らかにされており、また、戦没者の慰霊、被災地のお見舞い、福祉施設のご訪問、国際親善のためのご活動、伝統的・文化的なご活動などを通じて、天皇と国民との絆はより強固なものとなっている。このような制度の意義や様々なご活動があいまって象徴天皇の制度は、多くの国民の支持を得るものとして今日に至っている。

 象徴天皇の制度は、我が国の歴史と深い関わりを持ち、国民の支持の上に成立するものであることから、これにふさわしい皇位継承制度について、以下の3点を基本的な視点として、総合的な考察を行うこととする。

 (1)国民の理解と支持を得られるものであること

 皇位継承制度は、天皇に関する最も基本的な制度の一つであり、我が国の歴史や制度に対する深い理解に基づく国民の広範な支持が得られるものでなければならない。

 皇位継承制度の在り方については、国民の間に多様な意見が存在するが、これは、天皇の制度や歴史・国家に関する国民の間の様々な考え方を反映したものであり、それぞれの立場は十分に尊重されなければならない。このため、このような多様性を前提としつつ、社会の変化の中で、将来にわたって大多数の国民の安定的な支持が得られると思われる制度の在り方を探る必要がある。

 (2)伝統を踏まえたものであること

 憲法における天皇の位置付けの背景には、歴史的・伝統的存在としての天皇があると考えられるため、皇位継承制度も、このような天皇の位置付けにふさわしいものであることが求められる。

 伝統の内容は様々であり、皇位継承についても古来の様々な伝統が認められるほか、戦後の象徴天皇の制度の中で形成されてきた皇室の伝統もある。さらに、例外の有無、規範性の強弱など、伝統の性格も多様であると考えられる。

 また、伝統とは、必ずしも不変のものではなく、各時代において選択されたものが伝統として残り、またそのような選択の積み重ねにより新たな伝統が生まれるという面がある。

 このため、社会の変化や現在の状況に照らして、皇位継承制度に関する様々な伝統の中で、何をどのような形で次の時代に引き継ぐのか、という視点が重要である。

 (3)制度として安定したものであること

 象徴としての天皇の地位の継承は、国家の基本に関わる事項であり、制度としての安定性が強く求められる。

 安定性の内容としては、

 ・必要かつ十分な皇位継承資格者が存在すること

 ・象徴としての役割を果たすための活動に支障がないこと

 ・皇位継承者が一義的に決まり、裁量的な判断や恣意の入る余地がないものであること

などがあり、これらを総合的に考慮する必要がある。

毎日新聞 2005年11月25日 0時05分

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