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本田 由紀 (著), 内藤 朝雄 (著), 後藤 和智 (著) 「ニート」って言うな! 光文社新書
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投稿者 乃依 日時 2006 年 2 月 12 日 12:48:39: YTmYN2QYOSlOI
 

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「ニート」って言うな! 光文社新書
本田 由紀 (著), 内藤 朝雄 (著), 後藤 和智 (著)


価格: ¥840 (税込)

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書籍データ


新書: 310 p ; サイズ(cm): 18

出版社: 光文社 ; ISBN: 4334033377 ; (2006/01/17)

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レビュー

出版社/著者からの内容紹介
なぜこの誤った概念がかくも支配力を持つようになったのか

「ニート」とは、働かず、就学もせず、求職行動もとっていない若者を指す言葉で、日本では二〇〇四年頃より使われ始め、その急増が国を揺るがす危機のように叫ばれている。様々な機関が「ニート」の「人間性」を叩き直そうと「支援」の手を差し伸べており、多額の予算が動いている。
このような状況下において、本書では、まず、日本での「ニート問題」の論じられ方に疑問を覚える本田由紀氏が、「ニート」という言葉自体の不適切さを量と質の両面から明らかにする。
また、『いじめの社会理論』の著者である内藤朝雄氏は、「ニート」が大衆の憎悪と不安の標的とされていることを挙げ、憎悪のメカニズムと、「教育」的指導の持つ危険な欲望について解説する。
さらに、ブログ上で「俗流若者論批判」を精力的に展開し注目を浴びている後藤和智氏が、「ニート」を巡る言説を詳しく検証する。

内容(「BOOK」データベースより)
「ニート」とは、働かず、就学もせず、求職行動もとっていない若者を指す言葉で、日本では二〇〇四年頃より使われ始め、その急増が国を揺るがす危機のように叫ばれている。様々な機関が「ニート」の「人間性」を叩き直そうと「支援」の手を差し押べており、多額の予算が動いている。このような状況下において、本書では、まず、日本での「ニート問題」の論じられ方に疑問を覚える本田由紀氏が、「ニート」という言葉自体の不適切さを量と質の両面から明らかにする。また、『いじめの社会理論』の著者である内藤朝雄氏は、「ニート」が大衆の憎悪と不安の標的とされていることを挙げ、憎悪のメカニズムと、「教育」的指導の持つ危険な欲望について解説する。さらに、ブログ上で「俗流若者論批判」を精力的に展開し注目を浴びている後藤和智氏が、「ニート」を巡る言説を詳しく検証する。

内容(「MARC」データベースより)
「ニート」とは、働かず、就学もせず、求職行動もとっていない若者を指す言葉。若年雇用問題解決の道を、若者に対する治療・矯正に求める日本社会に疑問を覚えた著者たちが、多角的な視点で現在の「ニート問題」を検証する。

出版社からのコメント
「ニート」言説という靄(もや)が二〇〇〇年代半ばの日本社会を覆い、視界を不透明にしている。この靄の中で日本社会は誤った方向に舵(かじ)を切ろうとしている。「ニート」言説は、一九九〇年代半ば以降ほぼ十年間の長きにわたり悪化の一途をたどった若年雇用問題の咎(とが)を、労働需要側や日本の若年労働市場の特殊性にではなく若者自身とその家族に負わせ、若者に対する治療・矯正に問題解決の道を求めている。(中略)もう我々を惑わす「ニート」という言葉は使うべきではない。「ニート」って言うな!(「はじめに」より)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
本田 由紀
1964年徳島県生まれ。東京大学大学院情報学環助教授。専門は教育社会学。日本労働研究機構研究員などを経て現職

内藤 朝雄
1962年東京都生まれ。明治大学専任講師。専門は社会学。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を経て現職

後藤 和智
1984年岩手県生まれ。東北大学工学部建築学科在学中。平成17、18年仙台市成人式実行委員。2004年11月より、ブログ上で青少年言説の検証に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


目次

第1部 「現実」―「ニート」論という奇妙な幻影(「ニート」のイメージは間違っている
若者に対して真に必要な支援は何か)
第2部 「構造」―社会の憎悪のメカニズム(青少年ネガティヴ・キャンペーン
佐世保事件にみる諸問題
ニートをめぐる「祭り」の状況 ほか)
第3部 「言説」―「ニート」論を検証する(「ニート」論前夜―「自立しない若者」への苛立ち
「ニート」論はいかにして広まったか
週刊誌における「ニート」 ほか)

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ことばの過ちか, 2006/02/11
レビュアー: ミステリ好き (東京都) - 自分が書き込んだレビューをすべて見る

いま流布している「ニート」は個人や家庭の問題に局限して論議していて社会構造の問題でもあることを完全に無視していることを厳しく指摘する。この主張の通りですね。今が、不況で就労が困難である状況でなければ、若者で、就労している人は、もっともっと多くなるでしょうね。過去の不況期の実態を知りたいものですね。


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「ニート」を題材としたメディア・社会批判の書, 2006/02/02
レビュアー: ぷりうす (川崎市) - 自分が書き込んだレビューをすべて見る


マスコミによって繰り返し報じられ、すっかり定着した「ニート」という言葉であるが、本来の意味から離れて「無気力な若者」批判へと向かっている。こうした現実を3人の著者がそれぞれの視点から批判する。

一番興味深かったのは、社会学博士・内藤氏執筆の第2章。マス・メディアがニートを語るときの論調をひとつひとつデータを示しながら論破していく様は眼から鱗が落ちる思いだ。

マスコミは「物質的な豊かさの反面、人間性が失われた」「インターネットが歪んだ人間関係を生んだ」など、もっともらしい言説でニート批判を展開するが、これらが全く根拠のないものであることがはっきり示されている。今まで、マスコミの論調に踊らされ、素朴にこれらの言説を信じていた自分自身を大いに反省した。

また、こうした「ニート」たたきの裏にあるのが、「理解できないものに対する大衆の憎悪である」という視点は面白い。彼らにとって異質なニートたちを「教育」によって無色透明なものに作り替えようという欲望が、執拗なまでの「ニート」バッシングになっているという論は説得力がある。

ニート問題の根元は、若者の問題ではなく、年長者の非寛容である、というのは新しい驚きであった。

本書は「ニート問題」を題材に、マスコミの偏向と悪意を批判するものとして、また、異質なものを抑圧し、都合良く作り替えようとする社会の脅威に対して警鐘を鳴らすものとして、是非一読すべき本。

軽そうなタイトルとは裏腹な、硬派なマスメディア・社会批判の良書。


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カテゴライズしません 「ニート」 とは, 2006/02/02
レビュアー: やのなのね - 自分が書き込んだレビューをすべて見る

 ニート=ひきこもり ではないという事、そして
いわゆる日本で言う「ニート」の出現は労働市場
に原因があるという主張は非常に理解できる。組織に
属さない者がわかる臭さ、という表現を引用したのは
とても分かりやすい。しかしニート=ひきこもり
ではないことを表現するために労働市場を断罪する
ことが主になっている面がある。

問題解決にはその点の理解も大切であるので長期的展望は
評価できる。しかし具体性やリアリティーにやや欠けていた。
最も根本的な事は「どうしたら企業は従業員にやさしくなるか」
であり、非典型雇用への処遇を向上させる事ではないか。
つまりフリーターは使い捨てでいい、と思っている企業
を変える方が急務であると私もおもう。

わたしなら啓蒙的視点から帝人やベネッセといった
世間的に社員に手厚くして成功しているといわれる
会社を税制面から援助して、あるべき会社モデルの例
として、求職者側に多様な選択肢の一つとして用意する
のはどうか、と個人的に思っているがどうだろうか。

そういった様々な面での対応があってこそ、長期的
展望にあった教育によって労働意欲を高めることや
自由な社会を作る事が徐々に効果として現れてくる
のではないか。また同時に自由には責任が伴うから
「待遇がいい所に行きたければ自分の価値を高めろ」
とも言えるにする事が、資本主義である以上必要ではないか。


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三人三様のテンションが味かも, 2006/01/21
レビュアー: ずみとし (北九州) - 自分が書き込んだレビューをすべて見る

とりあえず厚生労働省の役人は本田由紀氏のパートを読んどけ。
途中「フリーター論」っぽくなってる部分もありますが、なかなかの慧眼。これからの雇用について考えさせられます。
内藤朝雄氏のエキセントリックな文章も楽しい。
「憎悪の作られ方」が判りやすく語られてます。
・・・が、この「教育」への憎悪はなんなんだ?
教育というかまあ「洗脳」とか「価値の単一化」への反感なのだろうけど、用語の使い方とか味でもあるエキセントリックな文章とかで、「暴論」っぽい印象を抱かせてしまうのは残念。
後藤和智氏は個人的にずっとブログをチェックしている人です。
いろいろなマスコミにあらわれた「ニート」という用語とその扱いの検証。
おもしろいんだけど数が少ない。
たとえば週刊誌だと「サンデー毎日」「AERA」「読売ウィークリー」の3誌ってのはどーでしょう。新聞社系に限定せず「週刊新潮」とか「女性自身」とか、も少しタイプも数も増やして欲しかったよーな。
まあ、取り上げるよーな記事がなかったのかもしれないけど。

ちょっとカワイイ印象のタイトルですが、なかなか興味深い本です。
「ニート」ってのは社会のお荷物。
そんな印象を持っている人はぜひ読んでください。


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(以下コメント)
ニートという言葉がなぜマスコミに躍り出たのか、なぜある時を境に姿を消したのか−企業は、労働者階級を求め、世間は若者を擁護
http://www.asyura2.com/0510/dispute22/msg/610.html

という、私の出した問題提起とかなり関連があります。

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