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なぜネットにシンクタンクを作らないのか(深夜のNews)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo17/msg/1042.html
投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2005 年 12 月 23 日 15:15:26: x0P0raHFBfKZU
 

http://night-news.moe-nifty.com/blog/2005/12/post_b16f.html

 20日の朝日新聞の記事に「動かぬ?政党シンクタンク」というのがあった。自民、民主党が進めようとしているシンクタンク構想が、カネがかかる、研究者が集まらない、そもそも、そんなもん必要ないではないか、ということであまり進展がないという。

 民主党のシンクタンクは設立記念シンポジウムについては、参加されたBigBangさんたちのブログの記事
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2005/12/post_1bb3.html
に詳しく書かれている。それらを読んで、正直に言って、なんかこー時代遅れなことをやっているような気がしてならなかった。結局、これなら朝日の記事にあったように、全然進展はなく、ただ単に「我が党はシンクタンク(みたいなもん)を作りました」でオワリになるのではないかと思う。朝日の記事によると、自民党のシンクタンクは設立だけして、研究は外部の民間機関に委託するという。では、なんで党のシンクタンクを作るのであろうか。民主党は、当面や学識経験者や官僚を集めて、定期的に勉強会やシンポジウムを開くという。あーそうなの。なんつーか、有権者にとってはどうでもいい話だ。

 シンクタンクというものについて、ある特定の人々、いわゆる学識経験者や議員や官僚なる人々を、ある特定の時間に、ある特定の場所(六本木ヒルズすか?)に集めてシンポジウムなるものをやる、そして、それをネット配信やウェブなどによって、一般市民の皆様がインターネットで見ることが可能ですよ、という発想そのものが時代遅れだと思う。ネット配信にしたって、スティーブ・ジョブスのスピーチなら見るけど、学者と議員センセイと役人のシンポジウム?誰がそんなもん見るかと思う。Podcastにして、iPodにダウンロードできても聴きたくもない。モーリー・ロバートソンのi-morleyの方が聴いていてずっとためになるもん。

 そもそも、学者や議員や官僚という、社会の大多数の人々とは、かけ離れたところにいる人々による、高尚でアカディミックな発表や「議論」(彼らは本当の意味での議論はしない)で、社会や経済のリアルな現状を捉えることができるのであろうか。むしろ、様々な実社会で働いている人々(いや、家庭の主婦だって、働いていない引きこもり君やニート君だって)のいろいろな意見の方がずっと価値があるのではないか。そうしたリアルな現場からの意見の集合体を、ただの2ちゃんねる的なネット世論にせず、そこから社会と政治のあるべき方向が生まれてくるプロセスを作り出すのが、これからの時代の政党の役割であろう。

 だからこそ、そのためには、政党がシンクタンクを作るのならば、ネット上に作るべきだと思う。政党は、もっと有権者のことを考えるべきである。政治に関心があるというと、今の世の中ではなんか老人ばっかりになるが、それは老人にはヒマがあるからである。隠居した老人であるならば、フルタイムで社会のこと、経済のこと、政治のことを考えることができるであろうが、30代、40代、50代で働いている者は、そんなことできるわけがないではないか。しかしながら、働いていても、帰宅後や休日だけでも、社会のことや政治のことを考える場や機会があれば、積極的に参加したいという人は多いのではないか。本来、「政治や経済や社会について会話する、議論する」ということが、まるであたかも学者や官僚だけの特権的な役割であって、フツーの庶民はそんなことはしない、できないというのが一般認識であった。しかしながら、そんなことはまったくない。むしろ、学者や官僚に、そうしたことを任せてきてきたのが間違いであった。彼らに任せると、我々市民から搾取することばかりで、ろくなことはない。

 実際のところ、シンポジウムそのものをネットで行うことは可能である。パワポを使ったプレゼンだろうとなんだろうと、自分のパソコン上で見ることができる。議論はフォーラム形式の電子会議室でやればいいし、お知らせもメーリングリストでできる。資料入手はダウンロードすればいい。なにも、ある特定の時間と場所に「集まって」行う必要はないのである。そうすれば、こっちだって、いつでも自分の都合に合わせて「参加」することができる。日曜日にスタバで、ノートPCを開いて「参加」することだってできる。

 もうひとつ重要なことは、ネットでならば、外国で生活をしている日本人も参加できるということだ。僕は、一時期、アメリカのサンノゼやオークランドなどで生活している日本人のコミニティのネットの運営の手伝いをしたことがある。このネットでの政治議論は、非常にレベルが高かった。彼らは国外で暮らしているため、日本と日本人を客観的に見ることができ、またそれを実際に体験している。こうした国外からの意見が、国内の社会に反映されれば、どれだけ良いだろうと思ったことが何度もある。学者や官僚なんかのシンポジウムより、海外に住む日本人の意見の方がずっと貴重である。

 政党は、もっとパソコンとネットを活用すべきだ。そして、ネットワークから考えるという視点が必要だ。政党がシンクタンクを持って、学者や議員や官僚が考えるのではない。ネットワークそのものがシンクタンク(シンクネット?)であり、社会のおのおのの現場の人々が考え、意見を発信していくのだ。そして、ネットには国境はない。国内の日本人も、国外の日本人も、あるいは在日外国人でも、さらに言えば日本人であろうとなかろうと、とりあえず日本語の読み書きができるのならば誰でも参加できて、政治や経済や社会のことについて会話するネットの場が必要なのだ。これができれば、従来のマスコミや政党政治は根底から変わる。


コメント

アメリカ共和党が保守主義に基いた形で政治復活を成功させた理由の一つは、シンクタンクにお金をつぎ込み、アイディアと人を育てたからだと言われています。

自民党・民主党は何らかの"ism"に基いての政治団体ではないので、シンクタンクは個々の課題についての勉強部屋以上にはならないとおもいます。シンクタンクをインターネットにもっていっても、それはかわらないと思います。

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