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民主党の寺田学議員の小文「終電の必要性」
http://www.asyura2.com/0510/senkyo17/msg/978.html
投稿者 下戸彩 日時 2005 年 12 月 21 日 19:20:53: yZ.kO/yAkn3xw
 

「終電の必要性」

http://www.manabu.jp/diary/index.php?20051220

前の日記に引き続き中国の話題を書こうと思ったが、
先週の週間東洋経済に興味の引く記事があったのでそちらを。

「消費者の王様化で広がる労働者の受難」
この記事を書いたのは、
希望格差社会などの言葉を生みだした東京学芸大学の山田教授である。

本年はJR西日本の脱線事故に始まり、耐震強度偽造問題で終えたように、
民間企業の安全性軽視がクローズアップされた年だった。
これらの事故、事件と消費者のと関係についての山田教授の記述には、
考えさせられるものがあった。

市場中心主義が進む現代において顕著なことは、
消費者が主役になることである。
これにはサービスの上昇を促すなど、
望ましいことも沢山あるが、影の部分も付きまとう。

確かに、JR西日本は安全性を軽視した経営を行っていた。
それは弁明の余地がない。
だが、そのような経営に至る上で、
私たち消費者に微塵の責任もないだろうか。

短気な私は、電車が30分でも遅れると不快になる。
価格に見合わないサービスを受けたりするようものなら、
不平不満が止まらない。
逆に便利なサービスには顔が緩む。
昨日も入手したいDVDを手に入れるため、深夜一時に音楽店を訪れた。
その音楽店が24時間営業であるからなせることであった。

人間の欲には限りがない。
便利になればなるほど有り難いものだ。
便利がさらなる便利をよび、リーズナブルな程、需要は高まる。
市場競争から生まれるサービス合戦は消費者にとって歓迎すべきものである。
しかし、
そこにはサービスを提供する側も存在することを忘れてはならない。
人間の体内摂理とは大きく反する深夜業務。
消費者の厳しい視線があるゆえのミスが許されない緊張感。
激しいクレーム。
そのような労働下におかれた労働者の立場とは。
そして厳しいサービス合戦を勝ち抜くために、
従業員にハードワークを求めざろうえない経営者。
そこから生まれる数々の綻び(ほころび)。

ワンクリックで買えるネット書店。
例えばアマゾンなどを私も多用しているが、
それらネット書店の裏には、
ノルマを課せられ広い倉庫内を走り続けるアルバイト労働者がいる。

もう少しで2006年を迎える。
多くのデパートは、
昔ならば4日からの営業だったにも関らず、今は元旦から営業している。
お正月というメデタイ休日すら業務に負われる従業員。

消費者を責めているわけではないし、
安全性を軽視した経営者を擁護しているわけでもない。
市場経済も否定しない。
確かに便利なことは良いことだ。
確かに安いことは良いことだ。
ただ、
市場経済の中で、
消費費者中心主義の中で、
安全性や従業員の労苦への視点が残念ながら薄れていってしまう。
そして、それらだけではない「何か」が失われていっているような気もする。

私の現状の感性と表現力においては、
それが何であるかをはっきり表現できないが、
近いうちにそれを明確化し、
それを守るような政治を行っていきたいとは考えている。

昔からナゼ電車は24時間営業しないのか考えていた。
技術的、利益的観点から終電が設けられているかもしれないが、
あの終電が、
私が表現できない「何か」を守っている一つのような気がしてならない。

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