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Re: テスト
http://www.asyura2.com/0510/test10/msg/431.html
投稿者 姉葉大作 日時 2007 年 1 月 13 日 20:20:50: 1eq0f123HFFf2
 

(回答先: Re: テスト 投稿者 クエスチョン 日時 2006 年 1 月 06 日 14:19:30)

4. 敵はすぐ近くにいるんだ!
◎〔以下の出所原文はhttp://www.davidicke.net/newsroom/america/usa/091601c.html (The enemy is very much within.)〕
【これは、9・11 事件の二日後の2001 年9 月13 日に、或る報道関係者(TOP_VIEW)と米国空軍予備役諜報部員
(Intel Source)との電話のやりとりを報じたものである。この諜報部員は、9・11 事件の背後にブッシュ
政権の存在を指摘している】
TOP_VIEW は、今夜、短時間ではあるが極めて重要な電話インタヴューを終えたところである。この対話は、
我々とは旧知の間柄で全面的に信頼できる仲介者によって設定されたもので、相手は空軍予備役の諜報部員で
ある。〔中略〕そこで単刀直入に伝えられた内容は、全体として、この国と世界中の人々すべてにとって極
めて重大な事柄である。【以下は、この電話インタヴューの内容】
TOP_VIEW: 火曜日に出来事について、あなたが何を伝えなくてはならないのか、聞かせて下さい。まず最初
コミや政府によって伝えられていることに、今回の事件について、あなたは、目下一般の人々がマス
よりはるかに多くのことを知っていると思っています。
Intel Source: その通りです。
18
TOP_VIEW: では、その情報を我々に伝えてくれますか?
Intel Source: まあ、場合によりけりです。少しぐらいなら、何とか。これは、出版するつもりですか?
TOP_VIEW: インターネット上でと考えています。
Intel Source: 私自身と***(仲介者)が特定されるようなことは一切公表しないことが大前提です。
TOP_VIEW: そのことは、我々もよく承知しています。完全にです。全くその通りにしますよ・・・。
Intel Source: あなたは、***を以前から知っているのですか?
TOP_VIEW: 6年ぐらいですかね。
を保証するんですね?(含み笑い)それじゃ・・・。
と云ったのか分かりませんでしたが・・・。
、あのヤラセを全部仕切っ
・・・連中[複数グループ]がいるんですから。
複数]の連中は、どこから見ても、事件の犯人
なたの云っていることは。連邦政
た自身は、そのことを
か? 自分の云っていることに確信があるのすか?
? 私は、事実であると確信もしな
いで、このような話を人様にすることは決してありません。私自身どう感じているかと云うと、まさしく吐き
あんなことは全く許せない、完全に反対です。でも、あれは本当
うと凝り
を知ってい
なかなか信
ことは何でもやるつもりですし、他の大勢の人たちも、そうするだ
Intel Source: そうですか、彼があなた方
TOP_VIEW: では・・・、ある連邦政府部門は火曜日の事件を事前に知っていたってことが、ますます
はっきりしてきていますが、あなたも、そう思いますか?
Intel Source:(聞き取り不能)
TOP_VIEW: ちょっと失礼! いま何
Intel Source: 気にしないで下さい。
TOP_VIEW: 政府は何が起こるか知っていたというのは、本当ですか?
Intel Source: そう云っても、いいんじゃないですか。事実、政府の内部に

TOP_VIEW: 政府機関の者たちと犯人らが協力して一緒にやったとでも云うのですか?
Intel Source: いいえ、[連邦政府内部の]あのグループ[
そのものだと云ってるんですよ。
TOP_VIEW: それは、信じられないようなショッキングな話です・・・あ
府部内の連中が、火曜日のテロリスト攻撃と云われている事件の本当の主役だと云うんですね?
Intel Source: そう云うことです、間違いなく。
TOP_VIEW: おやおや、何とも恐ろしいことを知ってしまったものですね! あな
どんな風に感じているのですか? それに、一体あなたは何故こんな話を我々に伝えようとするのです
Intel Source:(笑いながら)さあ、何から先に答えたらいいんですかね
気をもよおしてますよ。不快きわまりない、
ですから、我々は皆で対抗しなきゃいけない。我々の社会構造を一番基本的なレベルで変えてしまお
固まった勢力が、政府の中にあるんですから。だから(この社会が根本から変わ
るような)動きが確実に起こるようにするために、あの連中は、あんなことをやっているんですよ。
TOP_VIEW: 事件については、軍部の中では現在どんな状況ですか? 軍の上層部は、このこと
のですか? もし、そうだとしたら、彼等の立場はどんなものですか?
Intel Source: (聞き取り不能)
TOP_VIEW: 今、何と云いましたか?
Intel Source: 知っている者も、知らない者もいます。中には、多くの国民の皆さんと同じで、
じようとしません。目下、軍の上層部では、真相に気づいた者たちの間で色々と抗争が始っている
ことは間違いないでしょう。
TOP_VIEW: あなた自身はどうですか?
Intel Source: 私自身は、合衆国憲法を強く信奉する愛国的アメリカ人だと思ってます。・・・憲法の原
則を支持し守るために、自分ができる
ろうと思います。
19
TOP_VIEW: そう、その点が私も知りたかったところです。あんな大規模に残虐行為をやって、どうやらその
で国
、すぐそばに
府内部では大変激しい抗争が起きていますよ。
その抗争には、私たち皆が巻きこまれるのですね。
。これで
のですね? 彼等は、明らかに、あなたが云ったような根本的な社会改造をやろうとしているので
にしましょう。
な 意
我々
浸透しています。
以上
だるま
月20 日
狙いは、国民生活の自由を大幅に制限しようとして、「テロリストの」攻撃から我々を保護するとの名目
を骨抜きにすることのようですね。ドイツで、ヒトラーが国会議事堂を炎上させた事件に似てま
すよ。
Intel Source: その通りです。(聞き取り不能)・・・が、火曜日に事を起こした主な理由の一つでしょう。
そのほかに、中東油田の支配やそれに関連した問題の処理もあったのです。
TOP_VIEW: そこでですね、あなたのような人たちは、そのような勢力に何とか対抗する用意があって、そ
うする能力もあるのですか?
Intel Source: 自分自身では、やれることは沢山あると思っているし、又そうするつもりです。あなた
に今こうして話しているのも、その中の一つですよ。それに、私のような者は、ほかにも大勢います。
TOP_VIEW: それでは、ペンタゴンが攻撃されたことは、全体的にどう観ればいいんですか?
Intel Source: そのことは、今の私には何とも云えません。
TOP_VIEW: いつか又、話してくれますか?
Intel Source: 多分・・・。もう、そろそろ、ここらで話を止めなきゃいかんようです。
TOP_VIEW: ほかに何か、この際、特に云っておきたいことはありませんか? 忠告でも何でも・・・。
Intel Source: 我々の生き方が歴史的にも最大の脅威に直面していると云いたい。・・・敵は
いるのですよ。すぐ、そばです!
TOP_VIEW: 要するに、火曜日の事件は、内部犯行と云うことですか?
Intel Source: 全く、その通
至るまで、みんなですよ。さっき話したように、現在、政
りです。実行現場の連中から、大抵の皆さんが想像もできないような上層部に
TOP_VIEW:
Intel Source: その通りです。
TOP_VIEW: ブッシュ政権が事件に絡んでいることが、私にも非常にはっきりしてきたと思います
間違いない
すね。
Intel Source: そう思って間違いないでしょう。では、もうこの辺で終わり
TOP_VIEW: では、お休みなさい。色々と話してくれて、大変有難う。
以上で、愛国的な空軍諜報部員との短いが非常に有意義なインタビューは終わりです。皆さん、我々は大変
話を聞きました。目下、アメリカ人は、歴史上最大の危険な闘争に巻き込まれています。敵は、狡猾で、悪
があり、実に悪魔のような勢力で、我が連邦政府のあらゆる組織に深く入り込んでいます。その勢力は、
のマスコミや各種報道機関、芸能界、学校や職場、その他我々の社会と日常生活の多くの分野に
先程の人の云うように、「敵はすぐそばにいる」のです。
2002 年6
20
[以下の原文出所はThe New York Times: http://www.nytimes.com/2002/07/02/opinion/02KRIS.html
(July 2, 2002, Op-Ed, “Anthrax? The F.B.I. Yawns.”)]
炭疽病か? FBIがあくびしている。
トフ執筆評論
9・11 事件以前のFBIのへまは、今更とやかく云っても仕方がない。しかし、彼等が炭疽菌事件の殺人犯
を知っていると思っている。ここでは、この容
疑者を仮にZ氏としておこう。FBIは、このZ氏をウソ発見器にかけ、家宅捜索を2回やり、事情
取も4回行ったことになっているが、未だに彼を監視下においているわけでもなく、また彼の筆跡鑑定
をして炭疽菌を混入した郵便物の字体と比較分析するような捜査もしていない。
こうしたことは、FBI当局のもっと大きな取り組み方の一部でしかない。驚くべきことに、FBIは、
アイオワ州立大学で保存してあった炭疽菌の廃棄を許し、事件に使われた炭疽菌の生成過程が解る貴重
な手掛かりをつぶしてしまっている。更に、FBIは、発見された未開封の炭疽菌入り郵便物を12 月ま
で放置していた。また、FBIは、今年3月になるまで、犯行に使われた炭疽菌を比較分析して特定する
ために関係機関から炭疽菌株を取り寄せることもしておらず、又その分析検査も未だに完了していない。
そして、1ヶ月前までは、メリーランド州フォート・デトリックとユタ州ダッグウェイ性能試験場にある
2ヶ所の関係機関の研究者たちに対する系統的な捜査も行っていない。
献身的に職務に励んでいる捜査官たちの慎重な行動に対して、素人の部外者がとやかく云い立てるのは
けしからんことかも知れない。しかし、事件発生後何ヶ月も経つと云うのに、FBIは、官僚体制よろ
の昨年10 月に
Z氏の名前をFBI当局に伝えていたはずだ。また、
ことを書いている。
題の当人は犯行を否認しているし、また、彼の友人たちは、かれらが愛国者と見なしてきた者に嫌疑が
にかけられて何度
リカ人である。因み
明し嫌疑をはらして
氏がどれだけの異なる氏名・身分と旅券を所有しているか知っているか。そして、[どのように海外に
『ニューヨーク・タイムズ』2002 年7 月2 日、ニコラス・D・クリス
捜査では全くやる気を見せず不条理な行動をとっていることは、犯人に犯行をくりかえさせるかイラン
や北朝鮮への逃亡を許すことになり、アメリカの国家的安全を脅かし続けている。
FBIの炭疽菌事件捜査に係わった者は、殆ど例外なく、彼等のやる気のなさに大変驚いている。生物
兵器部門の人たちの中には、何人かが事件の犯人らしき者

しく、のろのろした動作で遅々とした捜査を続けているのは、どうしたことか。事件直後
は、既に生物兵器関係分野の人々が容疑者として
私自身も、簡単ではあるが、この5月24 日の紙面コラム欄に彼の

かけられていることで思い悩んでいるようだ。私の聞くところでは、当人はウソ発見器
か回避反応を示しているそうだが、これは彼の気質によるものかも知れない。
もっとも、Z氏がアラブ人であったならば、彼はずっと以前に逮捕拘禁されていたであろう。ところが、
彼は、米国国防総省、CIA、生物兵器部門などと密接なつながりのある忠実なアメ
に、彼は、かつてフォート・デトリックの細菌危険地域で周りがほやほやの細菌だけと云う「ホット・スウ
ィート」〔訳注―防菌壁で囲まれた部屋〕でガールフレンドと一緒にいるところを目撃されている。
何れにしても、Z氏については多くの専門家たちが背後でかしましく噂しているのであるから、FBI
は、もうそろそろ動き出してもよい時期ではないだろうか。もっと積極的に彼を追及するとか、彼の過
去を徹底的に洗い直して見落しがないか再点検してみるとか、或いは彼の無実を証
やるとか、何かはっきりするべきである。
炭疽菌を送りつけた犯人が誰であっても、恐らく人を殺す意図はなかったかも知れない。当の郵便物中
の文書では、受取人に抗生物質をとるようにと警告している。私の推測では、犯人の狙いは将来生物兵
器による攻撃があった場合に備えるように注意を喚起することであったとも考えられる。
そこで、FBIに対しては、この際、以下のような若干の質問をしてみるのが公平であろうかと思う。

出て、どこで何をしているか]彼の海外旅行を監視してきたのか。私は、少なくとも一つ、彼の偽名を
知っているし、更に彼が未だに継続的に外国へ公務出張で出かけており、中央アジアにさえ行っている
ことも分かっている。
21
炭疽菌事件が始まる1ヶ月たらず前の昨年8月に、何故、彼の国家最高機密事項取扱許可の身分が停止
れたのか。この動きは彼を激怒させたようだが、CIAと軍部情報機関等はFBIの事件捜査に全面
、この建物のことを知
ていたし、またZ氏がそこを訪れた人たちにCipro[訳注―Ciprofloxacin Hydrochloride と云う細菌感染
れまで人間に発生した炭疽病としては最大規模のものとされている1978-80 年にジンバブエで起きた
注―原文表現は”rogue elements of the American military”]


的に協力しているのか。
FBIは、彼が昨年秋まで出入りしていた隠れ家も捜索したのか。FBI当局は

の治療に使われる抗生物質で、米国では体内に吸入された炭疽菌に対する使用が許可されている]を与
えていたことも知っている。この建物やその他多くの彼が使用していた施設は、Z氏の友人名義で登記
されているが、恐らく実際はアメリカの情報機関が管理運営している隠れ家であろう。

一万人をこえる黒人農民を発病させた事件にZ氏が係わっていたのかどうか、FBIは調査しているの
か。当時黒人ゲリラと戦かっていた白人ローデシア軍が炭疽菌を使ったと云う証拠が上っており、Z氏
は、自分がその白人部隊の中でも非常に恐れられていたセルース隊[Selous Scouts]に加っていたと云っ
ている。アメリカ軍部の無法行動隊(複数)[訳
が、このローデシア軍を支援して黒人たちに対する炭疽菌やコレラ菌での攻撃を可能にしたのではない
のか。更に、Z氏の経歴は、彼が旧南アフリカ軍にも係わっていたことを示している。彼の他の経歴は
全て棚上げするとしても、米国国防総省が、世界でも最も致命的な細菌類を取り扱う自国の生物兵器部
ことなど、門に、こうした二つの人種差別主義白人政権の軍隊に服務していた経歴の人物を採用する
が知っていただろうか。
さあ、どうだ? あなた方FBIは、何時になれば本格的に動き出すつもりなのか?
********************************************************************************************
[以下の原文出所はThe New York Times: http://www.nytimes.com/ref/opinion/KRISTOF-BIO.html
(Columnist Biography: Nicholas Kristof)]
評論執筆者ニコラス・クリストフの人物紹介
ニコラス・D・クリストフは、2001 年にニューヨーク・タイムズ紙の評論執筆者としての特別の地位に任
命された。彼は、2002 年末まで、テロ攻撃の影響に関連した諸問題について論評することになっている。
彼の評論記事は、各週火曜日と金曜日に掲載される。
この評論執筆者になる以前は、彼はニューヨーク・タイムズ紙の日曜版担当の編集次長であった。クリス
27 日生れで、オレゴン州ヤムヒルの近くのさくらんぼ農場[訳注―彼の両親
家族は現在もオレゴンで農場経営をしている]で成長した。その後、ハーヴァード大学に入学して、1981
ド大学に留学して
ク覚める―勃興する力の魂を求める闘争』(1994 年出版)と『東か
あり、3人の子の親でもある。
以上
トフは、1984 年にニューヨーク・タイムズに入社し、経済担当の記者をした後、ビジネス担当の特派員と
してロス・アンジェルスに駐在し、更に香港支局長、北京支局長、東京支局長を歴任した。彼は、2000 年
には、大統領選挙戦を取材し、特にジョージ・W・ブッシュ知事を追跡取材した。
1990 年には、クリストフと妻のシェリル・ウーダン[Sheryl WuDunn]は、共同で、中国の「天安門広場」
民主化運動を取材した報道でピューリツァー賞を受賞した。彼等は、ジャーナリズムでピューリツァー
賞を受けた唯一の夫婦であり、他にも、外国報道に対するジョージ・ポーク賞や国際的報道に対する海
外記者クラブ賞などを含む様々なジャーナリズム表彰を受けている。
クリストフは、1959 年4 月

年にファイ・ベータ・カッパ優等生として卒業し、ローズ奨学生としてオックスフォー
法律を専攻し最優秀賞を受けた。更にその後、彼はカイロのアメリカン大学でアラビア語を専攻して学
している。位を取得
リストフと妻のウーダンは、『中国は目
らの雷鳴―立ち上がるアジアの肖像』(2000 年出版)の著者で
22
【訳者解説】
以上に訳出したクリストフの評論記事は、目下二つの点で世界中の有識者から特別の関心を呼んでいる
極めて異常な記事である。
ス・D・クリストフと云うタイムズ社でも超一流
エリート記者であること。従って、その異常な内容が、信憑性をもって世界中を駆けめぐり深刻重大
タイムズ紙には、
ップ記事でペンタゴンのイラク侵攻作戦計画書の内容が報じられた。これは、ペンタゴン作戦計画担
刻な利害対立が進行している。
国の統治権をめぐって前クリントン政権の後半期に露骨に展開された権力抗争が一昨年末の大統領選
邦議員中間選挙に向かって国内各方面での激しい政治闘争になるが、水
下では、これまで同様に謀略の限りを尽くした凄惨な権力抗争が進展するであろう。
あり、ブ
ッシュ政権に対する宣戦布告とも解される。彼の論法は、中国流に云えば「指桑罵槐」で、FBIを
疑問はその所轄権限をはるかに超えたもので、明らかに背後にいるブッシュ政権に
かも、炭疽菌郵送殺人事件(以下は炭疽菌事件)と云う9・11 事件の延長線上に起った
ての読者の推測が、背景にある9・11 事件にまで及ぶことは避けられない。
国民がびっくり仰天するような、国家機関の隠された事実が幾つか曝け出
関の構成要員らの動きが見え隠れすること。しかも、肝心の所轄捜査
関FBIは機能麻痺を装い遅々として動かないこと。このような諸々の不可解な事実をブッシュ政権
利害に叶うことになるのか。奇しくも、クリストフの評論記事は、
後の人類社会の命運を定める国際情勢の核心に迫る問題提起をしたことになる。
人が誰であっ
かは今や公然の秘密であることを明らかにしている。ブッシュ政権、議会、報道界の何百人もが、とっ
先ず、ニューヨーク・タイムズと云うアメリカを代表し世界中の有識者に読まれる数少ない高級紙(global
quality paper と云ってもよい)に、読者の注目を引くOp-Ed(社説の対面頁に同格で掲載される署名評論
記事)として出されたこと。次に、その執筆者がニコラ

な反響を呼ぶことになる。
勿論、これでブッシュ政権に対する諸々の疑惑はいやが上にも高まり、現アメリカ政府の内外政策に対す
る影響は計り知れない。早速、この評論記事が出た3日後(7月5日)のニューヨーク・

当部門の内部から漏らされたもので、これまでブッシュ大統領自らが国民に言明してきた対イラク戦の
段取りを否定するものである。
明らかに、アメリカ帝国の支配階級の中で現政権の内外政策をめぐって深

で一旦決着をつけたかに見えたが、昨年の9・11 事件以来、陰険な謀略と粗野な扇動で近欲排他的な内外
政策を強引に遂行しようとする現ブッシュ政権に対して、いよいよ堪りかねた旧勢力が新たな挑戦を試
みることになったのであろうか。
さしずめ、表面上は、今秋の連

クリストフの評論記事は、掛け値なしにアメリカ新聞史上最も世間を驚愕させた記事の一つで
名指
しながら突きつけた
ている。し向けられ
出来事を国家機関としてのペンタゴンやCIA内部の謀略機関の仕業と見立てての極めて具体的な追及
であるから、事の真相につい
クリストフの書き出しは穏やかではある。今春来、米国内で高まっている9・11 事件の責任追及には乗ら
ず、この大事件の蔭に隠されたかの観がある炭疽菌事件に対するFBI捜査の遅延を指摘しつつ、次々
と具体的な疑問を提起して次第に犯人像を絞り込み、遂には背後関係としての特定国家機関の係わりま
で指摘して事件の真相に迫っている。
こでは、善良温厚なアメリカそ
されている。とりわけ、アメリカ軍部には、目的の為には手段を選ばない、直属上官の命令次第で冷酷
非情に何事でも実行する、ならず者のような特殊部隊があり、そのような隠密部隊の要員らが、かつてア
フリカ大陸に居座った白人の人種差別政権(ローデシアと南アフリカ)を支援して、史上最悪と云われる細
菌兵器を使ってのアフリカ黒人の大虐殺をやったこと。更に、昨年の米国内を震撼させた炭疽菌事件の
背後には、このような米国国家機

はどう説明するのか、とクリストフは厳しく追及する。
そもそも、国家機関の隠密謀略組織の実動要員らは命令によって動く。目下のアメリカ帝国では、一体
誰が彼等を掌握し、目標を定め、作戦を立て、指揮命令して実行させるのか。結局、そのような組織を
全体として誰が動かし、それは誰の

先ず、クリストフの評論記事は、ワシントンの米国政府内部では炭疽菌入り郵便物の差出

くに、こうした情報を握っておりながら、それは、一般国民にはこれまで意図的に隠されてきた。FBI
は、事件捜査の進捗状況について発表を渋り、世論に迫られる度に、容疑者すら特定できておらず捜査
23
が進展していないとする主旨の公式声明を繰り返してきた。本来ならば、こうした不甲斐ない捜査当局
を叱咤命令して真相解明に突き動かすべきはずの大統領以下現政権の要人らも、ひたすら沈黙を守り、
専ら内外「テロリスト攻撃」の再発警告を繰り返して「テロ対策」の必要を訴えることに終始してきた。

リストフによれば、炭疽菌事件の捜査が一向に進展しないのは証拠不十分によるのではなく、主要
―即ちブッシュ大統領、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国
長官、アッシュクロフト司法長官、テネットCIA長官、ミューラーFBI長官らは、少なくとも、国家
疽菌テロリストらは、米国議会上院の院内総務トーマ・ダシュルと司法委員会委員長パトリック・リ
件は、一義的には、
わたって知能エリートによる国民の意識形成と内外に対する情報操作を担ってきた。タイムズ紙は、
だるま

容疑者を庇い保護する強力な背後関係があり、それが組織的に政権中枢につながっているからである。現
に、この事件で5人も殺した犯罪容疑者のZ氏は、ブッシュ政権下で未だに現役であり、しかも「公務
出張で」中央アジアにまで出かけていることなどは、彼が事実上天下御免の身分であることを示してい
る。要するに、現アメリカ政府の首脳部

機関によって訓練された軍事・謀略組織の暗殺者たちを保護する犯罪的陰謀に係わっていると云うこと
になる。
クリストフが示唆するところは、捜査当局がZ 氏を逮捕できないのは、彼が多くを知りすぎているから
であり、また米国の軍事・諜報・謀略特務機関の庇護者たちがそれを許さないからである。彼の逮捕とそ
の容疑追及は、必然的に、例の炭疽菌による計画的な自国民の殺害事件のみならず、世界中を震撼させ
た内外での数々の謀略犯罪事件に米国政府が係わっていることを暴露することになるからである。
ス炭
ーヒーにそれぞれ最大致死量の炭疽菌を混入した書信を郵送することによって、民主党指導部の殺害と
(それが不首尾であっても)脅迫を狙ったのである。これは、明らかに、その直前に起きた9・11 事件の背
後関係を知る者たちへの沈黙を強いる脅迫でもあった。
従って、昨年9 月下旬から10 月中旬にかけて起きた米国内での一連の炭疽菌郵送事
政治的反対勢力の有力者たちを狙った暗殺未遂事件である。クリストフの評論記事が米国内のみならず
世界中を驚愕させたのは、この謀略事件に現ブッシュ政権が、事前共犯とは云わないまでも、少なくと
も事後共犯として深く係わっていることである。
これは、まさしく現ブッシュ政権に対する容赦なき告発であり、これがアメリカ合衆国を代表するニュ
ーヨーク・タイムズ紙に社説と並ぶ署名評論記事として出された事実をどのように理解すればよいのか。
有り体に云えば、ニューヨーク・タイムズ紙は、アメリカ支配階級の主要な統治手段の一つであり、長年

こうした機能によって米国の既存国家体制の維持発展に重要な役割を果してきたのである。それが、本
来支えるべき政権の根底を揺るがすような内部告発をするに至っては、同紙が従来主導してきたような
アメリカにおける「民主主義社会」の在り様が今や崩壊に瀕していることを意味するばかりか、実は、一
般国民が全く関与できない国家権力体制の中枢部で、鋭く利害対立する勢力間の激烈な抗争が進展して
いることを意味している。時まさに「山雨来たらんと欲して風楼に満つ」である。
以上
2002 年7 月6 日記
24
【約者補足】
実は、Z氏の本名とかなり詳しい身元が6 月下旬に地元の新聞を初め幾つかのメディアによって報道され
ている。彼の氏名は、スティーヴン・J・ハットフィル(Stephen J. Hatfill)で、長年米国陸軍特殊部隊員及び
CIA謀略要員として細菌戦を専門にしてきた48 歳の男である。
ハットフィルの経歴は、この種の人物を描いたハリウッド映画もどきの派手なもので、世界各地を股に
かけて暗躍してきた。駆けだしの頃は、CIAなどによる細菌戦の訓練を受けた後、主として、白人の人
種差別政権が最後の悪あがきをしていた旧ローデシア(現ジンバブウェ)や南アフリカで白人政権の特殊年にかけては、ハッ
トフィルはノース・カロライナ州フォート・ブラッグを拠点にした米国陸軍軍事援助機関(U.S
Institute for Military Assistance)に所属してローデシア白人政権軍の特殊航空隊(略称SAS)と対ゲリラ特
殊部隊セルース隊(Selous Scouts)に服務していたが、この時期には現地黒人地域で炭疽菌などによ
症で多数の犠牲者が出たことは既にクリストフの記事に述べられている通りである。
の後も、ハットフィルは、ペンタゴンとCIAの秘密細菌戦や細菌兵器開発研究の要員として働き、
近では1997 年から1999 年にかけてメリーランド州フレデリックにある米国陸軍伝染病医学研究所(U.S.
rmy Medical Research Institute for Infectious Diseases)に勤務してエボラ菌の研究などに従事し、その後は
年3 月まで米軍特殊部隊員・在外公館要員・緊急医務隊員・その他の政府職員への対細菌攻撃訓練に携わ
ていた。
お、ハットフィルは、1991 年以降、「湾岸戦争」後の国連の対イラク兵器査察特別委員会(UNSCOM)に米
政府派遣の査察工作隊員として加っている。当時もう一人のアメリカ人同僚隊員であったデイヴィド・
ランツ(David Franz)は、後にハットフィルがで出入りしていたフォート・デトリックの伝染病センター
になっている。これら両名が国連の査察行動を隠蓑にペンタゴンとCIAの特務機関員としてイラク
権に対する諜報・謀略その他各種の挑発活動を行っていたことは、イラク側はもとより国連査察チーム
主任査察官(1991〜1998 年)のスコット・リタ―(Scott Ritter)によっても明らかにされている。
の詳細と情報出所は、以下を見よ。
部隊に加わり現地の黒人解放戦線との戦闘を支援していた。特に、1975 年から1978
. Army
る感染
そ 最 A 今 っ な 国 フ 長 政 の
足について以上の補
http://www.prospect.org/webfeatures/2002/06/rozen-l-06-27.html
Laura Rozen, “Who is Steven Hatfill?”, The American Prospect, June 27, 2002.
http://www.ctnow.com/news/local/hc-anthrax0627.artjun27.story
Dave Altimari, Jack Dolan, and David Lightman, “The Case Of Dr. Hatfill: Suspect Or Pawn,”
Hartford Courant, June 27, 2002.
http://www.sunspot.net/news/health/bal-te.anthrax27jun27.story
Scott Shane, “Scientist theorized anthrax mail attack,” The Baltimore Sun, June 27, 2002.
http://www.latimes.com/news/opinion/commentary/la-000042993jun19.story?coll=la%2Dnews
%2Dcomment%2Dopinions
Scott Ritter, “COMMENTARY: Behind 'Plot' on Hussein, a Secret Agenda, Killing weapons inspections would
clear way for war,” Los Angeles Times, June 19, 2002.
Scott Ritter, Endgame: Solving the Iraq Problem, Once and for All (New York: Simon & Schuster, 1999).
以上
だるま
2002 年7 月7日記
25

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