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↑上記の標題を【事実の共有(共認)が共通認識サイクルを生成させる。】と訂正し、加筆・修正したものです。
http://www.asyura2.com/0601/dispute24/msg/599.html
投稿者 如往 日時 2006 年 10 月 17 日 16:24:22: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 共通認識の形成は事実の共有(共認)への方途(みち) 投稿者 如往 日時 2006 年 10 月 16 日 21:29:59)


 ワヤクチャさん、こんにちは、ご無沙汰しております。
 標題に因む事柄では昼休み板においてもCCマークさんとの間で会話が弾んでいる模様ですので、私の方はこちらに逐語的にではなく極手短かにコメントさせていただきましたが、参考意見程度にお聞き届けいただければ幸いに思います。


 廣松渉の主旨とは別に共同主観という言葉が持つニュアンスには偏見・想い込みの類いものが纏わりついて、主観と客観の間にある認識の領域を示すものとしては聊か不具合があることを否めないと感じています。けれども、共同主観を原義に則して共通認識の確立とするならば組織変革や社会変革(問題解決)の主体の形成に資するものとして再構成上の主要概念と捉えることは可能ではないでしょうか。単なる主観の集積が直ちに全ての真理に近づく手立てになるとは考え難いのですが、社会共同体的事象に関して謂えば複数の人間によって論理的に検討が加えられ或る一定の合意がみられ結果として把握された事実(≒真実)、すなわち共通認識が確立されたものは少なくとも問題解決の論理を構成する上での中核的理念となり得るでしょう。しかし、科学的法則や真理の認識のプロセスはこの限りではなく、第一義的に反証テストをクリアすることが絶対的な条件であり、本来主観(恣意)とは対極にあるものです。

 “事実の共認”は、“類設計室”という建築デザインを主なる事業とする会社の社是ないしは基本理念になっています。Prospectus(会社案内)の『実現論』(文責四方勢至)には、『例え仮説であっても、皆の知っている限りの知識に照らし合わせて論理が整合しておれば、それを事実として認める。もちろん、これまで認めてきた「事実」に反する現象が出てくれば、直ちにその現象事実を組み込んで論理=構造事実を組替える。この様にして、事実体系は無限に進化してゆくことになる。』と解説されています。
 ワヤクチャさんの言説にこうした意味と同質の建設性を捉えることは可能だと思っています。そして、構成員や市民がフラットな立場で議論ができる組織環境・社会環境を創っていくことが必要ですし、そのような状況において参加者が持つべき心得として“事実の共認”は合意形成へと直結し、さらには事実体系の無限の進化に資するべき、恒常的な共通認識サイクルを生成させる重要なファクターになると考えています。

 また、会いましょう。

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