★阿修羅♪ 現在地 HOME > 番外地2 > 255.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
バルールとグルーヴまたはスウィング ‥‥ 趨勢の価値観を前に
http://www.asyura2.com/0502/bangaiti2/msg/255.html
投稿者 羽根は和の美?(作品評価は元来趨勢の) 日時 2005 年 4 月 09 日 20:19:35: YhFzva0zqAHQ2

もし完全な造形原理が、パラメータ群の調和に有るならば、セザンヌは、
そうと知っていながら、自ら“脱落の系譜”を開拓したのではなかろうか。
セザンヌに端を発した“日本美術界”でのアカデミズム(学術的基礎)は、
たしかに堅牢な空間構成(漸層的なボリューム表現や、さらには蠕動する
ムーブマン)を手にしたかに映る。ところが造形原理の王道から“見下ろす”
ときには‥‥それは“新奇を得て普遍を逸する”選択だったともいえるだろう。

他方、音楽においてもマッス‐クラスタ(但し音列とマトリックス〜音群)をシステムで
扱い、伝承的ニュアンスへの自由度(恣意性)を確保した≪黒人系音楽≫は“邪道”で
あったかもしれない。別の意味でドデカフォニーも「個別の、音型のアウラを丁寧に拾う手
作業は厭い、秩序で処理するため、極少の存在感を‥‥壁の向こうに手を回すようにして
掴み損ねる」こととなったようだ。そういうフィルタは、相変わらずミューズを少数のスーパー
エリートのもとに温存しておくには役立ったかもしれないが、“大衆のなかにある才能”を「引き
上げる時機」を徒に遅らせるなど、埋め戻された不毛な年代を重ねることにこそ寄与したのだろう。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 番外地2掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。