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なかなか一刀両断というわけにはゆかない問題ですね。
http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/408.html
投稿者 如往 日時 2005 年 12 月 21 日 07:45:52: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 労働市場での「男女平等」と女児への性的虐待は関連する。 投稿者 東京音頭 日時 2005 年 12 月 19 日 21:27:20)


 東京音頭さん、こんにちは、はじめまして。
 新世紀人には割り込みで失礼します。
 さて、私事で恐縮ですが、所謂適齢期を僅かばかり過ぎた、今は独立して生計を立てている一人娘をもつ身のオヤジです。以前より東京音頭さんのプレーンで弁別の利いた視点に注目していましたが、とりわけ今回の「男女平等」が孕む問題に関する東京音頭さんの解析には大いに触発されるものがあり、レスしたような次第です。


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 人々の幸せのための「男女平等」は、そう簡単にはいかない。家庭破壊を伴う、欧米型男女平等
 http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/405.html
 投稿者 東京音頭 日時 2005 年 12 月19日
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 「男女平等」のテーマが浮き彫りにされたのには、産業革命を契機とする農業経済社会から工業経済社会への移行が大きく影響していると想われます。無論其々のお国の事情によって問題の表出過程には差異がみられますが、極大雑把に概括してみますと、農業経済社会では一つの家族で一つの生産単位を形成していたがために男女差別は家族の内に埋没していました。しかし、工業経済社会になると生産体制は必ずしも家族単位で構成される必要がなくなり、むしろ商業経済が発展していく過程では消費単位の母数拡大のためにも家族単位のさらなる細分化が求められるようになったと謂えましょう。つまり、「男女平等」は家族単位の細分化、強いて云えば労働単位としての独立性の現出に伴う現象と見ることもできると思います。
 けれども、何故日本社会では欧米ほどに「男女平等」のネガティブな側面が顕在化して来ないかというと、江戸末期に至るまで善くも悪くも永らく武家社会や鎖国国家を支えて来た価値観が、明治期から昭和にかけての工業化への移行期においても、政府主導の教化策が奏効し国民の倫理観として保守されたことによるのではないでしょうか。

 >しかしながら、この社会は、私は 男性天国でもないと思います。こういう社会では、母親に対し、自分やこどもの食べるお金くらい自分で稼いで当然との期待はしません。夫である男性が 一生懸命稼ぎ、妻、子供を食べさせて当たり前という価値観が育ちます。(豪州では ヨーロッパ系を中心に消滅しかかっている価値観)又、夫ばかり 外へ出て、好きなことばかりやって、遊べるかというとそうもいかないです。日本には、夫がほかに女性を作り、簡単に妻と別れることのできないしくみがあるます。それが、まず、貞操義務(こちらで話したら、みんな、ずっこけてた、)です。女性にも義務はありますが、私は、男性をしばるものと見ています。これで、離婚したい男性は、妻へ 慰謝料を払わなくてはなりません。(こちらでは、そんな法律はない)

 男性が主たる稼ぎ手として家族を養う義務を負うと云った建前(価値観)が遅滞なく履行されているとすれば、“男性天国”を謳歌する人達は相対的に少数に止まることになるでしょう。しかし、「日本には、夫がほかに女性を作り、簡単に妻と別れることのできないしくみがあるます。」では貞操義務が“しくみ”としてどのような構造になっているのか判然としませんので、是非共解説をいただきたくお願いします。もちろん、不貞に及んだことが離婚請求の理由として認定されますし、それが一方的に婚姻関係を破綻させた原因の場合には慰謝料の対象にもなるでしょう。けれども、判例に基づくことはあっても予め貞操義務が法的に構造化されているとは考え難いのですが、如何でしょうか。今日に至るまで殊更結婚を神聖化する文化ではあらぬ日本では婚姻の背景にまで及ぶ倫理観に際立つものがあったかどうか、疑問であると思っています

 >又 もうひとつ、これが夫には、もっとも辛いだろうと思われるぺナルティーに 親権があります。妻と別れたい男性は、もちろん親権はとれないし、もっと深刻なのは、こどもに2度とあえなくなるかもということです。(妻の胸三寸というところです。)、欧米にあるような、別れたパパが子供に定期的に会える権利は、(従わないと、母親は罰せられる)日本ではまだ、ありません。その他、他人の目とか、出世にかかわるとか、(道徳的に 浮気して 妻を捨てた男性はほめられたものではない)(欧米では、まったく平気)など、様々な要因で、男が勝手になんでもできるとは言いがたい社会なのです。

 確かに親権に纏わる周辺の法整備が進んでいるようには思えませんし、また、現状では子供は母親に育てられるべきといった社会通念が支配していることも事実でしょう。しかし、「男が勝手になんでもできるとは言いがたい」のではなくて、勝手なことをしたらそれ相応の報いを受けるのが当然の社会状況になったのだと思います。
 
 >どちらかというと、どっちが不利かという問題提起はできるでしょうが。で、父も母も自分の立場を捨てるのに、大きな不利益があるから、離婚は控える。我慢する。なんとか、頑張る ということになっている(いた??)のでしょう。子供にとっては、パパとママがいっしょにいてくれるのが、一番幸せではないのでしょうか。(もちろん、けんかばかりされても困るが)。

 婚姻関係にも耐用年数のようなものがあるのかなと想う今日この頃ですが、少なくとも子供が成人になるまでは互いの努力によって関係の維持及び延長を図るべきだと思っています。

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 労働市場での「男女平等」と女児への性的虐待は関連する。
 http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/406.html
 投稿者 東京音頭 日時 2005 年 12 月 19 日
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 >家で子育てを担うのは、圧倒的に女性、授業参観、父母会にいくのも、習い事でこどもを迎えにいくのも、圧倒的に女性の日本では 想像がつかないかもしれませんが、将来の日本の姿かもしれません。「男も家事をやれ、子育てに参加すべき」正論なのですが、そういうことが、当たり前の社会とは、どういう社会か、もっと現実を知らないと とんでもないことになるのでは危惧します。

 必ずしも夫婦同衾や家族同居を求めていない日本の法体制ではこの問題がどの程度頻出して来るのか想像ができませんが、むしろ恐ろしく核家族化が進行している日本社会では西欧の事情とは違った面も出てくるのではないかと想われます。

 >私は、こちらに来て 気がついたのは、女が子育てを担うというのは、女児が安心して育つため、自然なことではないかと思ったりするのです。じゃあ、男児は?? しかし、日本のように、母親のみが、孤独の中で、子育てをされられる社会も おかしくて、だから、実の母親による虐待もおこります。こういうことから考えると、女性だって、子育て以外の生産労働して当たり前なので、やはり、原始の頃から行われてきた、集団(大家族、村単位)子育てこそが、自然なのだろう、と思います。

 統計的にはどうか判りませんが、本来的に女児も男児も女性がある時期まで子育てを担うのが自然なことであり、必要なことでもあると考えます。女性性を構成する母性は女児にとってはやがてmatrixとしての態度形成に資する掛け替えのない要素であり、男児にとっては巣立ちのための心理的プラット・ホームを支える重要な役割を担っていることに変わりはないでしょう。
 確かに集団(家族、村単位)はある時は子供を一定の束縛もするけれど、またある時は複数の絆のネットで柔らかく包みもします。しかしながら、我々は旧き良き大家族主義には戻れないところにまで差しかかっているのかも知れませんし、そのような逆風の中にあって、もし集団による子育ての美点を現在の家族関係に添えることが可能だとするならば、例えば家族全員による家事の分担のようなところから始めるのも一考の余地ありと考える次第です。

 何やら取りとめのないレスになってしまい、申し訳なく思っております。どうかこれに懲りることなく、東京音頭さんによる彼の地の人々との交流や共通項探しの模様をレポートしてください、楽しみにしています。

 また、会いましょう。


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