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ブログ「反米嫌日戦線」が強制閉鎖へ(旗旗)
http://www.asyura2.com/0510/senkyo17/msg/919.html
投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2005 年 12 月 20 日 07:24:46: x0P0raHFBfKZU
 

(回答先: 北国tv(模型秘伝帳Bの巻) 投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2005 年 12 月 20 日 00:30:59)

http://hatahata.mods.jp/modules/wordpress/index.php?p=202

先日、全国的に有名な老舗ブログの一つである「反米嫌日戦線」様が、無料ブログサービスの一つである北国tvからパージされるという事件があり、ネット上の話題となっています。現在、「反米嫌日戦線」は一部の記事が差し替え(削除)された上にパスワードを無断で変更され、いっさい更新できない状態になっているそうです。

事実経過はこちらの「謙遜と謙譲の音楽」様
http://ch.kitaguni.tv/u/10670/%bb%a8%c3%cc/0000301090.html
が紹介しておれらますが、要するに北国tvが三顧の礼で迎えた(?)看板ブロガー「ピアニストnemo」さんという方のエントリーに、「反米嫌日戦線」が批判記事を書いてトラバを送ったことで、北国tvの社長が激怒したということらしいです。

両者の記事が北国tvによって削除されてしまいましたので論評はできませんが「反米嫌日戦線」側の記事はいくつか阿修羅に保存されています。たしかに私だったら使わないだろうなと思える表現や、ちょっと野蛮な表現も多々ある。このへんはnemoさん側のエントリーと読み比べていないから公平な判断はできないことはもちろんですが、「バカか!」みたいな言い方は正直私の感性からは支持できない。でも、この程度ならまだ旗旗に送られてくる各種の失礼なコメントはよりはマシです。つまりは一般ブロガー同士の喧嘩なら問題にならないレベルものが、たまたま突っ込んだ相手が悪くて社長を怒らせたという話らしいです。

つまり政治的判断とか圧力とかいうレベルの話ですらない。共有掲示板でkamakazuさんが「ケツの穴が小せえ」と言っておられますが、まさしくその通りということでしょう。私は勉強不足なのか、この問題がおこるまで、「ピアニストnemo」さんという方をまったく存知あげませんでしたから、北国tvにとってどれほど宣伝効果がある方なのか存じませんが、今回のニュースは非常な速さでネットを駆け巡り、社長の意図とまったく逆に北国tvの「おおらか」「自由」「ユニーク」というイメージを大きく損なったと思います。社長の個人的感情でこのような処置がとられるのは、明らかに妥当性を欠いたものであり、私はここに北国tvを強く批判し抗議したいと思います。以下、考えるところを述べます。


●「削除要求」という行為

いろんなブログを巡回していますと、たまに「某というサイト(ブログ)の削除要求に協力お願いします」なんて文言を見かけることがありました。つまりプロバイダーに対して当該サイトの閉鎖をみんなで要求しようというものです。私は「閉鎖要求」という選択肢も場合によってはあり得るものだとは思いますが、それは他に方法がないか、きわめて緊急を要するような場合、つまり刑法の正当防衛や緊急避難にも匹敵する「最後の手段」だと思っています。こういう認識ですから、まあ他の人も同じように重大に考えているだろうくらいに思っていましたし、この手の「協力のお願い」も一種のプレッシャー、悪く言えば大げさに書いて宣伝効果を狙ったもんかなくらいに考えて、さほど目くじら立てることもなく読み流してきました。

しかし以前に「ネット右翼問題を考える国民会議」様
http://sinrigakukenkyu.ameblo.jp/
の一部記事が、記事内容とは直接関係のない第三者からの通報により、アメーバブログによって削除されるという事件があり、私は軽いショックを受けました。ショックの根拠はいろいろあります。

まず第一に、現在の「ブログブーム」はその大半を「無料ブログサービス」を利用する人々によって支えられているわけですが、こういった「無料サービス」を提供している企業がちょっとした批判を受けた場合に、面倒を恐れて安易に個人のブログを削除してしまう可能性を示したことがあげられます。私はこれは「無料ブログブーム」の一種の盲点だったんではないかという気がしました。

第二に、削除の引き金となったのが、当該記事で批判されていた企業とは直接には無関係な第三者による「無料サービス」提供会社への通報であったことです。この第三者は当該記事をめぐって「国民会議」様と非難の応酬をしていました。これが「国民会議」様が直接に批判していた企業からの抗議に基づくものであったのならば、「あーあ、まあ無料だからなあ」って程度でショックは受けなかったかもしれません。

何と申しましょうか、この2点を通じて私には、右派だの左派だの言う政治的な問題のみならず、たとえば芸能記事をめぐるファン同士の応酬とか、個人の日記サイトにおけるささいな口論とか、そういうことをきっかけにして「名誉毀損」や「差別」を理由にした「ダメ元的な削除要求」が飛び交うような未来、しかもそれによって実際にちょくちょく削除されてしまって皆がエントリーの書き方に用心してしまうような未来が、ちらっとかいま見えたのです。

この2点が「軽いショック」の主な根拠ですが、他にも第三に当該記事で批判されていたのが個人ではなく企業であったこと。「企業の内情」を完全に暴露するのは個人には困難な場合が多いわけですから、ある程度までは(この「程度」が問題ですが)完璧な証拠ではなくて一種の蓋然性を指摘することは許されると考えます。そこから先は企業の側に「無罪の立証責任」が転嫁されると考えています。それが自己の社会活動によって利益を得ている企業の最低限の社会的責任であるはずです。

さらに第四には、批判の内容自体、それがすべて真実であったとしても、読む人が読めば「それがどうしたの?」程度のものであったこと。この程度で削除されてしまうのであれば、企業やマスコミ批判など何も書けないという印象を持ちました。

●今回の事例について

さて、今回の「反米嫌日戦線」事件についてみますと、この時に感じた危惧が、かなり現実になってきたのではないかという気がします。問題のトラバは、nemoさんの個人情報やプライバシーを暴いたり、著しく人権を侵害するものではなかったようですから、その閉鎖はまったく社長の恣意的なものと言わざるを得ません。そんなことを言い出したら、旗旗にも結構失礼なトラバやコメントが入ることもままあるわけですから、彼らもさっさとネット界から退場をお願いするしかありません。しかしそんなことまで要求する気はさらさらありません。こういう失礼なコメントや広告書き込みなどを削除したり、隔離板に移動するのは、要するに自分の言論の自由を守り、それへの妨害を排除するためです。彼らの言論の自由を認めないとか口を塞ごうという目的ではありません。それではこういう失礼な人々同じレベルまで自分を貶めてしまいます。

また、今回は個人ブロがー同士のやり取りです。もし、nemoさんが「反米嫌日戦線」から送られたトラバが気に入らないのであれば、さっさと削除すればすむことではありませんか。どんなコメントであれトラックバックであれ、自分のサイトの一部として残すか、それとも削除してしまうかは、サイトオナーが自分で判断することです。そうでなければ荒らしに対応して自分のサイトや言論を守ることもできません。

もし、nemoさんがいくら削除しても、「反米嫌日戦線」から粘着的に繰り返し何度も大量の罵倒トラックバックが送られてくるのであれば、それはもはや嫌がらせであり、民間人による言論弾圧としか言えません。なるほどそういう他人に迷惑をかける不良ブロガーを排除するのは、サービス提供会社の責任であると言えるでしょう。しかし今回送られたトラックバックはたったの一件です。つべこべ言う前にこのトラバを削除すればすむことであり、それはnemoさんの権利です。しかし送られたトラバではなく、逆にトラックバックを送ったブログを丸ごと削除するなんてのは、いくらなんでも妥当性を欠きます。私が不愉快なトラバをもらったことを考えてみても、自分のサイトから消すことはともかく、相手のサイトごと消してやろうとは思いません。そこまでやったら言論の自由の侵害です。

●若干の反省をこめて

さて、このようなことをエラソーに書いている私ではありますが、ブログなど影も形もなかった20世紀の末頃、かつて私も一度だけ「削除要求」を行った(賛同した)ことがあるのです。また、その後何度も「こいつ削除要求出したろか」と考えたこともあります(実際には出したことはありません)。

具体的には、私がかつて所属していた党派が、そこを離脱して今では組織と闘争を批判している元活動家を汚い言葉で批判した文章の削除要求(への賛同)でした。この元活動家と組織のどちらを支持するかという問題とは少し異なります。組織離脱直後というのは本当に辛いものだと自己紹介でも書きましたが、そういう元活動家の社会復帰への苦闘(この方の場合はエロライターへの転進)を、政治的な必要を超えて罵倒したり、ましてや「そんなことだから組織もやめたんだ」みたいな書き方は酷いのではないか、これは同じ元活動家して他人事ではないなという思いでした。

しかし今回の事態を見て思うのは、こういうふうにみんな削除されてしまっては、直接の判断を下しようがない。基本的に墓の方が書いた記事で推測は充分に可能だとは言え、一次情報にあたって北国tvユーザーをはじめ、皆が自分で判断することができない。従って要求すべきは、「削除」ではなかったのではないかと今は考えています。

以上をふまえて、私はネット上の言論に自由に危惧を抱く一個人として、北国tvに最低限以下の措置を要求します。
1)削除した「反米嫌日戦線」のエントリーを復元すること。
2)これはnemoさんの意向が優先するので何とも言えないが、もしnemoさん側のエントリーが差し替えられているのが北国tvの意向であるなら、これもただちに復元すること。
3)北国tvはユーザーへの説明責任を果たすべきこと。とりわけトップページで紹介されているブログを批判したら即日閉鎖するのが北国tvの方針なのかどうか、その見解をネット上で明らかにすること。
4)その「見解表明」のページから、両者の問題のエントリーへのリンクを張って、読んだ人が公平な判断を下せるようにすること。
5)この問題でどちらのブログにも、調子にのったジャンクなトラバや、荒しコメントが大量に入らないよう配慮すること。
以上です。

●すべてのネットユーザーは、北国tvに意見を表明しよう

この事件は、とりわけ無料ブログサービスを使っているすべてのブロガーにとって、決して他人事ではないはずです。明日にもわが身に降りかかる事態かもしれません。

もちろん他人のサイトを荒らして言論を弾圧するのはもってのほかですし、誹謗中傷や人種差別、人権侵害にならないよう注意するのは、言論の自由を行使する者として当然です。自由には責任がともなうのです。自由だけを主張して、責任を負おうとしない「匿名のお子様」が多すぎます。

さらに言うなら、決して私の意見を押し付ける気はないし、極端な話、「北国tv擁護」ですらいいですから、すべてのブロガーは何らかの意思を表明してほしいと思います。大いに議論すべき問題ではないでしょうか?

●最後に - タダほど高いものはない?

しかしですねー、こうして考えてきますと、やっぱり「無料ブログ」というのも考えものですよ。

私のように有料でサーバーをレンタルし、自分でCGIを組みこんで動かしている場合だって、サーバー業者が契約を一方的に解除して閉鎖に追い込まれる可能性だってあります。しかしその場合は「有料契約」の破棄であり、「サイトそのものの閉鎖」ということになります。基本的に人が組み込んだCGIのパスワードを盗んで、特定エントリーだけ消すことはしないでしょうから、今回の例のように「無料ブログサービス」の特定のエントリーだけを削除するのと比べてはるかに敷居が高いと言えます。

私は最初から「無料ブログサービス」は考慮していませんでした。デザインや機能の組み込みで自由度が低いというのが一番の理由でしたが、やはり「無料サービス」というのは、相手から何をされても(たとえばいきなりサービスを廃止されても)文句は言えない。基本的に相手の理屈に従い、提供してもらったものだけを許された範囲で使用するのが礼儀であり常識だと思えたからです(もちろんものにはは限度がありますが)。ブログやサイトの設置や運用には何冊も本を読んで試行錯誤を繰り返してしまい、一見、随分と遠回りしたかに見えますが、今ではこの判断は間違っていなかったと今回の件でますます確信しました。

※まさかと思うけど、この件でnemo氏のブログにしょーもないちょっかいを出さないように。氏は北国tv社長の判断ミスに巻きこれた側面があると思うから。

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