冒頭の「歴史とは万人のものである」という言葉は全くそのとおりだと思います
しかし、僕にはこの書が説くことの牽強付会、推論に推論を重ねる屋上屋的構造、「誰も知らなかった韓国文書」であるらしい『桓檀古記』や『日韓正宗溯源』に対する無批判とも思える援用等々は、よく２ちゃんねるなどに見られる自分たちにとって都合のよい「事実」を拾い集めて来て歴史を語ろうとする態度と極めて近いもののように感じてしまいました（汗
もっともこうした印象も、僕自身がかつて「偽史シンジケート」の一翼を構成する考古学徒だったせいかも知れませんが…
僕が歴史を学ぶことを放棄した後に出会った、いわゆる自称「左翼」の皆さんが共有する唯物史観的社会発展の認識は、ある意味新鮮なものでありましたが、同時にその一系進化的な歴史観には言うに言われぬ違和感を感じたものです
「もし人類の歴史が１９世紀にマルクスやエンゲルスが考えたとおりに経過し、また進んで行くとすれば、過去について探求しようとする歴史学なんて、何の意味があるんだろう？」って…
佐治芳彦氏の歴史を見る目は必ずしも唯物史観的な立場ではありませんが、この著作を読みながら、ほぼ似たような気持ちにさせられました
とりあえず以上

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• 秋元さん、沈着冷静な判断力ありがとう 偽の友をあばけ 2006/8/19 07:18:42 (7)
  • 「新しい歴史教科書をつくる会」的潮流と「偽文書」 秋元健一 2006/8/21 04:23:29 (6)
    • 記紀自体が偽書、しかしと佐治さんが事実を言っていますね 偽の友をあばけ 2006/8/21 05:42:58 (5)
      • Re: 記紀と偽書 秋元健一 2006/8/22 03:46:03 (4)
        • 偽書も色々、古史古伝は伝統中国タイプ、記紀はサッチョ北朝鮮タイプですね 偽の友をあばけ 2006/8/26 02:45:05 (3)
          • Re: 歴史学上の「偽書」の定義 秋元健一 2006/8/27 01:29:18 (2)
            • 記紀だって由来が偽られていますがな、10回は焚書坑儒されてますから（死人が少ないだけマシか） 偽の友をあばけ 2006/8/28 00:15:36 (1)
              • もう少し詳しくご説明願えないでしょうか？(本文なし) 秋元健一 2006/8/28 22:20:14 (0)

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