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東アジア共同体焦点
ＡＳＥＡＮあすから会議
【バンコク＝平田浩二】東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）閣僚会議が九日からクアラルンプールで始まるのを皮切りに、ＡＳＥＡＮ首脳会議、日中韓を加えたプラス３首脳会議、「東アジア共同体」を視野に地域の共存と繁栄を話し合う初の東アジアサミット（ＥＡＳ）が開催される。
十四日のサミットは、ＡＳＥＡＮ十カ国と日中韓に加え、オーストラリア、ニュージーランド、インドの計十六カ国が参加。東アジア諸国は政治体制や経済、宗教、言語など、欧州連合（ＥＵ）と比べて多様性に富み、一つの目標や理念を共有するのは容易ではない。
さらに主導権を握りたい日本と中国が歴史問題で対立。共同体の将来像や枠組みについて、どこまで議論を深められるか注目される。共同体が実現すれば、世界人口の約半数を占め、ＥＵや北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）地域をはるかに上回る三十億人規模の巨大市場が誕生する。
一方、ＡＳＥＡＮ首脳会議では、昨年採択された域内格差の是正に向けた「ビエンチャン行動計画」の実施状況を検証。鳥インフルエンザやテロへの対策、エネルギー問題などを主要議題に話し合う。「内政不干渉」の原則を理由に積極関与を避けてきたミャンマーの民主化問題についても、非公式に言及する可能性がある。
◆東アジアサミット「豪の参加に反対」マハティール氏批判
【クアラルンプール＝共同】マレーシアのマハティール前首相は七日、共同通信などと会見し、十四日に首都クアラルンプールで開かれる第一回東アジアサミットについて「アジアに属さないオーストラリア、ニュージーランドが加わっており容認できない」と反発した。同時に地域連携への障害になっているとして、小泉純一郎首相に靖国神社参拝中止を強く求めた。
米国の一極主義を強く批判してきた前首相は、特に親米のオーストラリアのサミット参加を批判し「これは東アジア・オーストラリア首脳会議だ」と痛烈に皮肉った。サミットの目的は「東アジア共通の声を世界貿易機関（ＷＴＯ）など国際的な舞台で反映させることだ」と強調。
また靖国問題で日中関係が深刻化し、日中首脳会談開催のめども立たない現状を踏まえ「（小泉首相は）参拝を中止すべきだ。一般の人ならば構わないが、彼は首相だ」と指摘。さらに「日本は東アジアとの関係よりも対米関係を重視している」と不満を示した。
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20051208/mng_____kok_____000.shtml
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