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関連 【崇仁協議会による東京三菱銀行追求事件】 資料
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投稿者 横路美菜 日時 2005 年 11 月 22 日 09:46:32: GeJ704FOp/.lE

【崇仁協議会による東京三菱銀行追求事件】

 2000(平成12).6.29日、京都市に本部を置く同和団体「崇仁協議会」委員長の中口寛継(ひろつぐ)(60)(京都市下京区)氏らは、京都地裁により東京三菱銀行の株主総会への出席を仮処分決定で禁止されていたが、警察官の警告を無視し、株主総会が開かれる東京・丸の内の東京三菱銀行本店に入ろうとして警視庁暴力団対策課により建造物侵入の現行犯で逮捕された。同容疑者は同行の昨年の株主総会で不規則発言を繰り返し、同行は出席禁止の仮処分申請を求めていた。 昼のニュースで報道され、同和団体「崇仁協議会」 は「似非同和団体」と謂い為されていた。

【崇仁協議会と東京三菱銀行との紛争経過】
 崇仁協議会が東京三菱銀行に対して約156億円の資金を返せと訴え、街頭活動やハンガーストライキ、株主総会出席など、ありとあらゆる手段による抗議活動を行ってきたことを知るマスコミは多い。しかし、中小はともかく大手マスコミは、この事件を決して報道しようとはしない。すべからく大手には「同和問題」に絡む報道を避けて通ろうとする姿勢が見られるようだ。「同和団体」を刺激したくないとの政治的判断が働いているからとしか思えない。

 このように表面だけのきれい事で済ませる風潮のなかで、差別そのものが消滅したかのような誤解を社会に与えるなど、同和問題は外から見えにくくなっている。しかもマスコミが同和問題を報道するときは、その殆どが立件化されたものであり、つまりは、エセ同和団体の幹部逮捕といった、現実の同和問題とは一線を引いたものとなる。

 東京三菱銀行と崇仁協議会の対立は長い。東京三菱銀行本店でのハンガーストライキなどの抗議行動はもはや丸の内名物となり、海外にまで知られている。両者の関係がここまでこじれてしまったのは、なぜなのか。現在、東京三菱銀行は、差別を売り物にする暴力団体にいわれ無き抗議を受けているといったポーズで時間を稼ぎ、相手の息切れと事態の沈静化を狙っているとしか思えない。

 その流れのなかで、会の代表を務める中口寛継が昨年逮捕された。いずれの同和団体にも属さず、独自の活動を続けてきた崇仁協議会だけに、他団体のなかにはこれを面白おかしくサイトで言いふらすなど、人権問題に取り組む組織とは思えないような態度を見せたところもある。

 東京三菱銀行問題は、20世紀の未解決3大事件のひとつと言われるほど、複雑怪奇な要素を持っており、これを簡略に語り尽くすなど出来ない相談だが、なぜ、崇仁地区の住民は崇仁協議会を支持するのか、逮捕を理由に会の活動から一切手を引いた中口寛継を協議会役員全員が再度復帰させたのはなぜか、あるいはまた、東京三菱銀行に対する抗議をあくまでも続けようとするのはなぜか、といったいくつもの疑問に対する答えをここで提示できるかも知れない。

 そもそもは日本列島バブル化の最中に起こっている。欲に絡んだ殺傷事件すらも巻き起こした。それゆえ「あれはバブルのツケだ。自業自得だ」と、自ら踊り狂ったことを忘れて崇仁協議会の活動を非難する人たちもいる。

 しかし、崇仁地区の住民たちが不動産取引などの事業活動を通して地域改善を実現しようとしたのは、経済の沈滞化や高齢化など、自分たちの地域が日々死にゆく現実を目の前にしていたからである。危機感を抱える住民たちにとって、行政も他団体もあてにならない存在でしかなかった。

【中口寛継氏の「 獄中よりの手紙」 】
 拝啓  炎天の日々でしたが、9月も末となりさわやかな涼風を感じる今日この頃です。お変わりなくお元気で活躍のことと思います。さて、私は6月29日の東京三菱銀行・株主総会の当日、株主総会出席禁止の仮処分に違反したとして逮捕されました。

 その10日前ほどから本店前でハンガーストライキをしておりましたが、株主総会の前日に京都・崇仁地区よりバスで上京した32名の住民株主と合流しまして会議を開きましたところ、委員長(中口)も出席するということになりました。そこで6月29日の株主総会に出席しようとしたところ、本店前広場でガードマンともみ合いになり、そのまま東京三菱銀行正面玄関内に2〜3歩足を踏み入れたところで逮捕されました。 崇仁協議会の女性株主も本店内で女性ガードマンともみ合って2人負傷しました。1人は骨折で、もう1人は全身打撲で、ともに1ヶ月以上の入院となってしまいました。

 私は、逮捕後7月17日に起訴となり9月5日の公判で求刑10ヶ月、9月14日の公判で判決6月末通算30日残刑5ヶ月で現在はあと4ヶ月半です。独居房の壁に向かい静かに考えをめぐらせますと、東京三菱銀行とのここ3年半の阿修羅のごとき闘争が走馬灯のように思い出されます。私は、改めて不退転の決意で望む覚悟をいたしました。しかし私は、若い頃に道を踏み誤ったために悪い過去がありますし、勉強もしてきませんでした。これを今更悔いても仕方ありませんが、この時間を利用して自分を磨く勉強に取り組みたいと思っております。

 東京三菱銀行とのかかわりは、JR京都駅前3000坪、京都四条河原町南2000坪、北白川仕伏町3000坪、北白川地蔵町53000坪、北白川中山町300000坪の不動産取引報酬を、同和特別地区の指定解除のもとで再生・開発・共生の町づくりを実現するための部落改善資金として東京三菱銀行出町支店に預金していたことによるものです。この預金総額は一時期156億円に達していました。

 ところが、平成3年7月に夏祭りの子供みこしを寄付するために預金の払い出しを行おうとしたら残高が30万円しか残っていなかったのです。驚きまして、それからいろいろ調査したところ、崇仁協議会の知らない間に、通帳も届出印鑑の押捺も無いままに、チットブックと呼ばれる副支店長のメモ張に相手のサインを取るだけで、預金者ではない第三者に支払われていたことが判明いたしました。

 この資金は「崇仁協議会」と「崇仁の地域町づくりを進める会」の役員・住民会員が、建物の所有者や地権者に対して何十回もの話し合いや座談会、そして数回のシンポジウムなどを通して理解していただき、崇仁地区への一般企業進出実現に向けて取り組んだ涙と汗の結晶であります。

 「崇仁地区へ一般企業・会社が参入して来るようになれば、同和の人も一般の人も同じ会社で働けるようになる。これまでは同和ということで働く場所もなかったが、これからは混在が自然と実現して差別もなくなり、すみやすくて活気のある地域を作ることができる」

 私たちは、そのように思ったからこそ住民一丸となって町づくりのために無報酬で働いたのです。
 ところが、その資金が会計主任であった高谷知何の父・高谷泰三(協議会の事務職員でもなく経営コンサルタント業者)と、東京三菱銀行出町支店副支店長・木戸均により、勝手に複数の架空名義で預金されたり、また高谷泰三を主とする8名の無権限者に不正払い戻しされていたのです。

 チットブックなるメモ帳は、一般的な銀行業務において預金払い戻しの際に使用されることは無く、東京三菱銀行の他の支店でも作成利用されてはおりません。つまり、正規の手続きではないチットブックによる払い戻しは不当・不正ですので、私たちは東京三菱銀行に対して再三に渡ってその具体的な払い戻し経緯とその理由説明を求めたのですが、納得のできる説明は貰えませんでした。

 それならば、不正に払い戻された預金を原状回復して、改めて崇仁協議会に返して欲しいと交渉しようとしてきたのです。
 しかし、不当なことに平成7年7月26日、崇仁の町づくりを進める会の役員が、近畿財務局京都出張所に行った帰り、ピストルで重傷を負わされ、しかも同年8月2日には崇仁協議会顧問で代理人の井尻修平氏が東京三菱銀行出町支店へ交渉に行った帰りにピストルで殺害されました。

 この犯人である山口組系組員に対して、東京三菱銀行出町支店の木戸副支店長が3000万円の大金をチットブックに本人のサインのみで払い戻した事実があります。このチットブックに書かれている暴力団員のサインは、私どもが依頼した筆跡鑑定で本人の自筆との鑑定が出ています。

 東京三菱銀行は、なぜ暴力団員に3000万円もの大金を払い戻したのか、このことについて東京三菱銀行からは何の説明も無いのです。

 東京三菱銀行との交渉をお願いしております2人の弁護士の先生から、東京三菱銀行に対して対話の場を持つようにと口頭およひ書面で幾度となく要望してきましたが、いまだに対話の場を持つことを拒否されているのです。

 東京三菱銀行の代理人弁護士・宮崎乾朗先生は民暴専門の弁護士として全国的に有名な方だそうで、3年間引き続いて崇仁協議会と崇仁地区住民に対して暴力団と同じ扱いと技術で対応されています。

 宮崎先生は、崇仁協議会の一部役員(前)にわずかの金銭を裏金として渡すことを約束して、崇仁協議会の組織分断と住民の離反を計ったりしておきながら、私どもの預金払い戻しに関する要望や弁護士先生との話し合い要請はいずれも一蹴されました。こうした戦法を自己の手柄とするのが、民暴専門弁護士の手法と思わざるを得ません。

 しかし、崇仁協議会と崇仁地区住民は決して暴力団ではありません。雨の日、風の強い日、寒い日でも多くのお年よりが幾度となく要請抗議運動に参加しており、70歳を超える方も10数人おりました。確かに私どもは、経済的・法律的な知識にうとく、プロの方から見ればどのようにでも好きなようにあしらえるかも知れません。

 私たちに対する間違ったイメージをでっち上げ、崇仁協議会を加害者に仕立て上げるのは、民暴専門の弁護士先生にはいとも簡単なことだと思われます。私たちの無知を逆手にした東京三菱銀行の依頼弁護士は「部落民は人に値せず、日本の国民でもない」との思想であり行動であると思わざるを得ません。

 だから崇仁協議会は、3年間に7回のハンガーストを行い、東京三菱銀行と依頼弁護士に対する抗議を行っているのです。これが、真夏を中心に56日間、寒中に30日間ものハンガーストを行ってきた理由です。

 以上、東京三菱銀行とのかかわりを陳述書で述べております。私は、今回逮捕された責任をとり、代表者委員長を辞任いたしました。9月 11日に崇仁協議会臨時総会が開かれて、私の辞任は可決されました。 来年2月半ばに服役を終えて社会に復帰をいたします。今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。随分と涼しくなり季節が変わります折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具

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