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ギリシア文明の起源に新説 元来が本質的に「黒いアテナ」だったのを「白いアテナ」に変えたのは歴史の「偽造」だ
http://www.asyura2.com/0601/bd43/msg/236.html
投稿者 TORA 日時 2006 年 3 月 19 日 10:55:25: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
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ギリシア文明の起源に新説 元来が本質的に「黒いアテナ」
だったのを「白いアテナ」に変えたのは歴史の「偽造」だ

2006年3月19日 日曜日

◆ホメーロスとは何者か―ヨーロッパ、西洋文明の見直し 小田実
http://www.odamakoto.com/jp/Seirai/021224.shtml

私は、今、ホメーロスの「イーリアス」の翻訳にとりかかっている。訳していて、あらためて考えることがある。ホメーロスとは何者か。これは1960年にギリシャをはじめて訪れて以来ずっと考えて来た疑問だ。

 ホメーロスはふつう「ヨーロッパ、西洋文学の父」だとされている。しかし、ヨーロッパも西洋もただの土地の名ではない。ヨーロッパ文明、西洋文明あってのヨーロッパ、西洋だ。ホメーロスの生きた紀元前8世紀の世界にその名の文明があったのか。当時のヨーロッパ、西洋はただの黒い樹林のひろがりだったのではないか。同じことは、「西洋哲学の始祖」ソクラテス、「西洋歴史の父」トゥキディデス、「西洋医学の開祖」ヒポクラテス諸氏にも言える。ホメーロスよりかなりあとだが、彼らが生きた時代、ヨーロッパ、西洋はこれまたただの黒い樹林のひろがりで、その名の文明はまったくなかった。

 なかったものの「父」やら「始祖」「開祖」やらにはなれない。逆に言うと、その子孫を僭称することはできない。無関係なはるか昔の偉人を先祖と称して自分をえらく見せるのはサギ師がよくやることだ。ホメーロス、ソクラテスらはギリシア人、ギリシャをふくめての地中海世界の人間―その先祖であったことはたしかだが、それはどんな先祖であったのか。今ギリシア、地中海世界に少しでも旅すれば判ることだが、その地の住民は、私たちがヨーロッパ人、西洋人と言うとすぐさま思い浮かべる金髪、長身、脚はまっすぐ長いというたぐいの、まさにギリシャ彫刻のごとき人間群ではない。第一、彼等の肌色は純粋の「白」ではない。もっと色がついている。もっと「黒い」。

 しかし、これがもともとホメーロス、ソクラテスらが生きた古代ギリシア世界だったのだと言い出したのが、15年前、1987年に出版されて物議を醸した、そして今もって是か否かで論争がつづいている(「東地中海世界について聖書以来もっとも論議された本」と評した人もいる)マーティン・バナールの「黒いアテナ」と題した一冊の書物だ。「アテナ」はアテネの護(まも)り神としてあった女神でここでは総称してギリシアのことだが、その名が総称しての古代ギリシアは、ヨーロッパ、西洋文明の父祖の地としてふさわしい、そう当然のこととして人が考える「白いアテナ」ではなかった。バナールに言わせると、もっと色のついた、「黒いアテナ」だった。

 本の中身は「黒いアテナ」につけられた副題がよく示している。「古代文明のアフロ・アジア的根(ルーツ)」。完成すれば四巻になる(今二巻目までが出ている)この本の一巻目につけられた副題は「古代ギリシアの偽造1785−1985」。

「偽造」ということばはきついが、「偽造」は現在に至るまで200年間行なわれて来たことになる。

 バナールは今はアメリカ合州国のコーネル大学の教授だが、もともとイギリスのケンブリッジ大学で中国学を専門にしていた60歳代半ばの学者だ。ベトナム反戦運動に参加し、同時に当時イギリスでは事実上何の研究もされていなかったベトナム文化を研究、日本史も勉強した。のち、「東地中海」に研究対象を移し、ヘブライ語、エジプト語を勉強し(彼には少しユダヤ人の血が入っている。そう彼は言う)、さらにギリシア研究に至って、彼は重大な「発見」を二つする。ひとつは、ギリシア語の語彙の半分はインド・ヨーロッパ語系のものだが、あと25%は西セム語系(ヘブライ語―古来のユダヤ人の言語もそこに入る)、20−25%はエジプト語だという「発見」だ。しかし、なぜかくも混交が起こったのか。ただの通商交易で起こるわけはない。それは、かつて古代ギリシアがエジプトと西セム語系言語をもつ古来のユダヤ人のフエニキアの「植民地」であったからだ。これはバナールの第二の「発見」だが、そうだとすると、当然、古代ギリシアには、「黒い」エジプトもその構成要素のなかに入って、古代ギリシアは「白いアテナ」ではなくて、「黒いアテナ」になる。パナールはそう強力に証拠とともに主張した。

 これだけでも大論争がまき起こってふしぎはないが、もうひとつ重大な主張を彼はまた証拠を集めてやってのけた。それは、侵略と植民地支配で力をつけて世界の中心にのし上がったヨーロッパ、西洋が、近代に入って自分たちの文明を古代ギリシアに始まるものとして、ここ200年のあいだに、元来が「黒いアテナ」であった古代ギリシアを「白い」自分たちの先祖にふさわしく「白いアテナ」に「偽造」したという主張だ。

 私には、こうした大論争に加わり得るほどの知識はない。ただ、1960年以来の私の実際の「ギリシア体験」から、バナールの主張は正しいと考えている。そしてまた、「文明の衝突」というような派手なことばで現代の世界を語ろうとする言説が横行するなかで大事だと考えている。「衝突」をうんぬんするまえに、「白」のなかにも「黒」があると考えるのが、今、必要なことだ。ことに、「白」を「文明」と決めつけ、「黒」を打倒、撲滅すべき「野蛮」とする昨今の世界の風潮のなかで大事なことだ。私には、世界の「テロリスト」一掃をとなえ、イラクなど「黒い」「悪の枢軸」攻撃を呼号するブッシュ氏の背後に彼の考える「白いアテナ」が見えかくれする。しかし、ブッシュ氏よ、「白いアテナ」はほんとうは「黒いアテナ」だったのだ。


(私のコメント)
私はまだこの本は読んではいないのですが、欧米の学校では世界史はギリシア・ローマ文明から始められているのは明らかにおかしい。もちろん付けたし的に四大古代文明も説明されていますが、欧米の世界史の影響を受けてギリシア・ローマ文明から歴史が始まったような世界史は捏造されたものだ。

ヨーロッパにとっては世界史はギリシア文明から始まったのでしょうが、正確にはギリシア・ローマの世界は中東の一部としての世界であり、直接西欧には入ってきてはおらずビザンチン帝国に見られるようにギリシア・ローマ文明は一旦中東に移り、それがスペインのイスラム国家から翻訳されて西欧に入り込んできた。

西欧で歴史らしい歴史が始まったのは13世紀にスペインからイスラム文明が入り込んでからであり、中世のヨーロッパはただの辺境の森林地帯でしかなかった。ヨーロッパの中世はキリスト教による支配で停滞していたのではなく、もともとから当時のヨーロッパは辺境の地であり文明の及ばぬ地であったのだ。

ヨーロッパに文明が及んできたのはスペインにイスラムの文化が入ってきてからであり、イスラムの文化が入ってきたきっかけは十字軍の遠征であり、その敗北からイスラムの文化を認めるようになりヨーロッパにも翻訳されて紹介されるようになった。それがルネッサンスとなって開花したのだろう。

日本における世界史の教育もヨーロッパが中心であり、イスラムや中国の文明は付けたし的に紹介されているに過ぎない。しかしギリシア・ローマ文明はエジプトやメソポタミア文明から派生したものでありヨーロッパ独自の文明と言うわけではないのだ。ヨーロッパ文明とは大航海時代になんとか東洋と並ぶようになり、明らかに優位となったのは18世紀からの僅か200年ほどの歴史に過ぎない。

その時点で世界史の改ざんが行なわれてギリシア・ローマ文明は白人の作り出した文明であり、世界の歴史が始まったと作り直されたのだ。古代ローマ帝国を滅ぼしたのはゲルマン人と呼ばれる野蛮人たちだが、彼らは武勇には優れていたが文化文明とは縁が無い野蛮人で、中世ヨーロッパの王は自分の名前すらも満足に書けない人物が多く、書記や経理はユダヤ人が担当していた。

キリスト教の聖書が英語やドイツ語に翻訳されたのも16世紀頃の事であり、その頃になってようやく自分たちの言葉でラテン語やアラビア語などの書物がようやく翻訳できるようになったからこそヨーロッパに文明がもたらされる事になったのだ。ヨーロッパ人が大航海できるようになったのもアラビア人から教わったからだ。

「黒いアテナ」という本は白人優位的な歴史観を根本的にひっくり返すものですが、とうぜん欧米でも話題になり聖書以来のもっとも論議された本と言う人もいる。ギリシア・ローマ文明を白人古来の文明とすることで白人の優位性を証明しようとしたのでしょうが、本当のアテナは「白いアテナ」ではなく「黒いアテナ」であった可能性が高いようだ。

ギリシャ語における語彙もセム語やエジプト語の語彙が半数もあるということは中東やアフリカの影響を証明するもので、もともと古代ギリシアはエジプト王国の植民地だったのだろう。それが西欧の白人優位主義とキリスト教とが結びついた結果、ギリシヤ・ローマとオリエントとは遮断されてしまったのだ。キリスト教がなかった頃はギリシア・ローマとオリエントとは一緒だった。それがイスラム教の登場でますます断絶は強くなり「黒いアテナ」は「白いアテナ」に改竄されたのだ。

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