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[AML 6522] 『飛礫』50号(《特集》扶桑社謝罪す)の案内【アイヌ民族の人権回復と扶桑社教科書採択阻止の闘い】
http://www.asyura2.com/0510/social2/msg/740.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 4 月 03 日 13:46:23: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-April/006202.html

つぶて書房の吉田です。

『飛礫』50号(《特集》扶桑社謝罪す!教科書アイヌ民族差別事件)を発行しました。ぜひご購読ください。

 扶桑社は昨年12月、川村シンリツ エオリパック アイヌさんと旭川チカップニアイヌ民族保存会にたいし、@写真の検定合格中学教科書への無断掲載、A事実歪曲のキャプション、B抗議を無視した教科書の市販を謝罪し、書店などからの回収を約束しました。いままで侵略戦争を肯定し天皇制を賛美し好戦的民族排外主義を煽り、批判や抗議に居直りつづけてきた扶桑社が、今回だけとはいえ、謝罪したことは、アイヌ民族の人権回復と扶桑社教科書採択阻止の闘いにとって小さくない一歩を記したといえるでしょう。

 とはいえ、扶桑社教科書を貫いているアイヌ民族差別は改まったわけではありません。これは他の教科書も同じであり、文科省の差別検定の結果です。アイヌ民族を先住民族として認めず、無視・抹殺・同化を方針とし、日本人(和人)を無知にたたきこむという天皇制日本国家の支配政策(単一民族国家論)の反映なのだと思います。

 05年度の教科書検定について朝日新聞は「政府の立場に沿わない書きぶりは絶対に認めないという姿勢だった」という教科書編集者らの声を伝えています。検定意見が集中したのは、首相の靖国神社参拝、イラク戦争と自衛隊派遣、領土問題の3項目だそうで、政府見解の刷り込みに躍起だといえるでしょう。この刷り込みはもちろん、教育労働者の職務とされます。「大綱的基準である」学習指導要領ではなく教科書そのもの(政府見解)を寸分たがわず教えることが政府(文科省)の命令となりつつあるといえるでしょう。国定教科書づくりと国定教師づくりはひとつのことで、それは戦争の時代、戦争と国家と天皇と企業に忠誠を誓う子どもづくりにとって不可欠のことなのでしょう。東京都教委は3月31日、懲戒処分34名と分限免職1名を発表しましたが、それを端的に表しています。

 今回、扶桑社に謝罪させたことは、こうした戦争時代の学校教育への反撃のひとつだと思います。この勝利を今後の国家と学校、社会との全面的な闘いに役立てて欲しいし、アイヌに対する驚くばかりの無知、無理解、無関心の国民的状況の克服の契機にして欲しいと考え、今回の特集としました。ぜひ、読んでください。

 また、今回の教科書検定で政府は領土膨張の野心をあらわにしましたが、今回発行の『飛礫』50号で「北方領土」論、47号で独島(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)についての真っ向からの政府批判を載せています。あわせてご購読ください。

●『飛礫』50号(06年4月1日発行)

■《特集》扶桑社謝罪す!教科書アイヌ民族差別事件
◇特集にあたって             『飛礫』編集委員会
◇写真無断使用、扶桑社謝罪する  旭川市副読本作成のとりくみ
   川村シンリツ エオリパック アイヌ(川村カ子トアイヌ記念館館長/旭川アイヌ語教室運営委員長/チカップニアイヌ民族文化保存会会長)
◇扶桑社は謝罪したけれど  検定教科書(公民)糾弾のとりくみ
   黒田秀之(アイヌ民族と連帯し扶桑社教科書を批判する会)
◇共に生きる未来のために  アイヌの教育について考える
   川村久恵(ピリカ・ウレシカの会)
◇アイヌモシリ「北方領土論」     結城庄司(アイヌ解放同盟代表)
◇教科書におけるアイヌ民族  日本人(和人)の認識を問う
   黒田伊彦(関西大学教員)
◇学校教育におけるアイヌ民族 石黒文紀(教育労働者)
◇アイヌ民族についての北海道の教育の現状 日比野裕司(小学校教員)
◇アイヌ民族を学校に招いて    船木暢夫(教育労働者)・坂口大介(教育労働者)
◇「つくる会」教科書採択率0.4%が示す可能性と課題
   奥村悦夫(えひめ教科書裁判を支える会)
【資料1】アイヌ民族と連帯し扶桑社教科書を批判する集会(大阪)へのメッセージ
ホッカイドウ・教育労働者  よしだじゅんいち
【資料2】扶桑社関連文書
*2005年7月19日扶桑社への「抗議ならびに要請」
*2005年7月29日扶桑社編集部からの回答書
【資料3】和解書と謝罪文

■いま、最前線
◇ザワワ風吹く島に基地はいらない 6  清水早子(下地島空港の軍事利用に反対
する宮古郡民の会)
◇スーパーたじま経営者=田島良雄のふたつの人権侵害を許すな!
   全国一般全国協議会東京東部労組たじま支部
◇「60歳定年制」適用・3月解雇を許すな!
   関西単一労働組合大阪大学分会

◆まんが  きのこのひとりごと    きのこ

□ 辺野古でドキュメンタリーをつくる  「MARINES GO HOME 辺野古・梅香里・矢臼別」から「OKINAWA 辺野古の人びと」へ
   藤本幸久(映画監督)
□ からだを張って守りたい仲間の温もりがあった――テントは命の砦だ!攻防7時間
   松原秀晃(釜が崎パトロールの会/失業と野宿
を考える実行委員会/『NoGaDa―土方(ノガタ)』大阪上映実行委員会)
□ 強制連行真相究明運動の展望        飛田雄一(神戸学生青年センター館長)
□ 「新補償法」国会成立・公布への「道のり」雑感
    海外ハンセン病療養所入所者への補償法適用獲得闘争に身をおいて
    滝尾英二(人権図書館・広島青丘文庫)

■翻訳資料 意識調査にみる韓国の非正規職問題への連帯の深まり
    イジュファン(『労働社会』編集次長)
    翻訳 金元重(千葉商科大学教員)
■ノート 韓国教育労働運動の昨日と今日
    鄭恩教(全国教職員労組前編集室長)  翻訳 佐野通夫

◆アイヌ民族の伝説 第8話  カワウソに見込まれた娘
    採録・山本多助/編集・山本一昭

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●『飛礫』47号(2005年夏)
■特集 新たな帝国日本と領土拡張
◆いま、なぜ、領土問題なのか
  特集にあたって               『飛礫』
編集委員会
◆竹島=独島は日本の「固有領土」か?      朴炳渉(歴史研究家)
◆日本の領土拡張としての海洋  窃盗した「尖閣諸島」  
加藤智久(退職教員)
◆アイヌ民族のための「場所=土地」を東京に     長谷川 修
◆日本の植民地支配下にあったミクロネシアのハンセン病隔離政策の被害と国家責任

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■□購入の申し込みは□■
○『飛礫(つぶて)』43号は1000円 + 送料(210円、2冊以上290円)
[『飛礫(つぶて)』年間購読(4冊)4840円(送料込み)]
○購読の申し込みは下記にお願いします。
○ぜひ友人や知人にひろめてください。ご紹介いただければ見本をお送りします。
◇1号につき3冊以上を購入される方は、「ステーション」として、2割引きをしています(送料も小社負担)。ぜひ「ステーション」になってください。

●つぶて書房
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 Tel・Fax  078−672−5601
 郵便振替  00970−9−317034
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