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「相当プレッシャーをかけられた」 姉歯元建築士らを証人喚問(JANJAN)
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投稿者 gataro 日時 2005 年 12 月 15 日 00:12:46: KbIx4LOvH6Ccw
 

「相当プレッシャーをかけられた」 姉歯元建築士らを証人喚問
http://www.janjan.jp/kokkai_watch/0512/0512136303/1.php?PHPSESSID=9a1d3a10837ef3cc9a6ea8655794c426

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 耐震強度偽装問題で12月14日、衆院国土交通委員会による証人喚問が国会内で行われた。この日午前、まず最初の証人として、構造計算書を偽造したとされる直接の本人である姉歯秀次元1級建築士が証言した。姉歯元建築士が国会の場に現れるのは初めて。衆院インターネット中継を利用して、14日午前9時半すぎから始まった姉歯元建築士の証言や、その他の証言のおもな内容を伝えたい。

 証人喚問されているのは、姉歯元建築士のほか、耐震強度の弱いマンションやホテルの施工などを行った木村建設(熊本県八代市。自己破産申し立て)の木村盛好社長、篠塚明元東京支店長、この木村社長らの指南役だったとされる総合経営研究所の内河健所長の計4人。証言は午前に姉歯元建築士、午後から残る木村社長らがした。

姉歯元建築士の証言

 証人喚問はふつうは予算委員会が開かれる衆院第1委員室で行われた。最初に姉歯元建築士は宣誓書を朗読し、署名をしたうえで証言を始めた。まず林国土交通委員長が「悪質な偽装をなぜ行ったか、あるいは行わざるを得なかったか、背景と理由を」と証言を求めた。

 姉歯元建築士は、「偽装のきっかけとなったことの始まりは、1998年ごろ、木村建設東京支店長の篠塚氏から鉄筋を減らすよう相当プレッシャーをかけられまして」と述べた。さらに同元建築士は「当時、木村建設から仕事の90%くらいを請け負っていたので、『鉄筋を減らさないと仕事を一切出さない』というので、仕事がなくなると生活ができなくなるのでやむを得ずそういうふうになった」と証言した。

 続いて各党代表による尋問に移り、渡辺具能氏(自民)がただしたのに答え、姉歯元建築士は偽装の最初の物件はグランドステージ池上だったと証言した。

 また、鉄筋量を減らすことについて、同元支店長が11月29日の参考人質疑(下欄参考を参照)では「法令の範囲で」という趣旨を述べていることに関しては、渡辺氏は「暴力団の親分が殺人を教唆するとき、だれだれを殺せと直接は言わない。なんとかしろという」などと比喩を交え、「鉄筋を減らせという直接言われるのは相当のプレッシャーだ。違法でもして鉄筋量を減らせと感じたか」と尋ねた。

 姉歯証人は、「そう感じた」と認めた。同証人は、それに先だって、篠塚支店長からは、最初の偽装以前から何度も減らせと求められ、そのたびに「これ以上できない」と断っていたと明かした。そのうえで、「これ以上できない」とは「法律に触れるという意味合い」だと、要求に応じて減らすことが違法になると認識していたことを認めた。この件に関しては、高木陽介氏(公明)の質問に答え、姉歯証人は、篠塚元支店長も違法性の認識があったとの見方を示した。

 このほか、姉歯証人は篠塚元支店長へのリベートについて「ダミーの請求書をあげろと言われ、合計7回くらい渡っている」と述べた。総額200万円ぐらいだったとした。

 総研(下欄参考を参照)との関係については、総研のセミナーで講師をしたことがあると認め、総研の内河所長とは平成設計関係者の葬儀で顔を見たと述べた。総研幹部の四ケ所猛氏とは4、5回会っていると答えた。

 これに関連して、吉井英勝氏(共産)の質問に、姉歯証人は「総研、平成設計」という組み合わせでのホテル建設は「通例になっていた」としたうえで、「総研、平成設計ラインのホテルは柱の断面などがパターン化され、小さな断面で無理があるプラニングだった」と述べた。

 民間検査確認機関で偽装を見抜けなかったどうかについては、「単純な内容で、すぐばれると思った」「イーホームズは見てないのが実情だと思った」「(プロなら)簡単に見抜ける」などと述べ、検査機関のチェックの甘さを指摘した。これらは高木、三日月大造(民主)、日森文尋(社民)の各氏らに答えた。

 姉歯証人は、渡辺氏が被害者に向けて何か言葉があるかとただしたのに対し、「マンションの住人の方々、国民の皆さん、関係各位に大変迷惑をかけたと深く反省しております。申し訳ありませんでした」と述べた。

 最後に、糸川正晃氏(国民新党)に答え、姉歯証人は「私に責任があるが、私一人でできることでもない。そこらのご理解を」と述べ、構造的な偽装であるとの考えを示した。

木村社長、篠塚元支店長の証言

 午後からは木村建設の木村社長、篠塚元支店長が証言をした。姉歯元建築士が「鉄筋を減らせというプレッシャー」を受け、それが違法になると篠塚証人も認識していると述べたことに、篠塚証人は「偽装に関与したことは一切ありません。鉄筋を減らすのも法令の範囲内で経済効果を考え、強く圧力をかけたという認識はない」と述べ、姉歯証言を否定した。

 与野党各議員がこの「プレッシャー」について尋問したのに対し、篠塚証人は「法令を犯すという認識はしていない」と繰り返した。一方で篠塚証人は姉歯元建築士とのやり取りについて、「どの物件ということでなく、もう少し何とかならんのかということはある」と伝えたとして、午前の自民・渡辺氏の比喩のような証言もしたり、「はっきりした記憶がない」などとも述べたりした。

 総研と木村建設の関係については、馬淵澄夫氏(民主)が名鉄刈谷インの建築現場にあったという書類を示し、総研関係者が木村建設の現場代理人らを直接指示するなどの関係にあるほか、仲介手数料などで金銭が総研に渡っているなどと指摘した。木村、篠塚両証人もこのホテル建築に関する総研との関係を認めた。

内河所長の証言

 最後に総研所長の内河証人が証言した。一連の鉄筋を減らすなどの偽装で、指南役ではないかとの疑惑が持たれている。これについては、総研関連企業の集まり「SG会」で内河証人が自筆のメモを配布し、ふたつのホテルを比較し、鉄筋を減らすと費用が安くなると書かれていることを各議員が取り上げた。

 メモには構造計算屋を変えるだけで安くつくることができるなどとも書かれていることから、各議員は総研や内河証人がホテル開業指導にとどまらず、構造計算まで指示しているのではないかとただした。これに対し、内河証人は「減っていたらということで、減らせとは書いていない。構造計算屋をだれにと指定したことはない」と指示を否定した。

 総研の指南の有無に関しては、馬淵氏が総研幹部の四ケ所氏(チーフコンサルタント)が平成設計(木村建設子会社)あてに出したという自筆メモが存在すると明らかにした。馬淵氏によると、それには鉄筋を1平方メートル当たり119キロを75−85キロに抑える、くいは一本でも少ない方が望ましい、柱の寸法が大きすぎる、などと書かれているなどとした。

 平成設計は姉歯元建築士が組んでいたことから、馬淵氏は「総研グループがコストダウンを目指し、姉歯建築士まで一気貫通する」「偽装をさせる仕組みを総研が生み出し、その延長が偽装マンションの問題だ」などとし、内河証人についてその「張本人」であると責任を追及した。

 内河証人は同メモについて「全然知りませんでした」と述べ、構造計算の指示についても否定を繰り返した。なお、内河証人が最近、離婚したことを望月義夫氏(自民)が取り上げたのに対し、内河証人は「すでに4年前から実質別居を繰り返していた」などとした。望月氏はこの時期の離婚は財産保全と見られるなどと指摘した。

 【参考】11月29日の参考人質疑のおもな内容
 この問題では、11月29日、12月7日と参考人質疑が行われている。そのうち11月29日の質疑で、疑惑のポイントが浮かび上がっている。国会会議録に基づいて、それらを以下のように整理してみた。
(1)姉歯元建築士に対する圧力
 長妻昭氏(民主)が「姉歯事務所に対しても、鉄筋を減らせというようなたぐいの話」をしていないかとただしたのに対し、木村建設の篠塚元支店長は、「そのようなことを言ったかもしれませんけれども、しかし、当然、法令遵守の中の、範囲内で減らせということ、ということで認識しております」と答えた。
 ヒューザーの小嶋進社長は「そのような圧力をかけたことはもちろん毛頭ございませんが、いいですか、それでは、コストダウン、そして経済設計が悪いということであれば、不経済設計をしろ、コストアップをしろということが正しいんですか」と述べた。
(2)問題発覚、公表をめぐる経緯
 指定検査機関「イーホームズ」の藤田東吾社長は、長妻氏の質問に答えて、「他の機関や行政で見抜けなかったものを公表して、その正義を貫いて何の意味があるんだ、もしそれでも公表するのであれば、徹底的にたたくというふうに言われました。(長妻委員「だれに」と呼ぶ)小嶋社長に言われました、ヒューザーの本社にて」と述べた。
 これについて、小嶋社長は「公表するまでに相当程度お調べする時間が必要であるということをまず申し上げました。それから、たたくという言葉は全く違いまして、追及させていただく」などと述べた。
(3)総研・内河所長の役割
 馬淵澄夫氏(民主)が「こうした構造上の問題が発生するようなさまざまな、鉄筋を間引くとか、こうしたことについて深くかかわってこられた、実はその後ろにはある黒幕がいるという報道がなされました。そして、この黒幕の方というのが、名前が伏せられておりますが、木村建設さんの入っているビルのオーナー、経営コンサルタントの方だ」と指摘したところ、木村社長は内河所長の名前を挙げた。ただし、「一年半以上会っていません」と述べた。
(4)リベートについて
 三日月大造氏(民主)が「姉歯建築設計事務所に対して架空の請求書の発行を依頼してお金を還流させていた、東京支店長のところに。このリベートを要求していたことは事実ですか」と質問したのに対し、木村建設の篠塚元支店長は「リベートではありません。架空の請求書を要求したということはありますけれども、リベートとしての感覚はありません」と認めた。篠塚元支店長は「私の営業経費という形で、捻出する形をとりました」などとも述べた。
 【注】
 (ア)証人喚問
 憲法62条は「両議院は、各々国政に関する調査を行ひ、これに関して、証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる」と、両議院の国政調査権を定め、これを受け、議院証言法(議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律)で証人喚問を規定する。証人喚問は、証人が経験した事実を述べることが求められる。正当な理由のない出頭拒否、および偽証などに罰則を設けられている。ただし、 証人は、自分や配偶者らが刑事訴追を受け、又は有罪判決を受けるおそれのあるときは、証言を拒むことができるとされる(議院証言法4条)。
 (イ)参考人招致
 国会法106条、衆参両院の規則に根拠を置く。「委員会は、審査又は調査のため必要があるときは、参考人の出頭を求め、その意見を聴くことができる」(衆院規則85条の2)などとされている。基本的に参考人の意見を聴くことが目的で行われる。陳述の真偽についての罰則はなく出頭も任意である。

(浜田秀夫)

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