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亡き坂本弁護士の元同僚、滝本弁護士による「オウム真理教」をめぐっての藤原新也氏への反論
http://www.asyura2.com/0601/cult3/msg/609.html
投稿者 南十字星 日時 2007 年 1 月 04 日 17:53:37: ij4O2zA3wtkvM
 

私は「オウム事件」についてはあまり良く知らないが、友人から下記のブログが送られてきた。

このブログの主宰者は、オウム事件を追及していたために一家で殺害されたといわれている坂本弁護士の元同僚で、自らも彼と共にこの事件を追及していた滝本太郎弁護士とのこと。

ここで滝本弁護士は、作家・写真家の藤原新也氏が最近出版したらしい「黄泉の犬」という本の中での「オウム真理教」や麻原彰晃に関する記述について、反論している。

特に私が面白いと思ったのは、今までオウム真理教は北朝鮮と関わりがあるというような投稿を阿修羅で何度も目にしたことがあるが、この中には「証拠はない」と書かれている。真偽のほどは私には分からないが、この事件について相当突っ込んで調査したことがある人らしいので、投稿したい。
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http://sky.ap.teacup.com/takitaro/351.html
2007/1/2
「藤原新也さんに」  
先ほど、藤原さんにメールを送りました。
2006年11月29日、12月27日の3つのここの書き込みを転載し、
もちろん私の住所などは明らかにして。

報告までに。−草々

------
拝啓、
突然のメールにて失礼致します。
先日「黄泉の犬」を読ませていただき、私のブログに感想を書かせていただいた者です。
表現には失礼な箇所もあるかとは思いますが、ご参考までにして下されれば幸いです。
そして、できれば、ブログ上ででもレスをいだければ幸いです。
時期柄ご自愛をお願い申し上げます。
敬具

住所など−省略
弁護士滝本太郎

おって、ブログのURL並びに、藤原様のご著書、ブログ記載に関するところは、下記に転載したとおりです。
URLとプログ3つ分の転載−省略。

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http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/200611/archive
2006/11/29
「備忘録−黄泉の犬」  備忘録−本等の紹介
>黄泉の犬
>藤原新也著
>文藝春秋社
>1857円と税金
>2006.10.30

これ、有田さんのプログの先月あたりにあった。

うん、84ページ以降は基本的にいいんですよ。インドでの実にさまざまなこと、実に興味深く、感動的。宗教好きの人で「魂の遍歴」をしてきた人なんだな、と。
で、だからこそ、その自分の土俵の上でもまあいいから、確実な情報のみに基づいて、オウムを論じて欲しいと思ったです。

有田さんが本の論評として記述していたように、この本では、麻原さんが水俣病であった可能性のことが書かれている。

実に全くもって。

麻原さんについては、中沢新一あたりが、また公安調査庁の末端あたりが適当に言っていたようなのだが、
・親は在日朝鮮人である
・被差別部落出身である
などとの話が流れ、
今度は、水俣病であるようなことを、この藤原新也著では書いてある。

まったくもって。
前二者については、昨日付けで紹介してある、「麻原彰晃の誕生」に詳しく書いてあったと思う。勿論、その事実を否定する形で。
麻原さんは、父親が1910年から日本の植民地だった朝鮮半島で、生まれただけ。戦後引き上げている。父母も、勿論麻原さんも、被差別部落出身などではない。
いい加減にして欲しいと思うものです。

(麻原さんは、被差別部落出身の信徒に対して、俺もそうなんだと言って出家するよう勧誘していた。法廷でも出ていたです。麻原本人はそんな形の嘘までついていた。ひどいものだ。)

(ついでに、麻原さんの生まれた所は「金剛村」−ヴァジラヤーナ−ということ、自宅近くに金剛小学校があることに留意されたい。麻原さんの意識にはあっただろうなぁと。
ちなみに隣が坂本村なんです。麻原さんの頭の中で、なにか昔の恨みがあって「坂本」事件の動機のひとつかなぁなどとも思う。坂本の誕生日はお釈迦様と同じ4月8日だったし)

で、今度は水俣病ですか、ふー。
藤原さん、よくもまあ、あの程度の材料で書いてしまうものだ、不思議。

麻原さんの一番上のお兄さんから、接待したうえで「水俣病だ、シャコを多く食べた、申請したが認められなかった、アカと言われるから裁判はしなかった」と聞き出したとのこと。ふー。

なんで弟さんとか他の兄弟には当たらないのかな。兄弟は多くいて、1995年当時、なんと麻原さんが事件で著名になったのをきっかけにか、既にデビューしていたところ、歌手として改めて出てきたお姉さんまでいた。

で、1995年当時、メディアにもしばしば出ていた一番上のお兄さん。(12.27追加します-この点は間違いかもしれない、よく出ていたのは次男だったかしら、おって調べます)。
「教祖になってくれ」と麻原さんから言われた、などとも言っている。
他の麻原さんといつも行動していた旧い信者さんも誰も言っておらず、カルトの特性からしてもあり得ないのに、そう言われたと本人のみが言っているお兄さん。

その話を元に、よくもまあここまで書けるなぁ、と。

あのー、八代市が水俣のすぐ隣なんて、藤原さんは気づかなかったようだが、有明海周辺なんだから直ちに関連性が頭にでてくるのですよ。地理を勉強してないなぁ。

で、八代市住民にも中には認定されている患者さんもいよう。そりゃ患者さんも転居するのですから。不思議などあるはずもない。(追加−また、中には、水俣湾の魚を多く食べている人がいても不思議ではない。)
それを驚いたように、調べをくり返して分かったように、なんともしょもない書き方をしている。

で、
麻原さんは、生まれつき片目が見えないのです。
もう一方も進行性で見えなくなってきていたのです。
ですから、出産後、水俣病になり佐野症状として目が見えなくなったということはまずない。シャコをやたら食べていたとしても、です。

残るのは、胎児性水俣病かどうかですが、
やはり麻原さんにはその他の水俣病に特徴的な症状は一切ない。
シビレ云々なども、あったと言っているのはこのお兄さんだけ。
そもそも麻原さんの目は、神経性の視覚障害ではなかった筈ですがね。

ということで、
そりゃ100%の否定はできないが、「水俣病の可能性」とはやはり言うほどのことはないと判断された。だから、調べた方々も、結局、なんら書かなかった、だけのこと。それがまともなジャーナリスト。(長兄の言うとおりの認定申請を真実したかどうかは分からない。だが、麻原さんのところが申請しても、その他のことから類推しても、不思議はないでしょう。)

著者自身は、重要なことを書いたのに反応がないのはおかしいというように言っておられるようですが、そんな事実関係だから、反応がないのは当たり前でしょう。

軽率極まりない。
ああ、この方もオウムや麻原さんのことを「プレーボーイ」に書いていたのですね。
空中浮揚写真、この人の文章、今は森達也さんの文章、実にしょもな。

「魂の遍歴」みたいな所は、実に良いんですが、この本。
実に残念。

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http://sky.ap.teacup.com/takitaro/348.html
2006/12/27
「「黄泉の犬について−3」」  
藤原氏は著名な方なんですね、知らなかった。
「メメント・モリ」とかいう本、素敵みたいです。読んでみようと思う。

その日記をつらつら見てます。
何日のだったか、今の子どものイジメは「子ども集団の自傷行為」という表現など、ううっ、なるほど、と思った。

ですが、私の知るまたオウム関係なのですが、
この人、事実の確認作業において、やはり不十分な方なんだなぁと思った。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20061119

11月19日のものです。
これは、読者からのメールに対する氏の返事です。
以下、その抄本にコメントします。

> ○○さんは、この宗教がオウム神泉の会からオウム真理教となり

いや「オウム神仙の会」なんですけれど

>その後、早川紀代秀(ホーリーネーム・ティローパ)が教団に入り、

いや、「オウム真理教」になったのは1987年、早川被告の入信は1986年であり、「その後」ではないのですが。

>この集団が北朝鮮の息のかかる過激な政治集団となった過程をご存じですか。

いや、違うんですけれど。早川を含めて北朝鮮との関係はなんら証明されていないんですけれど。
一部の人が、早川が北朝鮮に何回も行ったとか言っているけれど、なんら裏づけがないのです。勿論本人も完全に否定している(その他の女性関係など恥かしいことはすべて認めている。死刑判決となっているものを未だに嘘をついている必要があるのでしょうか。私は、拘置所で直接色々な話とともに聞きましたよ)

>麻原の地位の下にありながら麻原を支配していた早川紀代秀がこの集団が利用できると考えたのは、

あのねぇ、同じくプレイボーイに書いていた他の人あたりか誰に聞いたか知らないが、早川も麻原に十分支配されていました。

早川被告も、自宅を売って、2000万円ぐらいかな布施していた。麻原の本性をみた彼が、法廷で号泣したことも知らないのかな。

>初期のオウム真理教が叩かれるきっかけは入信者の中に多数、崩壊家庭の家族から逃げ出した者がおり、

それぞれの家庭を見てないのによくいうわっ。崩壊家庭なぞまずないですね。
傾向としていえるのは、信者さんになった人は反抗期がなかったり弱かった程度のこと。

>除々にオウム真理教と麻原を追いつめて行きます。--最後に麻原の故郷である熊本に居を構えるのですが、そこでも迫害に会い世間を完全に遮断し、敵にまわす

あの、波野村に進出したのは1990年、一方内部での死体遺棄事件は1988年、殺人事件は1989年2月、外部には1989年11月の坂本一家3人殺人事件でしてね。
自らが、まず社会の敵になったのです。

>必ずこの小市民による根拠のない迫害がその芽を作っております。オウム真理教の場合もその例外ではありませんでした。

あのね、
・未成年の18歳程度の子どもを入れて所在不明にさせたり、
・赤ん坊や小学生まで片親と出家させて所在不明、小学校にさえ通わせなくしていたのがオウムですよ。
・全財産の布施、
・時には親の金を何千万も勝手に持って出させてね。
そして、
・周辺住民には、大音響、工事騒音、
・狭い道に大型トラックを高速で通すなど、
酷い迷惑をかけていたのです。(追加−1990年以前からね)

なにが「根拠のない迫害」ですか。

>-----
>信教の自由を私たちの手によって迫害するのではなく、
>守ることが敷衍して人々の命を救い、民主主義を守ること
>だと思っております。      藤原新也

あのーー
「信教の自由はあっても人を不幸にする自由」は、オウムにもないですね。

オウム教団は、教団の「信教の自由」を主張して、
・さまざまなマインド・コントロールの手法、
・監禁洗脳、
・1994年6月からは薬物まで使い、
人々の信じるかどうかを考える自由、脱会する自由、つまり個人の「信教の自由」を奪ってきたのです。

朝日文庫にある降幡さんの連続本程度は、しっかり記録を読んでから発言して欲しいように思います。本を出したり、そのうえでブログに書く以上は尚更に。

事実関係についての思い込みは困るのです。
せっかく素敵な感覚をされていると思うのに、残念です。

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http://sky.ap.teacup.com/takitaro/347.html
2006/12/27
「再び「黄泉の犬」について。」 
この本のことですが、
私が、11月29日のこのブログに書いたところ、
著者の日記も、サイト上にあり、
翌11月30日に記述してあったのですね。

今日、知りましたよ。
11月29日の所のトラックバックというのにあったのですが、見てなかった。

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で、右の一日違いは、偶然かもしれないが、紹介しておきます。

私は、麻原さんの「水俣病の可能性」というこの本の記述にしても、記述するに足りる事実関係の確認をしたのですかぁ、と指摘したのであり、氏がオウム集団や麻原を擁護しているなどとはまったく思っていません。

私が、水俣病云々、在日朝鮮人云々、被差別部落云々について、十分な事実確認のうえでのみにして欲しいなぁと思う理由は、

それを書けば、オウム集団や麻原さん擁護になる可能性があるからではなく、
それを書くことによって、真実それらの立場の人に対して偏見が増したり、辛い気持ちになるだろうからです。
それが事実であれば、当然言ったり、書いたりしていいことです。

麻原さんは自ら被差別部落出身ではないのに、そう言って被差別部落出身の信徒を出家させたりするあくどいこともしていたのでね。
----------------
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20061130
からの引用

>最近、この本で触れているオーム真理教事件に関して少々の誤解が一人歩きをしているようなので、ひとこと付けくわえておきたい。
>私はこの本で麻原彰晃と水俣病の関連に言及しているが、そのことをもってしてオーム真理教とその元教祖の擁護をするという意識はまったくない。私はただ自分が出会った事実を事実として淡々と書いたまでだ。そのことによって麻原の犯した罪が微塵も変わることはありえない。
>マスコミがこの本を取り上げないひとつの理由に国家転覆をもくろみ、無差別な殺人を犯した者を、擁護するかに誤解されかねないものには触れたくないということだろうが、またそのことによって天皇問題と同じようにオーム真理教事件問題に別の角度で触れることが今日では暗黙のタブーとなっている現実を知った思いがある。

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タブーにしろなどと言ってないです、私。
ちゃんとまともに調べてから書いてください、と言ってます、私は。

少なくとも、亡くなったしまったという長兄の言葉だけでなく、なんで他の兄弟にも当たらないの?、と言ってます。

(ちなみに「オウム」であって「オーム」ではないです。これオウム集団を研究するとき、かなり重要なこと。)

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