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社会性を教育するというゲーム
http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/204.html
投稿者 東の空 日時 2005 年 10 月 15 日 05:41:01: SaGIQF63Ne3VA
 

(回答先: 東の空さん、今日はこっちにレスします。 投稿者 デラシネ 日時 2005 年 10 月 13 日 23:57:38)

デラシネさんこんにちは
デラシネさんと対話できるのは嬉しいです。


最後に田舎の電車の中で大声で喋る爺ちゃん婆ちゃんの件ですが、あれは田舎というコミュニティーにおいては、都会のように内と外が判然と分かれていないということでしょうね。
つまり田舎の爺ちゃん婆ちゃんは、地元の電車の中でも自宅にいる時とあまり変わらず、くつろいでいるのでしょう。(笑)
田舎というのはそういう意味で素朴で健康的であり、都会というところは常に人に緊張を強いる、とてもに非人間的なところだとも言えます。

そのとおりだと思います。
都会でも30年前と今ではおそらく変わってるでしょう。
もっとも、田舎も人間関係が干渉的でいいことばかりではないようですが。

で、ここで思うのですが、電車の中ひとつとってもいろいろある。社会もいろいろある訳です。
健全で人間的な社会もあれば、不健全で非人間的な社会もある訳です。
そうすると、「社会性を身につける」というのは単純な話ではないということです。

↓これは、また、古山明男さんの話なのですが、読んでみてください。

社会性について
http://www.ne.jp/asahi/homeschool/renkon/susume6.htm

ここに出てくるTVの番組は私も見ました。
学校育ちの子供たちの場合、先に遊んでるグループは新しい子が傍に居ても無視しています。学校育ちの新しい子もじっとしてるだけです。
ホームスクーラーの子供のグループの場合、新しい子が傍に居ると、居ることに関心を持ちます。新しい子もホームスクーラーの子供は何気なく仲間に入っていきます。そして何気なく受け入れられます。

こういう場面で普通の大人が口にしそうなことは「仲間に入れってて言いなさい」「いっしょに遊んであげてね」です。
こういう言い方をまるっきりおかしいとは言いませんが、「仲間」「集団の内と外」こういった観念を大人が先に持っていて、それを安易に子供の世界に持ち込んでいるのではないかと疑問を持っています。子供というのは本来は、「集団の内と外」ということに無頓着ですから。少なくともぼんやりしている。

こんな番組もありました。(初めから最後まで見てた訳ではないのですが)
幼稚園の子が、ジャングルジムで何人かで遊んでいて、そこに女の子が一緒に遊ぼうと思って、入って行こうとします。
ここで一人の男の子が、「おまえは仲間に入れてやらない」というようなことを言って、女の子はしょぼんとして退散します。
番組ではこの女の子がテーマでこの子が自己主張できるように成長するという話だったようです。
しかし、よく考えてみると幼稚園ぐらいの子供というのはみんなで遊ぶといっても、実際にはばらばらに一人遊びをしています。
仲間という観念が幼稚園の子にとってどんな意味があるかまるで怪しい。他のジャングルジムで遊んでいた子も仲間で遊んでいたというつもりがあったかどうか怪しい。
実のところ、ここで出てくる男の子が「仲間はずれ」というゲームをどこかで覚えてきたというのが本当は問題だったんではないでしょうか。

こんな話もあります。
私の甥が小学校1年生のときに担任の先生が「みんな友達できましたか」というような話をしたそうです。
おそらくみんな「誰々君が友達です」みたいなことになったのでしょう。
そのとき甥は自分には友達がいないことに気づいたようです。といっても孤立していたということでなく、特定の友達というのがいなかったというだけなんですが、かなり、ショックだったようです。母親は「友達なんかいらん、母ちゃんはおまえが大好きだよ」と言って慰めたようです。
つまり、「友達」という観念だけが先行している訳です。教育上の課題にでもなってるんでしょう。
小学校1年生ぐらいのときは、先生も「クラスみんなが友達」ぐらいに言ってりゃいいのにと思いますが。

ところで、最初に挙げた番組を見たとき、もう一つ、私が思ったのは、ホームスクーラーの親は世間のはみ出し者のようなことをしている。自分たちの権利を守るために政治家と掛け合ったりするような努力をしながら。そして、ホームスクーラーの子はこの親を見て育っている。
結局、世間の枠組みにパコッと嵌ったような生き方をするのでなくて、枠外で生きたときに初めて社会性(社会性という言葉が適切か分かりませんが)が身につくんじゃないか。少なくとも社会というものを垣間見ることになるので、自分の能力として何か持てるのではないかと思います。

最後に、写真の女子高生の件ですが、彼女らは一人ではああいう振る舞いはしないと思います。
みんなで集まってあそこに私的な場を形成しているのでしょう。で、自分の家にいるようにリラックスしている。
あそこを通行しようとしたときに彼女らが、すんなり開けてくれるのか、ムッとするのかでも印象は違うと思います。

背筋を伸ばして2本足で立っているのが、人間の特徴であって、人間らしい姿です。
たらっとしているのは、あまり良くはない。
姿勢は前頭連合野の発達とも相関するかもしれません。

私としてはこれ以上の判断はしないことにします。


彼らのビヘイビヤーを社会通念とかモラルといった観点から論ずると本質が見えなくなってしまうが、脳科学の観点から見れば一目瞭然。
ああいったビヘイビヤーは、脳の機能不全における他覚症状だということですね。

脳科学の観点というのも、精神医学と一緒で社会通念とかモラルを正当化する必殺技に使われがちですからね。
デラシネさんはそういう使い方をしないかも知れませんが、世間では今後そういう使われ方をしていきますよ。きっと。

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