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Re: 訂正のついでに大幅に追加しました  1969年のアメリカでの連続爆破事件
http://www.asyura2.com/0510/war75/msg/518.html
投稿者 黄昏時のパルチザン兵士 日時 2005 年 10 月 13 日 22:21:29: WCbjO5fYf.pMQ
 

(回答先: アルゼンチンで米大手銀に爆弾  「反ブッシュ」のビラ 投稿者 黄昏時のパルチザン兵士 日時 2005 年 10 月 12 日 20:04:30)

訂正
チュ―ス・マンハッタン銀行ではなくチェ―ス・マンハッタン銀行です。
失礼しました。

以下は追加です。
広瀬隆氏の「億万長者はハリウッドを殺す」(講談社)の下巻より引用しました。

ベトナム戦争に対する疑問は、北爆がはじまるとすぐにアメリカ全土に噴出し、反戦運動と黒人の抗争が激しく燃え上がった。これを鎮圧するため、ロックフェラ―は公共放送によって逆に戦争を鼓舞する必要性を痛切に感じた。いつでも思いのままにメッセ―ジを伝えられるテレビ局だ。この新計画は、放送界をすでに支配してきたロックフェラ―にとって一層魅力あるものに見えた。
公共放送法が成立したのは一九六七年十一月七日である。翌年には理事が任命された。ちょうどこのとき、ベトナムのソンミ村で五百六十七人が虐殺されていたのである。
この理事会は政治的に中立な人間で構成されなければならない、という理由から、ジョンソン大統領によってジョン・D・ロックフェラ―三世が理事のひとりに選ばれたのである!
公共放送法が成立したプロセスを見ると、モルガン=ロックフェラ―連合の「カ―ネギ―財団」が資金を出してプロジェクト委員会をつくり、元大統領の弟ミルトン・アイゼンハワ―が全権を掌握し、すべてを決定してきた。ミルトンは、ロックフェラ―大学のひとつ「ジョンズ・ホプキンズ大学」の総長として、この大学から四人もの委員が送り込まれていた。
しかしアメリカ人は、バ−ト・ランカスターのようにこの戦争の本質を見抜いて反戦運動をしていたのだろうか。
公共放送法が成立した一九六七年、同じ年の十月十九日に、ワシントンの国務省大ホ―ルに、二百人ほどの人間が集まっていた。モルガンの「ランド社」や「国際電信電話(ITT)」など、国防産業の精鋭をズラリと前にして、作家のポ―ル・グッドマンが最後に壇上に登ってきた。
「あなたがたは、この世で最も危険な人間の集団である。あなたがたは、昔あった社会を破壊し、あらゆる戦争を煽動してきた。いまやベトナムで、集団虐殺に参加している。ニュ―ア―クで起こった黒人暴動の原因は、あなたがたにあるのだ。これからも、別のベトナム戦争≠ナ数十万人を殺すだろう」
この演説は、聞き手にある種の反応を引き起こした。拍手が湧きあがったのだ。
           

          (途中省略します)


翌一九六九年には、『真夜中のカ―ボ―イ』や『イ―ジ―ライダー』がヒットを飛ばして文明批判をはじめ、そのなかで、『夕日に向かって走れ』という孤独なインディアンを描いた秀作が見られた。この映画には、「捜査局」を創設したタフト大統領が登場した。タフトが地方遊説に出ると、インディアンが暴動を起こし、そこへ白人が襲いかかる、というインディアンにとって悲しい主題である。
「この映画は現代そのままだ。半世紀前と何も変わってない」と監督は自ら語り、ベトナム戦争に出かけるアメリカ人の姿を鮮やかにスクリ―ンのうえに投影してみせた。この人こそ、『悪の暴力』でウォ―ル街の腐敗を描き、モルガンたちにボディ―・ブロ―を食わせながら赤狩りで映画界から追放された、エイブラハム・ポロンスキ―その人であった。
「この二十年の歳月は、私が老けこむのに充分な時間だった。だが私は、歯を喰いしばって生き抜いてきたのだ」
どこへ消えていたのか、追放されてドン底をさ迷いながら、思えば二十一年後にポロンスキ―の反撃がはじまったのである。彼が指摘した通り、現実のベトナム戦争では、このタフト大統領の四世が同じ悪事を重ねていた。見事なシナリオである。
この一九六九年当時のアメリカで、ほかに誰が犯人を見抜いていただろう。それを推測させる恐怖の事件が、この年にアメリカを襲った。それは、国内の連続爆破事件である。
五ヶ月あまりの期間に、以下の企業が爆破された。


マリン・ミッドランド・グレース・トラスト投資銀行
(この一九六九年には、「ファ―スト・ナショナル・シティ―銀行」が長期融資によって支配し、ロックフェラ―の傘下にあった)

メイシ―・デパ−ト
(ロ―ゼンバ―グ事件で疑惑のテ−ブルを売り、支店長が陪臣長をつとめたモルガン=ロックフェラ―・デパート)

ユナイテッド・フル―ツ
(ただの果物会社ではなく、「アメリカ電話電信」、「アトラス」、「コンソリデ―テッド・ブァルティー航空」、「ファ―スト・ボストン銀行」などのモルガン=ロックフェラ―大連合の重役が顔をそろえ、多数の小国の土地・鉄道・通信・産業を支配する戦略集団で、CIA長官ウォルター・べデル・スミスを重役に迎えていた)

RCA
(モルガンが設立して「GE」、「ウェスティングハウス」の傘下にあったが、ロックフェラ―に支配された電機・音響・放送会社で、当時はロックフェラ―が「メトロポリタン生命」を通じてRCAの社債二億ドルを押さえていた)

チェ―ス・マンハッタン銀行
(ロックフェラ― 一族の最大の金庫)

ゼネラル・モ―タ―ズ
(「デュポン」と「モルガン商会」の共有物としてナチス・ドイツの軍用車生産に大きく寄与した。この一九六九年当時の重役室には、「モルガン・ギャランティ―・トラスト」の重役二人と、ロックフェラ―の盟友「メロン・ナショナル銀行」の重役二人の顔が見えた)


このように、爆破された企業を調べてみると、爆破犯人のテロリストが何らかの意図をもって狙ったとしか考えられないほど、かなり特異的な事件という印象を与える。誤解のないように断っておかなければならないが、この爆破事件の真相を記すのは、この関係にもとずいてテロリズムを容認するためではない。
ポ―ル・グッドマンが国防産業家を前にして、「暴動の原因はあなたがたにあるのだ」と警告を発し、そう諌められた当人が思わず拍手してしまった事情を、これによって検証するのが目的である。
ポロンスキ―監督はこう語った。
「タフト大統領に対するインディアンの暴動は、彼らにしてみればただの自分の身を守る本能にすぎなかったのだ。どちらが悪いかということを白人がわかっていなかったのだ」
グッドマンの警告と同じ意味の言葉である。
それ以上にこの爆破事件が今になって興味を惹くのは、アメリカ人がすでにこの時代に、本書で追っているスペクタ―の姿を具体的に捕らえていたことである。そうとも知らず、偶然の一致とすれば、かなり本能的に鼻の利くテロリストだったかも知れない。実に、この年に封切られた007<Vリ―ズ第六作『女王陛下の007』では、スペクタ―の首領がスイスにいることを知ったジェ―ムズ・ボンドが、スキ―をはいて本拠地に乗り込む、という物語が展開された。
それは「世界銀行」と「国連」と「ホワイトハウス」を支配するスイスのバ―ゼル・クラブ=E・・・・・・・・・だったか。

          
 
       

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