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『ママ、僕のこと××ちゃんがニグロって言った』と子供に言われた場合どうするか?
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投稿者 サラ 日時 2005 年 11 月 10 日 08:21:15: qRuhp5/W./QMw

私の子供達二人の親は番外地に長らく関わっている人達は知っていると思うけど、エチオピア人だから、子供はアフリカとの黒人だ。

その子供達にとって、自分はどこの国の何者で何がアイデンティティーなのか、というのは実存的な問題として小さい頃からあった。

日本人は黄色人種であたりまえ、と思っている思い上がりがある。だから、私がILOに勤めていたときのことは忘れられない。

今、フランスとその周辺で起きている人種問題については、根本的なことが絶対にわからないと思う。

私が日本に20年前にILOの調査員として在日問題について調査をしにいったとき、就職差別に関する111号条約を批准していなかったのは唯一こともあろうにスイスと日本であったが、その当時、釜ヶ崎にも出かけた。指紋押捺問題で火た噴いていた頃だ。

法務省の人間の横柄さと思い上がりに心の底から驚いたことと、一等書記官にしかすぎない人事部出身の人間が自分を「国家権力」だ、と私に言ったこと。「国家権力である自分が、日本の差別問題を扱うなら、国連(当時はILO)に対する援助金をカットするよう国に言うから、やめろ」と圧力をかけた。

一等書記官が国家権力の権化と化した訳だが、今も心理の奥底も沿うであろう。

いったん日本を出た官僚の横暴とはこういうところにあわられる。

私からしたら、シビルサーバント=公僕=国民の税金で養われている人間に過ぎない奴らが、一歩日本を出たとたんにこうなる。今、現在意識が変わっているかどうかはわからないが、基本的に官僚がこれだけ権力を持っている国は珍しいのではないか?

彼らに公僕の意識などない。高級官僚=国家権力という思いあがりがある。公僕でしかないはずなのに、だ。それを許すから、雅子のような女が天皇家に入り込み、取り巻きが甘い汁をする。

そこで、『ママ、僕のこと、同じクラスの××ちゃんがニグロって言った』と憤慨して泣く子供を前にどう教育するかだ。

20年前にほとんどアラブ人や黒人が日本人と国際結婚などしていない頃、そういう関係で生まれた2世の子もいた。

小田実や有吉佐和子らが、沖縄の黒人兵と結婚した日本人のその子供のことをルポとして記していた頃。

彼らは絶対に日本には住めない。

私が聞いた差別は小学校でおきている。つまり、「お前、なんで黒いの?」といわれたアラブ人と日本人の両親をもった女の子が朝から晩まで、顔を洗っていた話を釜ヶ崎で
在日問題と取り組んでいる先生から聞いた。

朝から晩まで、自分のせいでない皮膚の色のために顔を洗う女の子。

日本人にはわからない。在日にもわからない、民族差別。

だから子供がなぜ僕達の日本のパスポートを捨てたのだ、といわれても、私は彼らには日本のパスポート捨てさせた。スイス人になれと。生きていくには教育しかない、と思っている。

こういうことは日本という狭い島国だけに住んで、一生をすごすものにはわからない。

だから、在日で構成されていると思われる被差別にこれまで痛い目にあった人間たちがイラク人を殺すために自衛隊をイラクに送ることに何の違和感ももたないのではないか?

殺される側になるより、殺す方がいいんや!という自衛本能のなせる業か?

公明党も統一教会もはっきりさせるべきだ。

アラブの子供達は日本にもいるし、どこにもいる。そういう彼らの苦しみなど見たくもない、知りたくもない、という思いもどこかにあるだろう。

じゃあ、日本人はどうするの?という場合、同じ差別構造は部落という烙印をおされた人間がヤクザにしか生きる道がないのかもしれない、といった構造は変わらない。

そういう人間達が皇室を支持したり、靖国を支持したりするねじれた心のなせる業もわかるような気もするが、日本の右翼とヤクザはそれでなりたっているのであろう。

背中に刺青がビッチリ入っていた祖父を持つ人間コイズミが結局首相になっても誰も太刀打ちができないというのはその辺からくるのではないか?

天皇が「日の丸」の旗を強制してはいけないと自らやんわりと言うくらいの国とはいったいどんな国なのだろうか?

何もかも偽善的だが、それで今までうまく行って来たのが、ついにボロが出てきたのでしょう。自分等のボロを隠すために他の人間の命を蹂躙する。それが日本人か?どこまでもへーこらとアメリカについて行き、世界のどこの人間にも嫌われていることのわからない日本人。

だからといって、おそらく死ぬまで私は日本人として有り続けるであろう。子供の人生は別だ。日本が大好きだが。


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