★阿修羅♪ > 社会問題2 > 297.html
 ★阿修羅♪
派遣社員の長男の事故死 両親が賠償を求めて提訴 (asahi.com)
http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/297.html
投稿者 彗星 日時 2005 年 11 月 10 日 02:01:33: HZN1pv7x5vK0M
 

派遣社員の長男の事故死 両親が賠償を求めて提訴

2005年11月10日00時41分

 派遣社員の長男が派遣先の工場で作業中に死亡したのは、工場側が安全対策を怠ったためだとして、両親が9日、工場と人材派遣会社に1億4200万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。派遣社員が事故に遭った場合、派遣元や派遣先はどう責任を負うべきなのか――。派遣社員となる若者が増える中、安全への取り組みが遅れている実態が浮かび上がっている。

 訴えたのは山梨県に住む飯窪慎三さん(56)と可代美さん(53)。

 長男の修平さんは神奈川県相模原市の人材派遣会社に雇用され、03年7月29日から同市内の製缶工場に派遣された。脚立の上に立ち、ベルトコンベヤーで流れてくる缶をチェックする仕事だった。

 4日後の8月2日正午過ぎ、作業中に脚立から落ち、機械に頭を打って倒れた。22歳の誕生日の翌日だった。病院に運ばれたが意識は戻らず、11月8日に亡くなった。

 「なぜ息子は死ななければならなかったのか」

 両親は工場に、じかに説明を求めた。だが、話し合いの窓口になったのは雇用関係のある派遣会社。工場の業務に詳しくなく、納得のいく説明は得られなかった。

 今年3月、派遣社員の労災自殺をめぐる訴訟で、派遣先の責任を認める判決が東京地裁で出た。両親はこの裁判を知り、原告側代理人だった川人博弁護士に相談。提訴を決断した。

 慎三さんは「息子は前日の電話で『落ちそうで怖い』と話していた。同じような事故が起きないよう、派遣先がしっかりと安全管理に取り組むよう訴えたい」と話す。 工場は「訴状を見ていないのでコメントできない」。人材派遣会社は「事故は残念だが、できることはやってきたつもりだ。弁護士と相談して対応する」としている。

   ◇   ◇

 厚生労働省によると、派遣労働者の数は94年からの10年間で約58万人から約236万人と4倍以上に増えている。安全面などから禁止されていた製造業への派遣も昨春、解禁され、ますます増える見通しだ。経費削減のため業務の外部委託(アウトソーシング)を図る会社は増え、人材派遣業界は急成長している。

 一方で、労働環境の整備は十分とは言えないようだ。今回の事故について、相模原労働基準監督署は労災と認め、「脚立を使わない」などの安全指導をしたが、指導先は工場ではなく、派遣会社だった。派遣会社は両親に示談を申し入れたが、工場は賠償に応じる構えは見せていない。

 厚労省の検討会は04年にまとめた報告書で、「就業形態の多様化、雇用の流動化により、安全配慮義務を負うべき範囲があいまいになっている」と指摘した。同省労働基準局は、派遣社員の労働環境の実態を調べる準備を進めている。

http://www.asahi.com/national/update/1109/TKY200511090424.html

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 社会問題2掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。