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イスラエル政界に「激動」の予感 注目されるペレツ新労働党党首の動向 [アルジャジーラ]
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投稿者 white 日時 2005 年 11 月 14 日 17:19:03: QYBiAyr6jr5Ac
 

□イスラエル政界に「激動」の予感 注目されるペレツ新労働党党首の動向 [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1489304/detail

イスラエル政界に「激動」の予感  注目されるペレツ新労働党党首の動向

 【アルジャジーラ特約14日】今月9日、大きな衝撃波がイスラエル政界を襲った。この日行われた労働党の党首選挙で、大本命と思われていたペレス党首(特別副首相)が、ダークホース的存在だった和平推進派のアミール・ペレツ労働総同盟委員長に敗れたからだ。

 ノーベル平和賞受賞者で、政治経験の豊富なペレス氏の得票率は40%。これに対しペレツ氏は同率を42.35%にまで伸ばし、わずかの差でペレス氏を退けた。

 今回のペレツ勝利で労働党のイメージが当面改善することが期待され、事実、現時点で総選挙が実施されれば、労働党の獲得議席は28議席と、現有の21議席から7議席も上乗せできるとの世論調査結果が出ている。

 また、ペレツ氏は早くも、シャロン首相(リクード党首)との連立解消の可能性も示唆するなど、その登場によりイスラエル政局が流動化する兆しを見せ始めている。

 アルジャジーラはこのほど、イスラエルのベテラン政治記者カリド・アマイレ氏にインタビューし、ペレツ新労働党党首の登場が同国政界にもたらす影響などを聞いた。

 アマイレ記者との一問一答は次の通り。

 ―ペレツ氏がペレス氏を破ったことに衝撃を受けたか。

 「大きな衝撃だった。党首選前の世論調査で、ペレス氏の優勢が伝えられていたからだ。私自身にしても、ペレツ氏が勝利するとは予想もしていなかった。とはいえ、この勝利は”うれしい誤算”といえる」

 ―ペレツ勝利がもたらす重要な意味とは何か。

 「イスラエル政界に新たな動き、とりわけ、(暗礁に乗り上げている)パレスチナ問題の解決に新たな突破口を開ける可能性がある」

 「ベギン党首率いるリクードは1977年、アラブ地域やイスラム諸国から移住してきたユダヤ人移民たちの支持を受けて、総選挙に大勝した。北アフリカ・モロッコ出身のペレツ氏が当時と同じ現象をもたらす可能性がある。つまり、北アフリカ系ユダヤ人のペレツ氏の勝利がイスラエル政治にとり分水嶺になるかもしれない」

 ―今回の労働党党首選でペレツ勝利を導いたのはだれなのか。

 「ペレツ氏を支持し、勝利させたのは都市部や地方に住む、北アフリカからの移民たちだ。そう、今、フランスで暴動を起こしている者たちと同じ地域からの出身者たちだ」

 「ペレツ氏を支持した北アフリカ系などの移民たちは、フランスで暴動に加わっている北アフリカ出身イスラム教徒たちと同様、このイスラエルで社会的疎外感を味わい、経済的困窮に苦しんでいる。現状の変革を望む声が、ペレツ氏支持に回ったのだ」

 ―労働党支持者はなぜ、ペレス氏を切り捨てたのか。

 「労働党は今や、富裕エリート層の政党となり、貧困層や特権を持たない層とは一線を画している。そうした市民たちは特権階級や支配層から差別を受けていると感じている」

 「彼らは従来、リクード(右派政党)あるいはシャス(ユダヤ教超正統派)に投票していたが、その流れが変化している。北アフリカやアラブ諸国からのユダヤ移民たちは、労働党に加わることで、同党を中東ユダヤ人の政党に変えようとしているのだ」

 ―ペレツ氏の和平問題への取り組み姿勢はどのようなものか。

 「ペレツ氏は和平プロセスを重視し、他の政治家たち以上にその重視姿勢は強いだろう」(アルジャジーラ注:ペレツ氏は既に、次期総選挙に勝利し政権を握れば、パレスチナ指導部に最終和平の達成に向けたテーブルに就くよう要請すると言明している)

 ―ペレツ氏がシャロン政権と連立を組む可能性はあるか。

 「シャロン政権との連立はないだろう。シャロン首相はパレスチナ自治政府との和平合意には熱心ではない。それとは逆にペレツ氏は同和平達成に熱意を燃やしているからだ」

 ―ペレツ氏が今、直ちに取り組むべき課題は何か。

 「まずは労働党内の守旧派勢力の一掃だろう。それと、シャロン首相と会い、次期総選挙の日程を決めること。同選挙は2006年の前半に実施されることになろう。それを前にして、イスラエル政界再編の動きが活発化するだろう」

 ―その場合、リクード率いるシャロン首相はより右翼的な政党と手を組む可能性があるのか。

 「それはないと思う。第1に、入植者らが支持するそうした政党は議会でリクードを支えきれるだけの力がないからだ。第2に、シャロン首相は超保守派の指導者になるつもりはなく、とりわけ、そうすることで米国からの印象をこれ以上悪くしたくないと思っているからだ。結局、同首相が行き詰った現状を打破しようとするなら、次期総選挙の実施を早める以外に手はないのが実情だ」

 ―今回の敗北で、ペレス氏の政治生命は終わったのか。

 「もしペレス氏に意見を言う機会があれば、私は同氏に労働党内で名誉ポストに就くよう勧める」(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)

2005年11月14日15時37分

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