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(回答先: ５時間以上路上で放置された先住民女性、助けたのは日本人学生 （オーストラリア） 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 3 月 08 日 22:14:40)
この事件について、１０年以上オーストラリアに住む、在豪日本人６人ほどに、感想をきいて見ました。
元、グリフィス大学学生の女性は マスコミの過剰反応といいます。
彼女によると、グリフィス大学はとてもゆったりとした自由な雰囲気の大学で、昼間から あっちこっちのベンチで人（アングロサクソン系も）が寝ているそうです。
だから、みんな 人がバス停のベンチで寝ていても、気にしないのは、仕方ないのでは と言うのです。
”吐いていた” と言う情報があるでしょ。
と聞いたら、それについては、コメントがなかった。
ただ、有名なアボリジ二ー女性だから、ニュースになり、マスコミがセンセーショナルに書いたのでは と言っていました。
助けた日本人ですが、二人組みで、アボリジニーの団体は、その日本人二人に、国家の名誉ある賞を与えるべき、と強く政府に訴えているとのことで、上にあげた元大学生で在豪日本人は、ちょっとやりすぎでは といっています。つまり、元大学生の在郷日本人は、大学生達の立場にたって、 彼らが気にかけなかったのは、無理もない という反応です。
マスコミが大げさ、アボリジニーが反応しすぎ というものです。
さらにもう少し複雑な背景があるようです。
この事件のおきた クイ−ンズランド州はつい最近まで、救急車を呼ぶのは、有料でした。
保険に入っていないと、７００ドルとられます。（大怪我でも、出産でもです。）
又、問題なのは、電話をかけた人が請求される ということです。
だから、誰かが倒れていて、心配で救急車に連絡して、倒れていた本人が、実際病気であっても、払わない、（払えない）といえば、助けようとして、救急車に電話した人が払うのです。
もし、こどもが血を流していて倒れていて、見かけた人が救急車を呼び、その後、その子供や親が払わない、（払えない、）場合、助けた他人に実際請求が来るそうです。その場合、払うのが理不尽と思ったら、裁判に訴えます。で、裁判所が 救急車を呼んだ人は本当に人道的な動機で、人間としてほおっておけなかった、と認めた場合、支払い免除になります。
この法律は近年変わり、今は無料になりました。
が、まだ、変わったことをしらない人や、他州から来た人は知らない可能性がある というのです。又、そのほかにも、何か事件に巻き込まれた場合、裁判に協力させられたり、疑われたりするのが、いやで、とにかく どんな事件にも関わりあいたくない、という気持ちが強いということです。
話したをしてくれた在豪日本人女性のひとりも 銀行強盗をたまたま見て、すごいいやな思いをした、できれば、次は、たとえ目撃者になっても、にげたい、と言っています。
バス停でのアボリジニー女性の事件では、助けた日本人女性２人は、救急車を呼んだわけではなく、セキュリティ−を呼びにいったのです。大丈夫ですか、と声をかけたり、体を揺らしたかどうかはわかりませんが。（これで、腕などを触って、この人が もし寝ているだけだったら、無断で人の体を触ってはいけないので、罪になるかもしれず、かまいたくないと言う風に考えて、地元の人は 触らないのだろうな と思いますが。）
だから、本当に心配だったら、何とかなるのに。とは思いますが。
ようするに、アボリジニーであること、面倒なことにはまきこまれたくないこと、酒をのんでいるのだから、と思えば、良心も痛まないし（皆そんなに、冷酷な人ばかりでないことは確かなのですから）。そういうことが重なっての結果起こった事件であるようです。
まだまだ、色々原因はありそうですが。
アボリジニーは 過剰反応というのは、私には、そうとも思えませんけれど。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。