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盲信のススメ
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投稿者 金十字架 日時 2006 年 3 月 29 日 00:54:18: mfAWtS4GF8MpY
 

確証あるものしか信じられぬというものの
果たしてその心中如何と騒ぐ
「信じる」という言葉の真意はどこに成り立つ

言葉の力偉大なりとめでたく騒ぐものに
言葉の力もともと人をあざむく為に有るとされ
心あるかのごとき心無き道理によって尚も真意は穢されつづく

道理を本棚より拾い集めても
人たるものなければ
更なる困窮に陥るのみと知れ

さておのおの

その手につかめたものは何だったか
その手につかめるものは何と知ったか

真実を得んがための
「正しいさまよい方」手解きの書は見つかったのか

手っ取り早く宗教にでもと
それに向かわせたものは何と覚えたか
さてそこの通行手形は金で買えたか

真の教え受けたる資格に裏口などありはしない
試しては試されていると知れ

科学的信条をモットーとし
見えぬものは見えぬとの立場を明確にしたにせよ
さてその肉眼に見えぬものの存在はどこまで見えたか

もとより存在のすべては実象として在る
及ばぬは既存を超えたがらない人知のみ

見渡すに生まれたての孤児などおらず
みな胞衣に包まれて生まれてきた子のようである

子を見て沸くは心 
罪深きは心に背くもの

心は正しき力の所在と方向を指し示す
背けば誤ろう

学びの時は不意と図られ来る

老いては躁鬱を繰り返す
己のメンテナンスは他者に任せきりのまま
人はかくあるべきかとの尊厳だけは捨てきれぬと牙を剥くが
哀れみは隠さず生き物らしくと振舞う
やがて腐敗の一途を辿ろうか

それも不幸と悲しみあれど
ただ良き学びのひとつと認識する

人の不幸は永遠か
誰かより与えられた不幸というか

幸福というものも誰かより与えられるものか
また偶然にして手に入るものか

さても寄りかかった人の言う

幸せとは厳密に何を指すのか

金と暇の有る無しか

では金暇の無くても人に惜しまずはキチガイか

喜びを見出す力
倖せとはその至極である

容易に人の真似できぬところにそれがある

盲信は初期の段階にはあってよい
むしろ無い方がおかしい

そこよりはじまり確信を生むには長きを要するだろうが
人としての学びに喜び尽きることは無い

要るものと要らぬものを見極める目はその経過に出来上がる

修行というのは普段の生活の中にこそあるものを指す
己に厳しく その実感のみあれ
何も滝行や禅など行う必要こそ無い
しかし自然に求めるものを求めるはいい

核心を突くものに人は惹かれるが
そうした道理にむらがるのはむしろ滑稽にさえ感じる

釈迦であれキリストであれ数多いる著名な哲学者であれ
世の人間はそれらをあがめるだけとみた

そうした中からはそれ以上の真理を突くものは現れない

それでは困る

「理を想う」
理想とはそうした既存の枠組みを常に超えたところにしか花開かない

世に哲学が生まれるその段階には「人ひとりの生き方」が大きく反映される
実践こそすべてである

盲信の段階から確信に至るには
人生を通じ己というものを深く追求し人を知ろうとすることが肝心要

盲信から妄信へ進むことは違う
盲信から狂信へ進むことも違う

道のりは長くある
容易なる方法で真理を掴む事などできぬ

心の戸を開くこと
まず己の心を知ること

人たるものの段階があるように
神たるものにも段階がある
自分の理想にあわせて
自分の段階に合わせて
そしてそれに合わせ重なり
一体とあらん
そこに人たるものの目覚めがある
役割のすべてがみえてくる

神とは真の己の理想の姿そのもの

よって段階のある

天上高く掲げては
それに向かって身をあわさんと邁進するのみ

道理もしかり

宗教の道理理屈すべては
人一人の生き方にぞ集約してある

人の生き方考え方は常にシンプルであり
至極単純なもの

ただ頭をさげて日々の己を内省し
境遇の良し悪しすべてに感謝できる心を持てばよい

どれほどの人間になれるものかと
日々楽しみにして歩め

己の学びの為にすべてが在る

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